Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

本当に「脱原発」が大事なら

2014-02-04 | Weblog
えらく日本列島をあちこち移動しているので、ニュースに疎くなっている。

今日、「脱原発都知事候補」について一本化に向かう会見があったという、ルポライターの鎌田慧氏ら細川陣営側の勝手連的な有名人たちが動いたと聞いた。そうか、考えてみれば先に出たのは宇都宮さんだし、細川陣営側が同じ「脱原発都知事候補」の宇都宮さんに後を託して、細川氏に潔く身を退くよう進言するのかと思ったら、どうやら逆なのだった。
「(各候補に)脱原発以外はたいした政策の違いはない」と言っている細川氏が、八ッ場ダムや築地市場の豊洲移転、労働特区問題など、東京都政についての細かい質問に対して明確に答えることのできる宇都宮氏に敬意を払い、「脱原発は同じだ。後から割り込んで悪かった。世論調査でも細川氏が圧勝するかと思っていたら宇都宮氏と支持率は変わらないどころか、負けているデータもある。やはり脱原発以外をちゃんと考えている人に譲ろう」と思った、というわけではないらしい。
鎌田氏は「宇都宮、細川両氏を足した票が最多なら歴史の悲劇だ」と話しているらしいが、後出しジャンケンを仕掛けた側が言うことではない。「このままでは共倒れになる」は、わかる。しかし「話し合いの機会を作ってほしい」と言いつつ、細川氏寄りなのは、明白。先んじて正当に選挙に出馬していた人に対して「邪魔だから降りてくれ」というのは、あんまりというものだろう。細川勝手連は「候補者の一人は、当選の 可能性が高く、もう一 人の候補者は、当選の可能性がゼロである」と、傲慢な物言いをしていたが、都民は自分の目で見、自分の耳で聞いていた。その結果が世論調査だ。
都政について細川氏は「就任後に皆様のご意見も参考にしながら、検討し、判断」と、現時点では態度を濁している課題が多すぎる。主張は「脱原発」のみで、知名度や政治慣れをしていることから有利だという傲慢さが招いたことだ。
「小泉・細川は命を賭けている」と言う細川支援者がいるが、どういうことか納得できる説明を聞いたことがない。
それにしても勝手連的な有名人たちは、公示後に「脱原発」候補の一本化ができるわけもなく、ぎりぎり選挙違反でもないらしいが、とんちんかんなことをするものだ。
「脱原発」は大事だ。それは大前提だ。この件について、私はいつも通り素朴な感想を記しているだけだが、それにしても、細川支援者たちに、背後にいる小泉という人間を信用しないことも含め、とやかく言われる憶えはない。私は、小泉の「威」を借りるような真似はしたくないと思うだけだ。「大きなうねり」を創り出せないでいるとしたら、細川陣営が、人民の力を信ずることなく、小泉におもねているからだ。
そんなに「脱原発」だけが大事なら、細川氏は初めから小泉と手を組まず、宇都宮氏の支援に入れば良かったではないか。
鎌田氏らの会見は、「脱原発」のみに踊らされている人に向けては、「アンチ宇都宮氏」の宣伝として機能している。本当にフェアではない。
そして宇都宮陣営も、「共産・社民寄り」と言われないための努力を、もう少しした方がいいのではないか。その枠を越えた言動がもっと出て来ないと、強力な支持は得られまい。

選挙といえば橋本徹大阪市長が任期途中で辞職して「出直し市長選挙」に出るという。自民、公明両党などの抵抗で頓挫しかねない情勢となっている「大阪都構想」に対しての民意を問うためというが、維新幹事長の松井一郎大阪府知事は出直し知事選をするわけではない。橋下氏は「松井氏には支えてもらいたい。私だけで十分だ」「もし自分が負けたら松井氏にも知事を辞めてもらう」そうだ。
11年秋の大阪ダブル選で都構想を掲げ、市長選も知事選も制していたが、昨年9月に行われた堺市長選挙では敗北した。苦し紛れのような一手で、事態は前に進むのか。
公明党をあしざまに罵り、自分の都合だけで選挙をする。自公は候補を出さない。信任投票? 無意味だ。数億円かかるというが、非情にも、定めた売上額に達しなかった文楽への助成をなくした男が、自分の不人気については、それを補うために金を盛大に使おうというのだ。どう見たって、おかしいだろう。
また、どうしても「大阪都構想」について民意を問いたいなら、「府民投票」をしてはどうか。首長選挙なら勝てる、という計算が、あまりにも自分本位だ。

フィリップ・シーモア・ホフマンが死んだ。この人、すごいおじさんなのかと思っていたら、私より五歳以上も若いのだった。
強烈な印象を残したのは、『ハピネス』。しっかり変態だった。あと、『脳内ニューヨーク』の世界は、インテリジェンスを感じさせる方向の彼の独壇場だ。

ところで、恵方巻きって何だ?
海苔巻きは切って食おうよ。

家族か長久手の疲労軍団(?)に風邪をうつされていたらしく、旅先で潜伏期間が切れたようだ。昨朝からふらふらしている。それでも、昨日は意義深い取材をした。へとへとだ。しかしやることは山積。まだまだこれからだ。
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