新型コロナ感染拡大で、「緊急事態宣言」も全国に拡大された。函館でも、昨日と今日は2日連続で1名ずつ、ひと月半ぶりに感染者が出て、ちょっとは緊張感が高まった。
函館でも明日からいろいろな施設が休館となり、学校も再び休校となる。しかし、家の中でじっとしているのは性に合わない。天気予報では雨の心配がなくなったので、朝食後、午前中の予定で、西部方面のレトロ建築探訪のロングウォークに出た。
家から国道5号線を歩き、若松町~旭町~豊川町と歩き、電車通りの1本海側の道を末広町~大町~弁天電停で折り返して、電車通りを弁天町~大町~末広町~函館駅前まで歩いた。閑散とした函館駅から列車で五稜郭駅まで乗り、昼食前に帰宅した。歩いた距離は約15㎞、歩数計は22,500歩だった。
今回は歩かなかった宝来町・谷地頭町・青柳町・元町・弥生町・船見町方面にも印象に残っているレトロ建築は多い。こちらは次の機会とする。
普段は観光客で賑わっている地区だが、新型コロナの影響で、観光客の姿はまったく目にすることはなかった。わずかにジョギングやウォーキングをしている人が目についただけで、寂しい限りである。
これまでにこのブログでも取り上げたものもあるが、それ以外のものを中心に、約50軒ほどをカメラに収めて来た。今後、それらの建物の歴史を調べて、少しずつ紹介していくつもりである。
◎コンクリートラスク
このお菓子も函館の建築史に関わり大の新製品である。平成27年に発足した「函館湾岸価値創造プロジェクト(GRHABIP グラビップ)チーム」の活動に関わって、昨年11月に「カフェ&デリ まるせん」で販売されたラスクである。一口サイズの大きさのラスクが4本で500円(税込)。
ラスクの他に「函館市コンクリート物語カード」も入っていた。これもいくつか種類があるようで、これを集める人もいるようだ。
このプロジェクトについては、いつかこのブログでも取り上げるつもりだが、函館はかつて大火の多い街で、火に耐えうる「コンクリート造りの建造物」が多い。全国最古のコンクリート製のお寺や電信柱も函館にある。このコンクリートの魅力に着目して、函館の魅力を再発見するチーム「GRHABIP(グラビップ)」のプロジェクトの一環として、コンクリートそっくりのラスクを作ってみたとのこと。
コンクリートの岩石や砂などを再現するためにお米やごまを練りこんだり、コンクリート並みの固さを再現したりと、かなり本格的なお菓子である。
函館を代表するコンクリート建築物であるニチロビルの中に入っている「カフェ&デリ・まるせん」に帰りに寄って購入した。一袋500円(税込み)だった。買うときに「本当に固いですから、気を付けて食べてください」と言われた。
開けると黒いラスクにシュガーパウダーがまぶしてあった。グレーのほうがコンクリートぽいのではと思って食べたら、確かに固い。しかし、奥歯で噛むと簡単にぽろぽろと砕ける。袋の裏をみたら圧縮強度が記されている。味はとても美味しい。
販売している「カフェ&デリ・まるせん」。この店もレトロ建築のリノベーションだが、当ブログでも訪問記をアップしている。