930m付近で対面するフモンナイ岳をバックに
このフモンナイ岳は、狩場山を盟主とし、小田茜川の源流部に囲むように連なる稜線上の北側に位置し、一昨日登ったオコツナイ岳と対峙するピークである。
この山の初登頂は2003年4月27日である。このときは単独で、山スキーで東狩場山も踏み、狩場山の途中までも足を伸ばしている。その後、厳冬期の2013年2月15日にも二人でトライしているが、悪天候で1070m地点で撤退している。
今回は、未踏だった札幌のIkkoさんのお誘いを受けて、一昨日のオコツナイ岳に引き続きお付き合いをした。
今回も、林道の車が入れた地点(230m)から雪が続いていたので、これまで同様山スキーでトライすることにした。
今日はこちらのペースに合わせてもらったので疲れもなく、快調に登ることができた。スキーは摺り足で歩けるので、かんじきよりはずっと楽だ。
天候には恵まれたが、上の方は物凄い強風で、ブリザード状の中を耐風姿勢で登った。
雪は固くて埋まらなかったが、下りはクラストやアイスバーンで心地好い滑りを楽しむことはできず、慎重に下った。それでも登りに約4時間を要したコースをわずか1時間で下りることができた。スノーシューのIkkoさんも30分遅れでゴールしてきた。
5:35スタート~6:00尾根取り付き~8:10 930m付近~9:25山頂〈登り3時間50分〉
9:35山頂~9:50 930m付近~10:20尾根取り付き~10:35ゴール〈下り1時間〉
GPSトラックログ
昨日、島牧村役場付近から眺めた狩場山塊。中央左奥が狩場山、中央の尖ったのが目指すフモンナイ岳。
九助林道を車で3km、230m付近まで入ることができた。そこから一部雪の切れ目はあったが山スキーでスタート。Ikkoさんはスノーシュー。
一昨日のものと思われるスキーとかんじきのトレースがあった。
25分ほど林道を歩くとゲートがあり、そこが尾根への取り付き地点なである。このコース一番の急登である。細かくジグを切って登った。
このあとも、狭い急な尾根が続く。尾根に取り付いてからの40分ほどが登りの核心部だった。
辛抱の登りが続き、ようやく広い緩やかな尾根に出る。後ろには日本海が広がる。
やがて、平坦でだだっ広いダケカンバ林の中をトレースを頼りに進む。トレースがないとGPS頼りになるだろう。
さらに進むとアカエゾマツ帯へと入っていく。これがこの山ならではの不思議な現象である。普通の山は針葉樹林の上にダケカンバ帯があるはずで、ここはそれが逆転している。この理由は解明されていないらしい。
平らな樹林帯を抜けると、灌木のダケカンバ帯の急斜面となる。
その先にも急な広い斜面が続く。これを越えるとフモンナイ岳と対面することになる。
930mの平坦なところに出ると、目指すフモンナイ岳の山頂部とそこへ繋がる広大な尾根と対面することになる。雲の動きが速くて時々姿を隠すこともある。ここまで来ると手中に入った感じになる。
しかし、このあとは、右側からの強風との闘いだった。左半身は陽光で暖かく、右半身は寒く、耳が凍傷になりそうな感じだった。
このすぐ先に、まだ真新しい大きな熊さんの足跡が続いていた。
時折吹き付けるブリザードと闘いながら歩を進める。
ハイマツや灌木が顔を出すスカブラ斜面を登っていく。
手前のピークを越え、雪庇の発達する細い尾根を辿って山頂を目指す。
4時間弱で、17年ぶり2度目の登頂が叶った。まさか、この歳で2度目があるとは思ってもいなかった。
シールを外して、下山の準備をして、落ち着いて盟主・狩場山の雄姿をじっくり眺める。多分これが見納めであろう。
左側から狩場山に続く稜線を眺める。東狩場山は陰なのか見えない。
カール状の小田茜川の源流部を挟んで、一昨日登ったオコツナイ岳を眺める。
北側を眺めると積丹半島~ニセコ連峰~羊蹄山まで見える。
寒いので早々に下山開始。スカブラやアイスバーンに手こずりながら慎重に滑り降りる。
930m付近から眼下の平らな樹林帯と日本海を見下ろす。
この樹林帯の下の細い急な尾根は、その上から見て左側の斜面を滑り降りた。
この山が今冬の雪山登山とスキーの滑り納めになるだろう。それにふさわしい山だった。
せたな町の生涯文化センターに用事があると言うIkkoさんとモッタ海岸温泉で疲れを癒す。せたな町で別れて、その駐車場でブログを打つ。
明日は、ぐっと趣を変えて、松前町の勝軍山で春の花見登山と、松前公園の早咲きの桜を見てから帰る予定。今日は江差の道の駅泊まり?