癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

春の花見遊山・勝軍山(松前町)

2020年04月15日 | 登山・旅行

 この山は、松前公園(松前城跡)の裏山で、江戸時代から続く八十八ヶ所霊場巡りコースが整備されている北海道では貴重な歴史の山。

 沿革の説明によれば、この霊場巡りコースは、安政6年(1859)阿吽寺の住職経範の主唱で有志が世話人となり、慶応元年(1865)完成した。山開き(5月11日)があり、たくさんの参拝者やハイカーが訪れる。

 もともとは将軍山だったが、天文7年(1538)阿吽寺の奥の院として勝軍地蔵を祀ったので、この山は勝軍山と呼ばれるようになったとのこと。 ちなみに、阿吽寺は、15世紀、津軽十三湊にいた安東氏が南部氏に攻められて、その一部が蝦夷地に渡ったが、そのとき同道した多くの僧侶や修験者が建立したものという。

 また、北海道で一番温暖なところにある山なので、早春の花(スプリングエフェメラルなど)がいち早く咲く山でもある。今日は、同じ春山でも昨日までの雪山登山と趣を異にする花見遊山としてこの山へ足を伸ばした。

 低山の割にはアップダウンの激しいコースである。のんびり歩いて2時間ちょうどのハイキングコースだった。しかし、昨日までの疲れが残っているのか、登りは結構きつかった。

 登山口

 GPSトラックログ~勝軍山から北へ延びた赤線は間違って下り、戻った痕跡(前回も同じ間違いをしている)

 国土地理院の地形図の登山道は、10年前と同じままでかなりいい加減である。いつになったら訂正されるのだろうか?こちらから情報提供をする必要を感じる。 

◎まずは、スプリングエフェメラルを中心とした花々をどうぞ!

カタクリの斜面

 

キバナノアマナ

 

スミレサイシン

 

キクザキイチゲ

 

ヤマネコノメソウ

 

ニリンソウ

 

ミドリニリンソウ

 

エゾエンゴサク

 

白花ではないが珍しい色のエゾエンゴサク

 

エンレイソウ

 

テングスミレ(ナガハシスミレ’)

 

エゾムラサキツツジ

 

◎次に、八十八ヶ所巡りに関わる石仏等をどうぞ!

 登山口をスタートすると、「同行二人橋」を渡る。その先に石仏が並んでいる。道沿いに1番から88番までの霊場巡りの石仏が安置されている。

 同行二人とは、お遍路などの巡礼、霊場巡りにおいて、常に自分には弘法大師がついていてくれる、弘法大師が共にいてくれるという意味。

 

 88ヶ所巡りの石仏とは違う石仏が並んでいるところ。

 

 勝軍山山頂(210m)は霊場巡りのコースには入っていなくて、石祠がぽつんとあるだけ。

 前回あった道もなくなっていて、藪を漕いで登った。しかし、この山頂から北側へはっきりとした道が続いているので、そちらへ下ったが、霊場巡りの石仏がない。間違ったことに気づいて戻り、藪を漕いで正規の道に出た。ここは前回も同じ失敗をしている。札幌のSaijhoさんも同じ間違いをしたという。山屋は頂上にこだわるのでこのような間違いをするようだ。素直に道を辿れば良いのだが・・・。

 

 戻って、正規の道を少し登ると次のピークには、ベンチがあり、この山の由来となっている勝軍地蔵尊の石碑(手前)と奥に不動明王像がある。

 

 手前にカタクリとキクザキイチゲが咲く第40番霊場の石仏

 

 最高ピーク(220m)には多くのイチイが植えられ石仏と弁慶の下駄跡の石(右)がある。松前にも義経伝説が多い。

 

 小さな山なのに、このような荒々し岩盤剥き出しの沢もある。

 

 芭蕉塚~「花咲きて七日鶴見る麓かな」と彫られてる。これは文久3年(1863年)松風社一世鶴庵旭が建立したもの

 

 岩崖の前に建つ2mもの不動明王像

 

◎最後に、松前公園の満開の冬桜ほかをどうぞ!

 ちょうど見ごろを迎えている冬桜~現在咲いているのはこの冬桜だけだった。

冬桜のアップ

 

 ほころび始めている関山の蕾

 

 公園内のあちこちに咲いているツバキ

 

 さくら餅ソフト~もち米「滋賀羽二重糯」の粉が入っているとのことで、もちもちした不思議なソフトクリームを食べて帰路に就いた。


17年ぶり2度目の登頂・フモンナイ岳(1337.5m)

2020年04月14日 | 登山・旅行

 930m付近で対面するフモンナイ岳をバックに

 このフモンナイ岳は、狩場山を盟主とし、小田茜川の源流部に囲むように連なる稜線上の北側に位置し、一昨日登ったオコツナイ岳と対峙するピークである。

 この山の初登頂は2003年4月27日である。このときは単独で、山スキーで東狩場山も踏み、狩場山の途中までも足を伸ばしている。その後、厳冬期の2013年2月15日にも二人でトライしているが、悪天候で1070m地点で撤退している。

 今回は、未踏だった札幌のIkkoさんのお誘いを受けて、一昨日のオコツナイ岳に引き続きお付き合いをした。

 今回も、林道の車が入れた地点(230m)から雪が続いていたので、これまで同様山スキーでトライすることにした。

 今日はこちらのペースに合わせてもらったので疲れもなく、快調に登ることができた。スキーは摺り足で歩けるので、かんじきよりはずっと楽だ。

 天候には恵まれたが、上の方は物凄い強風で、ブリザード状の中を耐風姿勢で登った。

 雪は固くて埋まらなかったが、下りはクラストやアイスバーンで心地好い滑りを楽しむことはできず、慎重に下った。それでも登りに約4時間を要したコースをわずか1時間で下りることができた。スノーシューのIkkoさんも30分遅れでゴールしてきた。

 5:35スタート~6:00尾根取り付き~8:10 930m付近~9:25山頂〈登り3時間50分〉

 9:35山頂~9:50 930m付近~10:20尾根取り付き~10:35ゴール〈下り1時間〉

GPSトラックログ

 

 昨日、島牧村役場付近から眺めた狩場山塊。中央左奥が狩場山、中央の尖ったのが目指すフモンナイ岳。

 九助林道を車で3km、230m付近まで入ることができた。そこから一部雪の切れ目はあったが山スキーでスタート。Ikkoさんはスノーシュー。

 一昨日のものと思われるスキーとかんじきのトレースがあった。

 

 25分ほど林道を歩くとゲートがあり、そこが尾根への取り付き地点なである。このコース一番の急登である。細かくジグを切って登った。

 このあとも、狭い急な尾根が続く。尾根に取り付いてからの40分ほどが登りの核心部だった。

 

 辛抱の登りが続き、ようやく広い緩やかな尾根に出る。後ろには日本海が広がる。

 

やがて、平坦でだだっ広いダケカンバ林の中をトレースを頼りに進む。トレースがないとGPS頼りになるだろう。

 

 さらに進むとアカエゾマツ帯へと入っていく。これがこの山ならではの不思議な現象である。普通の山は針葉樹林の上にダケカンバ帯があるはずで、ここはそれが逆転している。この理由は解明されていないらしい。

 

 平らな樹林帯を抜けると、灌木のダケカンバ帯の急斜面となる。

 

 その先にも急な広い斜面が続く。これを越えるとフモンナイ岳と対面することになる。

 

 930mの平坦なところに出ると、目指すフモンナイ岳の山頂部とそこへ繋がる広大な尾根と対面することになる。雲の動きが速くて時々姿を隠すこともある。ここまで来ると手中に入った感じになる。

 しかし、このあとは、右側からの強風との闘いだった。左半身は陽光で暖かく、右半身は寒く、耳が凍傷になりそうな感じだった。

 

 このすぐ先に、まだ真新しい大きな熊さんの足跡が続いていた。

 

 時折吹き付けるブリザードと闘いながら歩を進める。

 

 ハイマツや灌木が顔を出すスカブラ斜面を登っていく。

 

 手前のピークを越え、雪庇の発達する細い尾根を辿って山頂を目指す。

 

 4時間弱で、17年ぶり2度目の登頂が叶った。まさか、この歳で2度目があるとは思ってもいなかった。

 

 シールを外して、下山の準備をして、落ち着いて盟主・狩場山の雄姿をじっくり眺める。多分これが見納めであろう。

 

 左側から狩場山に続く稜線を眺める。東狩場山は陰なのか見えない。

 

 カール状の小田茜川の源流部を挟んで、一昨日登ったオコツナイ岳を眺める。

 

 北側を眺めると積丹半島~ニセコ連峰~羊蹄山まで見える。

 寒いので早々に下山開始。スカブラやアイスバーンに手こずりながら慎重に滑り降りる。

 

 930m付近から眼下の平らな樹林帯と日本海を見下ろす。

 この樹林帯の下の細い急な尾根は、その上から見て左側の斜面を滑り降りた。

 この山が今冬の雪山登山とスキーの滑り納めになるだろう。それにふさわしい山だった。

 せたな町の生涯文化センターに用事があると言うIkkoさんとモッタ海岸温泉で疲れを癒す。せたな町で別れて、その駐車場でブログを打つ。

 明日は、ぐっと趣を変えて、松前町の勝軍山で春の花見登山と、松前公園の早咲きの桜を見てから帰る予定。今日は江差の道の駅泊まり?


寿都町探訪

2020年04月13日 | 街並み・歴史探訪・ドライブ

 島牧村はあまり見るところないので、今日は寿都町を探訪することにして、寿都道の駅で朝を迎えた。

 寿都はニシン漁で栄えた町だが、1669年(寛文9年) の頃、和人が集落を形成し、商場所(寿都場所)で交易が盛んに行われる。(寿都町の開基はこの年である)。1668年の婦女子通行禁止令により、江差追分で「忍路高島市およびもないが、せめて歌棄磯谷まで」 と謡われるように、神威岬から北への婦女子の通行が禁止された。このため寿都地方に土着する者が増えたという。ちなみに、磯谷と歌棄は寿都町である。

 まずは、北へ向かい、蘭越町との境界手前にある磯谷高原からスタートした。

 昔の磯谷牧場跡の磯谷高原から、寿都湾と狩場山塊を望む。

 

 磯谷高原から雷電山~ニセコ連峰~羊蹄山の連なり

 

 昔からあるインパクトの強い日本海食堂

 

 美谷神社~文政6年(1823)5月、場所請負人の柳谷庄兵衛が祀ったことに始まる。

 

 カクジュウ佐藤家~明治初期に建てられた典型的な漁場建築。洋風と和風が折衷されているのが珍しい。この佐藤家は北前船を3艘も持っていたそうだ。

 

 両側に当時の倉などを復元して整備中の「鰊御殿」。

 

 鰊御殿の国道を挟んで向かい側に建つ「江差追分」の碑と小さな神社。
 
 
 2棟の煉瓦造りの倉庫跡の間に移転してきたカキ小屋
 
 
 寿都湾に並ぶ町のカントリーサインにもなっている風力発電群と狩場山塊の連なり(左端は黒松内岳)
 
 
 町営「ゆべつの湯」
 
 
 寿都神社~寛永4年4月、北海道に向かう筑紫国の弁天丸という船が折からの暴風により遭難し漂流の後、寿都湾で座礁大破した際、幸いにも乗組員は神の御加護と地元住民の御陰で無事救助されたことに感謝し、船中に祀っていた弁天神を岩崎村の祠に奉祀、神鏡を納めて海上安全の主神として奉斎したことに始まる。
 
 道の駅でゆっくりしたいので、先に弁慶岬へ
 弁慶岬に建つ弁慶像の弁慶岬灯台。
 
 
 岬近くの岩礁の端に群れをなす釣り人。今はホッケが狙いとのこと。
 
 
 寿都道の駅みなとま~れ。
 
 
 道の駅の裏が寿都漁港。
 
 
 道の駅裏に展示されている昔のニシン漁に使用された船。
 
 
 道の駅で早めの昼食に食べた寿都のNo.1グルメ「ホッケめし」(1280円)~熱い鉄板に盛られたご飯とホッケの蒲焼き。初めて食べたホッケの蒲焼きだが、鰻の蒲焼きのたれよりややしょっぱめのたれと合い、とても美味しかった。町内のいくつかの店でも提供されている。
 
 午後からは、島牧村に移動し、明日のフモンナイ岳への九助林道を偵察。林道を3kmほど入った標高230m地点まで車で入れて、その先は雪も続いていることが分かった。昨日に数人が登っていたようで、スキーのトレースもあった。明日はスキーを使う予定。
 その帰りにギョウジヤニンニク畑のような所を見つけてたくさん採ったが帰宅は明後日なので、それまで持つかな? その後は道の駅で本を読んで過ごした。

再訪のオコツナイ岳は自分だけ登頂断念

2020年04月12日 | 登山・旅行

 右側がすっぱり切れた細い尾根を登るほかのメンバー

 このオコツナイ岳(1170m)は、1520mの狩場山を盟主として、小田茜川の源頭部を取り囲むように連なる1000m超峰(フモンナイ岳、東狩場山、前山、オコツナイ岳)の南側のピークである。登山道の茂津多コースの広い尾根の1100mから分かれる細い支尾根上に聳える。

 自分は2005年4月24日に、今は亡きFuさんと二人で登っている。今回は、まだ未踏だった札幌のIkkoさんからお誘いがあり、15年ぶりの再訪となった。ところが、前日になって、自分の「道南全山219座完登」に駆け付けてくれたチーム他力本願の4名(じゅんさん、hiromiさん、マッコさん、miyaさん)もここを狙っているとの情報を得た。Ikkoさんもその時に顔を合わせている。 

 打ち合わせした訳でもないが、登山口に到着したら、ちょうど彼等も到着していた。結局6人一緒に登ることとなり楽しくなった。

 登山口から30分ほど登山道を歩くと、雪が出てきた。前回はスキーで登り下りしているが、今回は、この雪のない歩きが長いので、アルミかんじきにした。ほかのメンバーは全員スノーシュー。

 スノーシューは足を引きずって歩けるが、かんじきは足を上げ下げしなくてはならない。こちらが加齢による体力低下もあるが、後ろをついて行くだけでアップアップだった。

 それもあるが、オコツナイ岳への尾根の分岐となる1100mポコまで登り、山頂へ続く細い尾根と山頂を眺めたら、それだけで満足し、2度目の登頂は断念することにした。ほかのメンバーは全員未踏なので、張り切って登りについた。

 彼らの様子を30分ほど眺めていたら、寒くなったので先に下山した。昨日の雨が山は20cmほどの新雪だった。下山はそれが溶けて、歩きづらかった。

 のんびり下って、下の方でギョウジヤニンニクを少し採ることができた。

 7:10登山口~10:20 1100mポコ〈登り3時間10分〉 10:50 1100ポコ~13:15登山口(下り2時間25分)

 彼らは、1100ポコの少し先の前山も踏んで、14:30に下山してきた。

GPSトラックログ(紫色のラインは他のメンバーのルート)

スタート前のメンバー

登山口から雪が出てくるまでの登山道沿いにはキクザキイチゲやエゾエンゴサクやナニワズがたくさん見られた。

30分ほど歩いたら雪が出てきた。固かったのでしばらくはツボ足で歩いた。

 

コースを横切る大きな熊の足跡。

 

ダケカンバの疎林帯を進む。

 

森林限界を越えて。

 

ハイマツ帯のスカブラ斜面を登る。

 

目指すオコツナイ岳とご対面。

 

オコツナイ岳を眺めて一息入れる。

 

尾根の分岐を目指して大雪原を進む。

 

オコツナイ岳の全容。前回のときより雪が多く、掴まりながら登った尾根上の灌木やハイマツが少ない。

 

1100ポコから山頂を目指すメンバーを見送る。

 

主峰狩場山を望む。

 

小田茜川の源頭部を挟んで対峙するフモンナイ岳を眺める。

 

大雪原の登りのトレースを辿って下る。

 

眼下に広がる日本海。左に奥尻島もみえる。

2度目の登頂は自ら諦めたが、天候に恵まれて、15年ぶりの大展望を眺めただけでも大満足だった。また、ほかのメンバーの初登頂の喜びに接してこちらもうれしかった。

 

下山後に見に行った全国一高いところにある茂津多灯台。

 

 明後日には、明日は仕事に戻るIkkoさんと今度はフモンナイ岳に登る予定である。自分は明日この辺りに滞在するつもりなので、彼らと別れてモッタ海岸温泉へ。その後は、今夜のねぐらにする寿都の道の駅まで走った。

 

 楽しい「チーム他力本願」のヤマレコもどうぞ!


古民家カフェ「パザールバザール」 & 早咲きのサクラ

2020年04月11日 | レトロ建築・古民家カフェ

 二十間坂を市電の通りから少し上がった右手に建つ、壁にツタがからまるかわいらしい建物が「PazarBazar」である。昭和初期の建物に合うように、取り壊した家屋から柱などを持ち込んでリノベーションした店主のこだわりの店だけあり、異国情緒がただよいながらも、懐かしいぬくもりがある。

 ご夫婦が二人で経営しているトルコ料理がメインの店である。ご夫婦はアジア旅行が大好きで、トルコの大都市・イスタンブールの食堂で働いた経験がある店主がその時に食べた味を函館で再現するため、40種類以上のスパイスを巧みに組み合わせ調理しているという。

 元の建物は何だったかを聞くのを忘れたが、民家にしては小さい感じで、造りからすると倉庫だったのような感じも受ける。

 玄関を入ると、右手が会計カウンターと厨房。

 

 客室は急な階段を昇り、2階となっている。壁のレンガが良い味を出している。

 

 テーブルは、2人掛けが2つ、4人掛けが2つのこじんまりとした部屋である。しかし、吹き抜けになっているので、窮屈な感じはしない。

 

トルコ独特のステンドグラスランプが美しい

 

 シシケバブなどのトルコ料理がメインのようだが、自分は料理より建物の内部が興味の対象だったので、申し訳ないが安く済むコーヒーのみにした。

 今度は、妻同伴で料理を楽しみたいものだ。

 

◎早咲きのサクラ

 中央図書館前にすでに咲いているサクラがあるという情報を得て、見に行ったら、車道に面したまだガラスに接している八重咲のシダレザクラが確かに咲いていた。

 咲いているのは、窓ガラスに接しているものだけである。反射熱で早く咲いているのかも?

 

 トサミズキ


函館のガソリンは全国一安い!・・・その理由は?

2020年04月10日 | 日常生活・つぶやき

 ついにいつも利用しているコニサーオイル(丸紅)昭和タウンプラザ営業所やオカモト函館営業所のガソリン価格が、102円台(現金価格・クレジット価格)まで下がった<左画像>。右画像の100円台はアサヒ商会石川営業所のゴールド会員価格だが、現金やクレジット価格は同じ102円台である。

 こんな安いのはいつ以来だろう?記憶がない。これも新型コロナの影響で需要が減っていることが原因らしい。まもなく100円切りも期待できそうな動きである。

 それにしても、いつも思うことだが、我が函館はガソリンが安い。山旅や歩き旅で全国あちこちを回ることが多いが、函館より安いガソリンスタンドは目にしたことがない。

 まずは、下記の「全国ガソリン価格比較サイト」を見ていただきたい。

 https://gogo.gs/(クリック!)

 これを見ると(見る時間帯によって変動があるかもしれない)、全国のベスト10に函館のガソリンスタンドが6ヶ所(七飯の1ヶ所も含む)も入っている。さらにベスト20まで見ると14ヶ所も占めている。アサヒ商会が2ヶ所の他、あとはすべて違う業者である・・・このことからも「函館のガソリンは全国一安い」と言っても過言ではない。

 これらの理由はひとえにアサヒ商会の存在にあると言えよう。ここが函館のガソリン価格の相場を決めているようだ・・・この安い価格にほかの業者が合わせざるを得ないというのが現状のようだ。その証拠に、アサヒ商会の価格が変わると、自分がいつも利用するオカモトと丸紅の他にモダも必ず同じ価格で右ならえする。

 函館に本社を置くアサヒ商会は、自分は利用したことはないが、現在は、全国各地にどんどん店舗を増やしていて50ヶ所以上にもなっている。海外進出の噂まである。

 では、なぜアサヒ商会はここまで安くできるのか、いろいろ検索してみたら、次のような2点がその理由らしい。

1、「業転玉(ぎょうてんぎょく)」(石油元売の余剰在庫がノーブランド品として供給される業者間転売品の通称)の利用

  ※詳しく知り合い方は上記をクリック!

2、廃業した、あるいは廃業しそうな店舗を格安で買い取って、運営経費を安く抑えている。

 1については、商社などの売り手からすれば、月に数万キロリットル単位で仕入れくれる客(アサヒ商会)は魅力的で、かなり安く卸しているようだ。無印のタンクローリーがそのガソリンを運んでいると言われている。無印GSは、いろいろなメーカーのガソリンが混合されている可能性が強いらしい。

 2については、トレードマークの赤と白の斜めのストライブ模様のガソリンスタンドは確かに道内だけでなく道外でも目にするようになったが、古いスタンドばかりで、いかにも運営経費を安く抑えている感の強いところが多い。しかし、最近は庇に緑色の塗装を施したCLOVER(これも同商会)と書かれたガソリンスタンドも増えている。ここは比較的きれいなところが多い。

 いずれにしても、これもアサヒ商会の経営努力であり、ほかの函館のガソリンスタンドは大変だろうが、ここに暮らす我々にとってのこの「全国一」は歓迎すべきことである。だから、旅に出るときには、かならず満タンにしてから出るようにしている。凄いときはリッター当たり10円~20円も違うことがあるからだ・・・。


忘れられた感の強い歴史的建造物「小熊倉庫」ほか

2020年04月09日 | レトロ建築・古民家カフェ

 新型コロナの影響で、予定されていた自分に関わるいろいろなイベントや会合が次々と中止になっている。不要不急の外出となるが、「3密」を避けて、ウォーキングなどでストレス解消を図るしかない。

 函館市末広町~大町の海沿いの地域はかつて東濱~仲濱~~西濱と呼ばれた地域で、開港間もないころから北洋漁業の全盛期にかけて栄えた地域で、当時の面影を残す建造物も多い。今日はこの辺りをじっくり眺めたくて、往復約12kmのロングウォークに出掛けた。(途中雨に降られて雨宿りを繰り返しながらしぶとく歩いたが、帰りは函館駅前からバスに乗った)

 その仲濱で、緑の島の隣の掘割沿いに、忘れられた感の強い歴史的建造物が2棟ある。それが「おぐま冷蔵」の裏手に建つ、朽ち果てた感の強い鉄筋コンクリート造の倉庫と製氷場だ。これは、現在の「おぐま冷蔵」の前身である「小熊倉庫」の冷蔵施設として大正14(1925)年に使用が開始されたものである。

 この倉庫会社は新潟出身の北洋漁業家で、明治末から昭和のはじめにかけて函館商人のリーダー的存在だった、小熊幸一郎(1866~1952)が創業したもの。大正12(1923)年にこの土地を買収し、ここに新たな倉庫を建てている。それが現存する鉄筋コンクリート造のこの倉庫である。当時としては最先端の鉄筋コンクリート造である。

 なお小熊倉庫は、冷蔵倉庫としては北海道内で二番目に造られたたものだったという。これまでの煉瓦倉庫とは違い鉄筋コンクリートで建てられたというのは、保冷性や気密性を考えてのことだろう。

 ちなみに、ここで保管されたものは北洋で獲られた鮭と鱒。今までの缶詰や塩鮭や加工鮭とは違う、鮮度の高い製品を提供できるようになったのである。なおこの倉庫の屋根は、平坦な形状のフラットルーフ(陸屋根)で造られているが、竣工時はここで干鰯(ほしか:イワシを乾燥させて作った肥料)を作っていたそうである。建物は倉庫として使い、屋上で干鰯を作るとは何とも商魂逞しい話である。

 竣工から90数年、建物の痛みがかなり激しくなっているが、北洋漁業が全盛だった当時の函館の歴史を物語る、貴重な産業遺産である。いつ解体されるか分からないので、今のうちにとカメラに収めて来た次第。

 緑の島から眺める・・・壁に小熊を表す?「小」の文字が上と下に見られる。石垣の岸壁も当時のままのようだ。

 

南面

 

北面

後ろに建つ、「製氷場」の大きな文字の残る建物

 

 背中合わせに建つ現在の「おぐま冷蔵」の社屋

 

◎途中で目にしたほころび始めた紅梅

 

◎昼食に食べた十字街の櫻井家の緊急企画500円のラーメン

 この店は、毎週水曜日に500円ラーメンを提供している。しかし、今回は新型コロナの緊急企画で、3/2~3/25の間「全メニュー500円」の提供をしていたが、好評につきさらに延長しているらしい。せっかくの機会なので、昼食にと思い初訪問と相成った。普段は780円の味噌ラーメンを500円で食べることができた。まあまあ美味しいラーメンだった。

 このほかに、古民家カフェにも寄ったので、後日アップ予定。


摩周丸の精巧なイラスト画を寄贈してきた

2020年04月08日 | 日常生活・つぶやき

 これは、我が家の新築祝いとして、1988年(昭和63年)2月に当時青函連絡船空知丸主席船長だったスキー指導員仲間のYoさんからいただいた「摩周丸」の精巧なイラスト画である(幅45cm)。これを私がいただいた20日後の3月13日に青函連絡船が廃止になっている。Yo船長が再就職先の鳥羽市へ引っ越す挨拶に来宅し、新築祝いとして持参されたものである。

 この製作者は、船底の右下に記されているN.TAKAHASHIという方であるが、Yo船長もそのご本人からいただいたという。製作年度年度は不明である。下中央の1965はこの摩周丸が就航した年なので、製作年度ではなさそうだ?

 我が家にすでに32年間も飾っていたが、我が家に置いておくより、「函館市青函連絡船記念館摩周丸」にあった方がふさわしいと思い、今日持参した。

 対応してくださった方は、このYo船長のことも良く知っておられた。同じ船に乗ったこともあると言う。とても懐かしがっていて、Yoさんが船長として乗船していた船もすべて教えて下さった。しかも、N.TAKAHASHIのサインを見て、すかさず、「高橋紀男さんですね」とのこと・・・これにもびっくり!

  そして、もう絶版になった1982年発行の『青函連絡船&国鉄利用のしおり』を見せて下さった。

 これらのイラストはすべて、この高橋紀男さんが描いたものだそうだ。

 この巻頭言の「しおりの作成にあたって」もこの高橋紀男さんが記述している。

 この製作者のことも知ることができたし、「初めて見ましたよ。とても貴重なものなので、大切に展示させていただきます」ととても喜んでくださったのもうれしかった。 


函館山宮の森コースの「春の妖精」たち

2020年04月07日 | 花・紅葉だより

 明日からまた悪天候が続くので、午後から函館山宮の森コースを中心としたスプリングエフェメラル(春の妖精)をカメラに収めて来た。

 ついでに、七曲コースを登り、汐見コースを下って周回した。約2時間ののんびり花探し登山。

登山口に咲くカタクリ

 

ヤマネコノメソウ

 

ニリンソウ

 

キクザキイチゲ

 

キバナノアマナ

 

コジマエンレイソウ

 

エンレイソウ

 

色の魔術師・エゾエンゴサク

数年前に、同じところで白花を見つけたことがあるので、一生懸命探したが無理だった。

以上がスプリングエフェメラル(春の妖精)

 

ヒカゲスミレ?の蕾

 

スミレサイシン?(葉が開いていないので特定に自信なし)

 

一番多く目に付いたつやかなオウバユリの幼芽

 

眼下の谷地頭町・住吉町・住吉漁港~大森浜~湯の川方面の海岸線

今日歩いたコース


往復12km歩いて「ハンバーグ専門 大賀」へ

2020年04月06日 | 食べ物

 数日前のことだが、「新型コロナの影響で、いろいろな会合や飲み会が中止となり、小遣いが減らない」と言ったら、妻が「減らすの手伝ってあげてもいいよ」と言われ、以前から食べてみたいと思っていた「ハンバーグ専門 大賀(たいが)」へ。

 店は宝来町なので、我が家から6kmほど離れている。カロリー消費と体力維持のためにロングウォークを兼ねての訪問となった。

 営業時間がランチタイムが11:30~13:30、ディナータイムが午後6:00~8:00の4時間だけ。ディナータイムは中学生以上とのこと。

 12:45に着いたが、人気店でもあり、店内には5テーブルしかなく、外で20分ほど、中で10分ほど、席が空くのを待った。

 玄関を入ると、待ち椅子があり、壁には我々世代には懐かしいオードリー・ヘップバーン、スティーブ・マックイーン、ジェームス・ディーンの写真が飾られている。特にスティーブ・マックイーンは大好きで、ほとんどの映画を観ている。(画像は他サイトから借用)

 

 古民家の和室をリノベーションした部屋に配置された5つのテーブルと椅子。それぞれのグループの客がお互いに顔を合わせることのないような配置の工夫が心憎い。(他サイトから借用)

 自分たちが案内された左から2つ目の席は、押入れをリノベーションした空間だった。

 衝立代わりには和服の帯が飾られている。

 

 ランチメニューは2種類のみ。我が家は2人ともデミグラスソーズを注文。

 

 さらに、20分以上待って出てきた格子模様がきれいな200gのハンバーグ

 

 ハンバーグを割って開いてみた。評判通りの美味しさだった。大きめに切ったシャキシャキ感の残る玉ねぎも好みであった。

 

 先客が帰った席

 先客が帰った席

 ハンバーグも美味しかったが、自分的には、古民家の和室をリノベーションしたとは思えないような、室内の造りや装飾や調度品へのこだわりに興味を抱いた。

◎今朝の2月以来?の降雪とシバザクラの蕾

 今朝はマイナスまで気温が下がり、雨が一時的だが雪に変わった。降雪を見るのは2月以来かも?


函館と札幌のパン屋さんのコラボ店「パン エスポワール&どんぐり」初訪問

2020年04月05日 | 食べ物

 4/1五稜郭駅前にオープンした『パン エスポワール&どんぐり』の初日の様子(撮影だけして来た妻提供)

 昨年末から、我が家近くの五稜郭駅前の「スターバックス珈琲」の隣で新築工事が行われていた。「一体何ができるのか」と楽しみにしていたが、それは、函館のパン店「パン エスポワール」札幌のパン店「どんぐり」のコラボ店パン エスポワール&どんぐり』だった。両社によると、系列が異なるベーカリーが共同で店を構えるのは珍しいという。

 函館の地元に愛され、技術力が高い「エスポワール」と、札幌の人気店「どんぐり」の総菜パンの開発力、2つのお店のいいとこをかけあわせて、函館の皆さんに応援してもらえるパン屋さんを目指すとのこと。

 札幌でしか買えない「どんぐり」のちくわパンや串ザンギ、ベーコンエッグにお米パンなど人気アイテム約20品と「エスポワール」のベーコンエピやミニクロワッサンなどこだわり人気アイテム40品、そしてこの店舗でしか買えないgoeki限定商品10品の約70アイテムを用意するようだ。

 また、 季節ごとに商品を入れ替えいつ来ても飽きない工夫、焼き立て回数を増やし、ふわふわ食感を毎日楽しんでもらえるお店にするとのこと。

 開店して数日経過し、駐車場も空いてきたので、初訪問と相成った。それでも、昼近かったせいか10数人が並んでいた。店内の混雑防止なのか、新型コロナ対策なのか不明だが、スタッフが付いていて5人ずつの入店だった。

 店内は、予想していたより狭くて混雑していたので、入店人数制限は適切な措置だと思われた。

 入店したら、人気のちくわパンの棚は空っぽ。焼き上がりを待つ人の列もできていた。まもなく焼き立てが陳列された。

 

 パン工房の中が窓を通して見ることができる。

 

 パン棚の一部と会計カウンター

 

 アンパンマンだと思ったら、チョコパンマンだった。

 

 goeki限定パンもある。ちなみにgoekiは五稜郭駅前店の略。

 

 店内の混雑をよそにがら空きのイートインコーナー

 

 我が家でゲットしたちくわパン、塩パン、たこ焼きパン、串ザンギ、ミニクロワッサン(袋)

 さて、この場所は、函館のパン業界の重鎮的存在の「キングベーク」と徒歩で5分ほどしか離れていない。我が家としては、すぐ近くに選択肢が増えることは大歓迎だが、この新店がタッグを組んで殴り込みを掛けに来たような立地である。ここ数日はキングベークの駐車場も空き気味である。とりあえずは少なからず影響はあるようだ。今後の経過が楽しみである。


青花キクザキイチゲほか

2020年04月04日 | 花・紅葉だより

 春先に開花し夏まで葉をつけると、あとは落葉広葉樹林の林床などの地中で過ごす一連の野の花を総称して「スプリング・エフェメラル( Spring Ephemeral )」と呼ぶ。直訳すると「春のはかないもの」「春の短い命」というような意味で、その可憐さから「春の妖精」とも呼ばれる。

 今春になって、これまでにアップしてきた戸切地陣屋跡のフクジュソウや、戸井地区でのギョウジャニンニク採りの時に見掛けたキクザキイチゲ、カタクリ、エゾエンゴサク、ナニワズなどもその類である。

 これから5月上旬までは、これらとの出会いを求めてあちこち歩きまわることが多い。昨日は、笹流れダム横の亀田川沿いに多く見られる青花キクザキイチゲを中心としたスプリングエフェメラルを目的に、ロングウォーク(11km)をしてきた。

 キクザキイチゲは白花と青花の2種類ある。本州では青花の方が多いらしいが、北海道では圧倒的に白花が多く、青花を見かけることは少ない。

 

<以下は、圧倒的に多い白花のキクザキイチゲ>

 

<以下は、アズマイチゲ>

 このアズマイチゲは、花だけ見るとキクザキイチゲとほとんど区別はつかないが、葉の形が違う。キクザキイチゲに比べて切れ込みがなく、下に垂れ下がっている。これには青花はなく白花のみである。

 

エゾエンゴサク

 

例年より早く咲き出した我が家のシバザクラ


4.1オープン「函館市亀田交流プラザ」内部見学

2020年04月03日 | イベント鑑賞・参加

 亀田支所に隣接した旧亀田福祉センター跡地に、2020年4月1日オープンした「函館市亀田交流プラザ」・・・亀田地区の市有5施設(亀田福祉センター、亀田公民館、美原児童館、亀田青少年会館、美原老人福祉センター)の機能を統合した多世代が集う交流拠点である。総事業費が約30億円。

 4/1~4/5の間、施設見学が自由にできるので、初訪問してみた。

<1階>

 1階正面入口を入ると2階までの吹き抜けの「ふれあいホール」~ウッディな内装と全面窓で開放的な造りとなっている。こちらは図書コーナーとカフェが併設されている。

 席にはコンセントが付いていて、wi-fiが利用できる。しかし、

 

講堂前のロビー

 

ロビーには、道内唯一の国宝・中空土偶のレプリカや「世界遺産登録を目指す北海道・北東北の縄文遺跡群関係」の展示コーナーもある。

 

講堂1・2

 

 体育館

 1階にはこのほかに、総合案内所と事務室とシャワー室がある。

<2階>

1階「ふれあいホール」を見下ろす

 

交流活動室・交流スペース

 

卓球台もある

 

交流活動室(和室)

 

児童コーナーの受付

 

子供体育館

 

子供活動室

 

軽運動室

このほかに、交流集会室、赤ちゃん休養室、事務室などがある。

<3階>

大会議室1

 

大会議室2

 

大会議室3

 

小会議室3

 

小会議室4~このほかに小会議室1・2がある。

 

ラウンジと屋上の「函館山テラス」

 

研修室1(和洋兼用)

 

研修室2(調理設備付)

 

見学を終えて、ふれあいホールにある『クレイトンズ・カフェ』で休憩

なお、このカフェは、『シダックス』系列のカフェで、渋谷や横浜にも店舗があるらしい。

函館初上陸という「よつ葉ソフトクリーム」(275円)を食す。

このほかに、12種類のパンも提供されている。

 

上は1階駐車場、下は地下駐車場~利用料金は2時間までは無料。

施設や利用の詳しい説明は→公式ホームページ

<おまけ>

 見学を終えて外へ出たら消防車が出動していた。裏通りの交差点で車が炎上したそうだ・・・原因は不明。


植木蒼悦ギャラリーin五稜郭タワーほか

2020年04月02日 | イベント鑑賞・参加

 この度、五稜郭タワーに無料観覧常設施設「植木蒼悦ギャラリー」が開設された。函館出身で、「河童」をモチーフとする独特の絵画で知られる画家であり、俳人でもある。

 函館市の美術品コレクターである江成勇男氏から植木蒼悦に関する江成勇男さんから作品群450点を譲り受けた。現在は「啓蟄(けいちつ)」など15点を展示。タワー低層部2階の一室を改装、観覧無料の展示ギャラリーとした。

 この植木蒼悦の名前を知ったのは、かなり以前から長万部町にある「植木蒼悦記念館」の存在だった。てっきり長万部ゆかりの画家だと認識していた。しかし、今回、このニュースを目にして、プロフィールを見たが、長万部には一切関わりのない方だった。こちらは、長万部町在住の開業医・工藤豊吉氏が私財を投じて集め、蒼悦が没した1983年(昭和57年)に町に寄付したことがきっかけで設立され、現在も公開されている。

 植木蒼悦は明治29年に函館に生まれている。学生時代に「二科展」への入選を果たすも、生活の為に税関の職員として各地を転勤する中で、独学で絵画技術の研鑽を深め、また、37歳で函館に戻ってからは、函館大谷高校の美術講師を勤めながら画業に専念、独特の芸術世界を築き上げたという。しかし作品を売ることは一切せず、その為、生活は「清貧」という言葉を地で行くものであったようだ。1971年(昭和46年)函館文化賞も受賞している。

 それぞれユニークな河童の表情が楽しい。今後、ほかの作品との入れ替え展示が楽しみである。

◎五稜郭タワー、ブルーにライトアップ~「世界自閉症啓発デー」

 4/2の世界自閉症啓発デーにあたり、18:30から五稜郭タワーの塔体を啓発デーのシンボルカラーであるブルーにライトアップされた。


暗い4月の入りだが、春は確実に

2020年04月01日 | 花・紅葉だより

 本来ならば、夢と希望に夢膨らむはずの4月を迎えた。しかし、地球規模での新型コロナ感染拡大で、出口の見えないどんどん暗さを増すトンネルに入ったままのような日々である。

 幸い、北海道は落ち着いてきているし、函館を中心とした渡島管内はこのひと月は新しい感染者はゼロのままだ。なんとかこのまま落ち着いて欲しいものだ。

 しかし、春は早めに確実にやって来ている。ウォーキング途中で目にした花々をご覧あれ・・・。

 4月20日前後が開花予想の五稜郭公園の桜