Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

「出直し市長選」費用を出せるなら文楽を救え

2014-03-09 | Weblog
橋下徹氏(大阪維新の会代表)の大阪市長辞職に伴う出直し市長選(23日投開票)が9日、告示。
前職と新人2人の計3人が立候補を届け出た。
橋下氏以外は無所属の二野宮茂雄氏、スマイル党総裁のマック赤坂氏。

今回の出直し選は、大阪府・市を統合再編する「大阪都構想」の推進を目指すという前職橋下氏が、都構想協議の行き詰まりを打開するために「民意を問いたい」と辞職したことに端を発している。
辞職して出馬を検討していたはずの大阪市北区長の中川暢三氏は出ないようだ。もともと橋下氏によって区長にされていたようなものだし(セクハラやら怠慢やら大阪の民間出身区長たちの評判の悪いこと!)、「大阪都構想でなくても、政令市で出来る改革はたくさんある」と言いつつも、他の候補が出ずに「選挙戦が成立しなかった」という事態にならないための捨て駒だったのだろう。

自民、公明、民主、共産の4党は「出直し選で問う意味がない」として候補擁立は見送った。「橋下氏と同じ土俵に乗ることはしない」(民主党府連)、「売られたケンカでも、意味がなければ買わない」(辻元清美衆院議員)そうだ。「大義のない選挙には付き合わない」として、橋下氏の「独り相撲」を強調する狙いだという。
まあでもじっさいは「橋下氏に対抗できる候補を用意できなかった」ということだろう。「不戦敗」は良いイメージではない。
これで橋下氏が「大阪都構想」がお墨付きを得たと考えるのもおかしな話だが、他の党も大きな顔はできないだろう。

世間の関心はマック赤坂氏がどのくらい得票するかに向かっているともいうが、どうでもいい。
これで次回の衆議院選挙で圧倒的な支持率を誇る現役総理大臣に対して「安倍氏に対抗できる候補を用意できなかった」ということになってもいいのだろうか。

どうやら日本では「政党政治」が機能していないということが問題だ。
今の議会制民主主義下では、「政党」抜きの政治は、困難だ。
かといって「既存政党に期待しない」という層はひろがる一方だ。
都知事選の教訓も活かされていない。
これでは「現役人気」に依存する橋下、安倍らの思うつぼである。
まったくどうしようもない。
どう考えても、大阪市長選を、そういう空気を変えるために活用すべきだったが、既存政党たちはもうそこまで消耗し弱体化しているということなのだろう。

大阪市はこの無駄な市長選にかかる費用分くらいは文化予算に足して、少なくとも動員が目的数に達しなかったために補助をカットされた文楽は、救済すべきだろう。
どうしてみんなもっと怒らないのか。

なにか「疲れ」を感じる。
政党の、この国の、人々の。


吉祥寺で稽古中。
隣では川村毅氏らの「ティーファクトリー」も稽古している。
川村氏と顔を合わせたのはトイレ前で一回だけだが。

ようやく全プランナースタッフは揃った。
追い込み時期が始まる。
これまでにないラストシーンになる。
これまでにないのはラストシーンだけではないか。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 若手演出家コンクールやってます | トップ | 『現代能楽集 初めてなのに知... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事