10月11日頃、「学園祭を利用しての「18歳選挙権」PRを企画中」という報道が、読売系、Yahoo等、一部マスコミ、ネットで流布された。
読売新聞10月11日(日)の記事には、こうある。
「谷垣氏、慶大学園祭へ…「18歳選挙権」でPR
自民党は、来年夏の参院選から導入予定の「18歳選挙権」を見据え、大学に党幹部らを派遣し、学生の政治参加を呼びかける取り組みを強化する。
第1弾として、谷垣幹事長が11月20~23日に行われる慶応大学の学園祭に参加する方向で調整している。講演や学生との討論を通じ、投票の重要性や、一部野党から「戦争法案」などと批判された安全保障法制の意義を説明する予定だ。
選挙権年齢の引き下げで新たに有権者となる18、19歳は約240万人おり、このうち大学生は約120万人に上る。自民党は、所属議員の大学での講演を奨励するほか、学生向けの政策パンフレットの作成も検討している。党幹部は「大学生は、LINE(ライン)やフェイスブックを通じて情報を友人に広めることが多いから、党の支持拡大も見込める」と期待している。
………………………
ここにははっきりと「予定だ」と書いてある。
「慶応大学の学園祭に参加する方向で調整している」と、大学を特定した上で記事にしている。「講演や学生との討論を通じ、投票の重要性や、一部野党から「戦争法案」などと批判された安全保障法制の意義を説明する」となっていれば、既に学生たちと企画を進めているようにしか読めないではないか。
私は、谷垣氏の学園祭参加のために誰がどう動いているのか事実関係を知りたいと思った。
しかしなかなか事実関係は明らかにならなかった。
教員の知り合いも介入しづらいようだった。
それは仕方がない。学生自治を尊重するなら、学園祭は学生たちに任せるべきだからである。
ところが、ここにきて、「三田祭のウェブサイト」に以下のような文章が発表された。
「三田祭における谷垣禎一自民党幹事長講演に関して
平素よりお世話になっております。
一部報道機関におきまして、本年度の三田祭に谷垣禎一自民党幹事長がお越しになるという報道がございますが、本年度の三田祭ではそのような企画は行われません。
ご理解の程、宜しくお願い致します。
第57回三田祭実行委員会」
http://www.mitasai.com/
どういうことだ。
三田祭を実行する学生たちは自民党の谷垣講演の申し出を拒否したのか。
そもそも企画じたいが進んでいなかったのか。
上記の読売の記事はYahoo等のネットでは読めなくなっている。
折しも一橋大学〈一橋祭〉では、石破茂国務大臣・自民党幹事長の講演会が行われる。
「党の支持拡大を見込んで」学生たちを利用しようとすると自民党の動きは、実在するようだ。
そしてそれを、慶大三田祭の実行委員会は突っぱねた。ということなのだろう。
自民党側がマスコミに「谷垣幹事長が慶應大の学園祭(三田祭)で講演会をする」という情報をリークした可能性が強いと考えるのは私だけだろうか。
それに乗っかり、確実でない情報を元に、特定の党の動きを報じ、その活動の宣伝に加担した一部マスコミの責任は重い。
大学はけっして「学問の自由」を脅かすような、一部党派による「党利」優先の政治宣伝の場であってはならない、と、慶應義塾大学の学生も教員の皆さんも、考えているのだろう。
三田祭実行委員会の英断を支持する。
他の大学の皆さんも「学生自治」の意義を、もう一度確認してほしい。
しかし、ひどい出来事ばかり起きる。
この忙しいのに、虚偽の情報で踊らされている人たちがいるであろうことに耐えられないので、急ぎ記す。
仕事に集中できないのでしばらくメールにも電話にも出ないつもりでいたところにこういう情報が届く。
勘弁してほしい。
読売新聞10月11日(日)の記事には、こうある。
「谷垣氏、慶大学園祭へ…「18歳選挙権」でPR
自民党は、来年夏の参院選から導入予定の「18歳選挙権」を見据え、大学に党幹部らを派遣し、学生の政治参加を呼びかける取り組みを強化する。
第1弾として、谷垣幹事長が11月20~23日に行われる慶応大学の学園祭に参加する方向で調整している。講演や学生との討論を通じ、投票の重要性や、一部野党から「戦争法案」などと批判された安全保障法制の意義を説明する予定だ。
選挙権年齢の引き下げで新たに有権者となる18、19歳は約240万人おり、このうち大学生は約120万人に上る。自民党は、所属議員の大学での講演を奨励するほか、学生向けの政策パンフレットの作成も検討している。党幹部は「大学生は、LINE(ライン)やフェイスブックを通じて情報を友人に広めることが多いから、党の支持拡大も見込める」と期待している。
………………………
ここにははっきりと「予定だ」と書いてある。
「慶応大学の学園祭に参加する方向で調整している」と、大学を特定した上で記事にしている。「講演や学生との討論を通じ、投票の重要性や、一部野党から「戦争法案」などと批判された安全保障法制の意義を説明する」となっていれば、既に学生たちと企画を進めているようにしか読めないではないか。
私は、谷垣氏の学園祭参加のために誰がどう動いているのか事実関係を知りたいと思った。
しかしなかなか事実関係は明らかにならなかった。
教員の知り合いも介入しづらいようだった。
それは仕方がない。学生自治を尊重するなら、学園祭は学生たちに任せるべきだからである。
ところが、ここにきて、「三田祭のウェブサイト」に以下のような文章が発表された。
「三田祭における谷垣禎一自民党幹事長講演に関して
平素よりお世話になっております。
一部報道機関におきまして、本年度の三田祭に谷垣禎一自民党幹事長がお越しになるという報道がございますが、本年度の三田祭ではそのような企画は行われません。
ご理解の程、宜しくお願い致します。
第57回三田祭実行委員会」
http://www.mitasai.com/
どういうことだ。
三田祭を実行する学生たちは自民党の谷垣講演の申し出を拒否したのか。
そもそも企画じたいが進んでいなかったのか。
上記の読売の記事はYahoo等のネットでは読めなくなっている。
折しも一橋大学〈一橋祭〉では、石破茂国務大臣・自民党幹事長の講演会が行われる。
「党の支持拡大を見込んで」学生たちを利用しようとすると自民党の動きは、実在するようだ。
そしてそれを、慶大三田祭の実行委員会は突っぱねた。ということなのだろう。
自民党側がマスコミに「谷垣幹事長が慶應大の学園祭(三田祭)で講演会をする」という情報をリークした可能性が強いと考えるのは私だけだろうか。
それに乗っかり、確実でない情報を元に、特定の党の動きを報じ、その活動の宣伝に加担した一部マスコミの責任は重い。
大学はけっして「学問の自由」を脅かすような、一部党派による「党利」優先の政治宣伝の場であってはならない、と、慶應義塾大学の学生も教員の皆さんも、考えているのだろう。
三田祭実行委員会の英断を支持する。
他の大学の皆さんも「学生自治」の意義を、もう一度確認してほしい。
しかし、ひどい出来事ばかり起きる。
この忙しいのに、虚偽の情報で踊らされている人たちがいるであろうことに耐えられないので、急ぎ記す。
仕事に集中できないのでしばらくメールにも電話にも出ないつもりでいたところにこういう情報が届く。
勘弁してほしい。