いよいよ9日火曜日は『8分間』岡山公演だ。
岡山の皆さま、どうぞお楽しみに。
伊丹公演も終了。岡山に着きました。
http://rinkogun.com/happunkan.okayama.html
東京公演が終わって3日間あいていたが、終始バタバタしていた。どの日も早朝から仕事ややりとりをしていたが、すぐに午後になって出かけなくてはならなくなってしまう。自分の時間がとれないではないか。
とはいえ、いろいろ動いた。
ゴールデン街のバー「ガルガンチュア」(もともとは「ガルガンチュア立花」、立花隆さんがオーナーだったらしい)のママにして、かつて中上健次氏が都はるみと並べて認めた(熊野でのコンサートをプロデュースした)、ロシアの歌をロシア語で歌う数少ない歌手・「たんこさん」こと石橋幸さん。彼女の、毎年恒例紀伊國屋ホールコンサート「僕の呼ぶ声 ~ロシア・アウトカーストの唄たち~」に、なんとか馳せ参じた。演奏は他に後藤ミホコ(acc)、石塚俊明(per)、小沢あき(g)、河崎純(b)、服部将典 (b)。みごとにバランスの取れた至福のコンサート。歌の力というものをまざまざと思い知らされる。たんこさんは大病を乗り越え、いま一番輝いている。
たんこ=石橋幸さんは女優でもあり、『カムアウト』再演(1991)と『汚名』(1991)に出てもらった。『汚名』はソビエトに繋がる話でもあり、タルコフスキー『ストーカー』へのオマージュでもあった。
石塚俊明さんも大昔に生活向上委員会の原田依幸さんが音楽を作ってくれた『ビヨンド・トーキョー』(1986)でも演奏してくれた。
音楽と演劇はもっと近いもののはずだ。また何か企みたい。
また別の日。トニー・ブルールと、彼と結婚した元劇団員・小室紀子とその愛娘、来日中の三人と、吉祥寺PARCO七階にあるキッズ対応のできる店を古元が見つけだし、そこで打ち合わせ。トニーが自分の論文のため必要という私へのインタビューも。トニーとももう十五年以上のつきあい。気心が知れているという以上に考え方も共通するところが多い。演劇のこと、身体のこと、等々。『8分間』の話でも盛り上がる。今後に向けていろいろと作戦を練る。
来年のオペラの衣装打ち合わせ。宮本宣子さんと話題は盛り上がる。
そんな中、大慌てで結婚式出席用の服を買う。
葬式にも使えるものでなく、結婚式にしか着られないものにする。そういう気分なのだ。
新国立劇場『星ノ数ホド(Constellations)』にぎりぎりで駆け込む。英国の若手劇作家ニック・ペイン作。小田島恒志さんが『8分間』と似ていると言っていたのだ。確かに似ているが狙いは違う。シンクロニシティというか、世界的同時性と思う人がいても構わないが。鈴木杏ちゃんが言うように、やはり世界は多元宇宙的なのだ! 上演するのに勇気の要る台本であることも似ている。一皮むけた鈴木杏ちゃんの生き生きとした魅力、浦井健治という人も作品ごとに違う個性が出る人で、どこか「ずれている」感じに魅力がある。この二人にしかできないものがちゃんと出ている。演出はますます大活躍の小川絵梨子さんだが、終演後「今日は坂手さんがいると思って怖かった」って、そりゃないだろう。彼女のアメリカ時代からの知り合いではあるのだが。
梅ヶ丘BOXで上演予定の釘本光さん作・演出の稽古も覗く。『普天間』の大月ひろ美、劇作家大会で大活躍だった宇原くんも出ている。
てがみ座・長田育恵新作『汽水域』も観る。あれがフィリピンだろうかという疑問が残る。照明の暗さが作品に貢献しているとも思えない。寓話とリアリズムをどう書き分けるか。新ジャンルへの挑戦はリスクを伴う。
それにしても長田さんは来年に向かっても仕事量が夥しい。超売れっ子である。3年前、劇作家協会で新たに運営委員になってもらった三十代の面々が、みんな大車輪で活躍しているのは、本当に嬉しい。そのぶん協会の仕事はなかなかしてもらえなくなっているのだが!
伊丹の前に岡山に一日だけ入り、「8分間」公演のテレビ取材のため、大島葉子さんとテレビを3局巡る。演劇と関係ない衆院選特集番組のインタビューも受ける。言いたいこと言ったがどこまで放送されるのだろう。
関西随一の映画コレクターズショップのオーナー・吉富さん主催で、「映画女優・大島葉子さんを囲む会」も開催される。残像舎・小川孝雄さんとじっくり喋れて嬉しい。
岡山の中学時代の友人黒瀬一雄さんから、プラットホームにもある点字ブロックの発祥の地が岡山であることから、『8分間』のセットに「点字ブロックシール」を貼ることを提案される。
で、伊丹公演からセットの点字ブロックに「点字ブロックシール」を貼っている。客席からは見えないかもしれないが……。
などなど。
ここ数日の公演以外の動きの一部でした。
岡山の皆さま、どうぞお楽しみに。
伊丹公演も終了。岡山に着きました。
http://rinkogun.com/happunkan.okayama.html
東京公演が終わって3日間あいていたが、終始バタバタしていた。どの日も早朝から仕事ややりとりをしていたが、すぐに午後になって出かけなくてはならなくなってしまう。自分の時間がとれないではないか。
とはいえ、いろいろ動いた。
ゴールデン街のバー「ガルガンチュア」(もともとは「ガルガンチュア立花」、立花隆さんがオーナーだったらしい)のママにして、かつて中上健次氏が都はるみと並べて認めた(熊野でのコンサートをプロデュースした)、ロシアの歌をロシア語で歌う数少ない歌手・「たんこさん」こと石橋幸さん。彼女の、毎年恒例紀伊國屋ホールコンサート「僕の呼ぶ声 ~ロシア・アウトカーストの唄たち~」に、なんとか馳せ参じた。演奏は他に後藤ミホコ(acc)、石塚俊明(per)、小沢あき(g)、河崎純(b)、服部将典 (b)。みごとにバランスの取れた至福のコンサート。歌の力というものをまざまざと思い知らされる。たんこさんは大病を乗り越え、いま一番輝いている。
たんこ=石橋幸さんは女優でもあり、『カムアウト』再演(1991)と『汚名』(1991)に出てもらった。『汚名』はソビエトに繋がる話でもあり、タルコフスキー『ストーカー』へのオマージュでもあった。
石塚俊明さんも大昔に生活向上委員会の原田依幸さんが音楽を作ってくれた『ビヨンド・トーキョー』(1986)でも演奏してくれた。
音楽と演劇はもっと近いもののはずだ。また何か企みたい。
また別の日。トニー・ブルールと、彼と結婚した元劇団員・小室紀子とその愛娘、来日中の三人と、吉祥寺PARCO七階にあるキッズ対応のできる店を古元が見つけだし、そこで打ち合わせ。トニーが自分の論文のため必要という私へのインタビューも。トニーとももう十五年以上のつきあい。気心が知れているという以上に考え方も共通するところが多い。演劇のこと、身体のこと、等々。『8分間』の話でも盛り上がる。今後に向けていろいろと作戦を練る。
来年のオペラの衣装打ち合わせ。宮本宣子さんと話題は盛り上がる。
そんな中、大慌てで結婚式出席用の服を買う。
葬式にも使えるものでなく、結婚式にしか着られないものにする。そういう気分なのだ。
新国立劇場『星ノ数ホド(Constellations)』にぎりぎりで駆け込む。英国の若手劇作家ニック・ペイン作。小田島恒志さんが『8分間』と似ていると言っていたのだ。確かに似ているが狙いは違う。シンクロニシティというか、世界的同時性と思う人がいても構わないが。鈴木杏ちゃんが言うように、やはり世界は多元宇宙的なのだ! 上演するのに勇気の要る台本であることも似ている。一皮むけた鈴木杏ちゃんの生き生きとした魅力、浦井健治という人も作品ごとに違う個性が出る人で、どこか「ずれている」感じに魅力がある。この二人にしかできないものがちゃんと出ている。演出はますます大活躍の小川絵梨子さんだが、終演後「今日は坂手さんがいると思って怖かった」って、そりゃないだろう。彼女のアメリカ時代からの知り合いではあるのだが。
梅ヶ丘BOXで上演予定の釘本光さん作・演出の稽古も覗く。『普天間』の大月ひろ美、劇作家大会で大活躍だった宇原くんも出ている。
てがみ座・長田育恵新作『汽水域』も観る。あれがフィリピンだろうかという疑問が残る。照明の暗さが作品に貢献しているとも思えない。寓話とリアリズムをどう書き分けるか。新ジャンルへの挑戦はリスクを伴う。
それにしても長田さんは来年に向かっても仕事量が夥しい。超売れっ子である。3年前、劇作家協会で新たに運営委員になってもらった三十代の面々が、みんな大車輪で活躍しているのは、本当に嬉しい。そのぶん協会の仕事はなかなかしてもらえなくなっているのだが!
伊丹の前に岡山に一日だけ入り、「8分間」公演のテレビ取材のため、大島葉子さんとテレビを3局巡る。演劇と関係ない衆院選特集番組のインタビューも受ける。言いたいこと言ったがどこまで放送されるのだろう。
関西随一の映画コレクターズショップのオーナー・吉富さん主催で、「映画女優・大島葉子さんを囲む会」も開催される。残像舎・小川孝雄さんとじっくり喋れて嬉しい。
岡山の中学時代の友人黒瀬一雄さんから、プラットホームにもある点字ブロックの発祥の地が岡山であることから、『8分間』のセットに「点字ブロックシール」を貼ることを提案される。
で、伊丹公演からセットの点字ブロックに「点字ブロックシール」を貼っている。客席からは見えないかもしれないが……。
などなど。
ここ数日の公演以外の動きの一部でした。
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