東京タワー方面に歩いた話は、記した。
東京タワーの近くにある食堂で、二度、昼飯をとった。
二度目は、上野敏彦さんが推奨されている〈大越〉という洋食店で、ビフカツを。
ビフカツといえば、京都か神戸、と勝手に思っている。
私は大昔、京都大学生協食堂のビフカツ定食に感動したことがあるが、また、かつて、廉価版とは思うがステーキ用の冷凍牛肉をいただいたことがあって、それを自分でビフカツにして食べたことがあり、それを使ったカツ丼がまた……という記憶がいろいろあるような気がするものの、実際の日常生活では、滅多にビフカツを食べることも、それを使ったカツ丼も、食べることはない。
そんななりゆきで、上野さん推奨〈大越〉の初体験は、ビフカツということになった。
正しい大衆洋食屋のビフカツであった。ソースは、西の人間の思うものとは、やや違う。コールスローが付け合わせなのが、なかなか良いと思った。
今回は、カツ丼についての書き込みをした流れでもある。カツ丼を最初に思いついた人は、どう考えてそのアイデアに至ったのだろう。というか、カツレツついうものを最初に思いついた人は……。と、考えていくと、きりがない。
というか、今、書かねばならないものがまだ終わらず、とりとめもない感じになりかけていて、ここでもうすこし頭を整理させるために、気持ちの切り替えとして、あえてこの稿を記している。そういうこともあるのである。