春先に開花し夏まで葉をつけると、あとは落葉広葉樹林の林床などの地中で過ごす一連の野の花を総称して「スプリング・エフェメラル( Spring Ephemeral )」と呼ぶ。直訳すると「春のはかないもの」「春の短い命」というような意味で、その可憐さから「春の妖精」とも呼ばれる。
今春になって、これまでにアップしてきた戸切地陣屋跡のフクジュソウや、戸井地区でのギョウジャニンニク採りの時に見掛けたキクザキイチゲ、カタクリ、エゾエンゴサク、ナニワズなどもその類である。
これから5月上旬までは、これらとの出会いを求めてあちこち歩きまわることが多い。昨日は、笹流れダム横の亀田川沿いに多く見られる青花キクザキイチゲを中心としたスプリングエフェメラルを目的に、ロングウォーク(11km)をしてきた。
キクザキイチゲは白花と青花の2種類ある。本州では青花の方が多いらしいが、北海道では圧倒的に白花が多く、青花を見かけることは少ない。
<以下は、圧倒的に多い白花のキクザキイチゲ>
<以下は、アズマイチゲ>
このアズマイチゲは、花だけ見るとキクザキイチゲとほとんど区別はつかないが、葉の形が違う。キクザキイチゲに比べて切れ込みがなく、下に垂れ下がっている。これには青花はなく白花のみである。
エゾエンゴサク
例年より早く咲き出した我が家のシバザクラ