退職組織の理事会と新年交流会へ参加のために、今年最初の札幌へ。会議は14:00からなので、早めに家を出て、道立近代美術館で開催されている特別展「片岡球子 本画とスケッチで探る画業のひみつ」を観た。
美術にそれほど関心があるわけではないが、100歳を越えても現役だった札幌生まれの日本画家・片岡球子(1905〜2008)は、名前も知っているし、ときには破天荒と評されたほど、ダイナミックで型破りな作品や、特に大胆な色使いの「富士山シリーズ」も印象深い。
代表作の富士山シリーズの1作品(これは展示されていないが、白富士が1点展示されていた)
スケッチブックの一端がようやく公開されたのは、球子が100歳のときだそうだ。小学校教師時代の初期から最晩年に至るまでに球子が描きつづけた約350冊のスケッチブックの全貌が浮かび上がることとなる。本展では、膨大な数のスケッチブックを初めて主役に据え、道立近代に術館所蔵の本画約30点もあわせて展示されていた。
一群のスケッチは、その瞬間その瞬間の球子の息づかい、描くことへの情熱、ときには苦悩が痕跡を残し、本画に劣らぬ迫力を感じることができた。
なお、展示されているスケッチブックは、100てんほどだが、後半には、スッポリ入れ替えるそうだ。
個人的には、最後に行き着いたところか富士山という、「火の山行脚~北海道の山から富士へ」のコーナーが興味があった。火山にのめり込んでいった最初の山が昭和新山だという。ダイナミックに描かれたその作品と本画をはじめ、道内の山が数点あった。
以下は、道立近代美術館のHPから借用した今回の展示作品
このあと、ホテルライフォート札幌で開催される理事会と新年交流会に参加。それが終わったら、同じ会議に出ている「田舎おじさん」と二次会の予定。