Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

投票してきました

2019-07-21 | Weblog

投票率が上がってほしい。

今回の選挙は、東京地区に関しては、東京にいながら沖縄の米軍基地建設問題を争点にできるというところに、画期的な発明がある。

そして、現政権に批判的な人たちはかなりの数いるのに、それを投票結果に反映できないという選挙制度の問題が、ピークに達している。

 

現在の日本の政治の杜撰さは、外交問題に於いて顕著であり、河野太郎外相が南官杓駐日韓国大使を外務省に呼び出し、「極めて無礼だ」と言い放った異常さには愕然とした。相手を呼んでおきながら、話し合いをするつもりがないのだ。

日本は、半導体洗浄に使う「フッ化水素」などの3品目の韓国への輸出について、これまでは最大3年間分の輸出許可を1度に取れたが、今後は契約1件ごとに出許可を取るよう義務付けるとし、さらに、輸出先として大量破壊兵器の拡散の懸念がない「ホワイト国」の指定から韓国を外す方針を打ち出した。武器などに転用可能な品目について、ものによって契約ごとの輸出許可が必要になる可能性があるというのが、昨今の推移である。日本政府は、「対抗措置ではない」とアリバイ的に主張する一方で、背景として、徴用工問題を挙げて「信頼関係が著しく損なわれた」から輸出規制強化に踏み切ったという説明を繰り返してきている。「徴用工問題への事実上の対抗」ととられているのは、当然である。

やっていることに筋が通らず、感情的なのだ。

選挙とは、誤った政治が行われているとき、国民が「私たちはそうではない」と主張し、それを止める機会なのだ。

 

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『作兵衛さんと日本を掘る』東京上映10週間を超える

2019-07-21 | Weblog

熊谷博子監督の映画『作兵衛さんと日本を掘る』が、東京・ポレポレ東中野で、10週間を超えるロングラン上映となった。

ご当地九州での上映も今月から。

公式HP https://www.sakubeisan.com/

1964年のオリンピック当時、東京は好景気だったが、じっさいには戦前からめんめんと続く「貧しい日本」も存在した。筑豊に集まった失業者たちの姿に、2020年の日本の「新たな貧困層」が重なる。いま観るべき映画。

選挙の今日、改めてそう思った。

東京の残り期間のトークゲストがかなり豪華である。 ↓

7/21(日) 宮台真司さん(社会学者)
7/22(月) 古今亭菊千代さん(落語家)
7/23(火) 江川紹子さん(ジャーナリスト)
7/24(水) 御厨貴さん(政治学者)
7/25(木) 永田浩三さん(元NHKプロデューサー・武蔵大学教授)
7/27(土) 西村健さん(作家)
7/28(日) 金平茂紀さん(TVキャスター)
7/29(月) 竹信三恵子さん(ジャーナリスト・アジア女性資料センター理事)
7/30(火) 中澤秀雄さん(中央大学教授 地域社会学)
7/31(水) 神保哲生さん(ビデオジャーナリスト)

ポレポレ東中野HP  http://www.mmjp.or.jp/pole2/

全国の上映館 ↓

https://www.sakubeisan.com/theater?fbclid=IwAR3bihJTJMEg1g8Xue82-u-d8iKP33xrYrTSbvcZg3G4JJy4iJAotI1FtQ8

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つかこうへい作『熱海殺人事件 vs 売春捜査官』、未知の領域で格闘する杉山英之。

2019-07-20 | Weblog

つかこうへい作『熱海殺人事件 vs 売春捜査官』、稽古場は最終ラウンドに突入。

誰もが戸惑いながら、楽しみながら(のはずだ)、つかこうへい作品に取り組む。

初の試みで、困惑と茫然の日々である。ほんとうに手強い。

 

写真は、未知の領域で格闘する、杉山英之。こういう役は初めてである。大きな飛躍の場になることを期待している。

 

戦後演劇の金字塔『熱海殺人事件』、 その発展形『売春捜査官』。

二人の「くわえ煙草伝兵衛」が、激突します。

http://rinkogun.com/Atami_vs_Baisyun.html

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「てるちゃん」登場のリレートーク。昨夏。

2019-07-20 | Weblog

今回参議院選挙の比例区で出ている「てるちゃん」こと渡辺照子さん。

彼女には、昨年八月、〈非戦を選ぶ演劇人の会〉ピースリーディング第二部のリレートーク「私たちと、憲法と、いま」に、出ていただいた。

ゲスト十一人のトークなので、自分としては司会者として何とか進行するのに懸命だった思い出ばかりなのだが、強く推薦して来ていただいた「てるちゃん」の語りは、ある意味、満席の会場に衝撃をもって受け入れられたと思う。それはそうだ。私たちは、知っているようで知らないことばかりなのだ。お話していただいて本当によかったと思う。

ゲスト十一人中、女性が八人。これが、現在を反映している。そういう時代なのだ。このメンバーは、「生きづらさ」に直面し、立ち向かう勇気の持ち主たち、その代表なのだ。

そして、この日のトークを機に、初めて出会ったゲストの皆さんが、その後、親しくなってくださった。直接性の出会いに、意義があった。

今年はリレートークどころか毎年恒例の〈非戦を選ぶ演劇人の会〉ピースリーディングじたいがお休みなのだが、人と人との繋がりは、これからも続いていく。

 

その昨夏リレートークのゲストは、以下の人たち。 


織田朝日(くるどっこ劇団「ウインクス」主宰)
佐藤満喜子(教科書問題を考える横浜市民の会代表)
志葉 玲(ジャーナリスト)
竹見智恵子(路上劇団「野火」団員)
知乃(俳優、演劇・映画・芸能界のセクハラ・パワハラをなくす会代表)
寺脇 研(映画評論家、元文部科学省官僚)
中島由美子(全国一般労働組合東京南部書記長)
馬奈木厳太郎(弁護士)
渡辺照子(派遣労働者)
望月衣塑子(東京新聞記者)
横山知枝(沖縄在住、辺野古新基地建設、抗議船の週末船長)

 

撮影・姫田蘭

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『沖縄ミルクプラントの最后』の伊藤克さん

2019-07-18 | Weblog

東京演劇アンサンブルの伊藤克さんには、拙作『沖縄ミルクプラントの最后』最近の上演にも、出ていただいている。

東京演劇アンサンブル 2017年の公演で、演出は松下重人。劇作家としては、別な劇団で上演していただけるのはありがたい。

二十年を超える御縁の沖縄の得がたい友・宮城康博は、じつは若き日、この劇団に在籍していたことがあって、この公演にはものすごいタイムラグを経て、方言指導で、来てくださった。いま彼は議員になってしまったので、もうああいう時間は持ちにくいだろう。というか、よく引き受けて下さった。本当に信じがたい僥倖である。

そして、伊藤克さんの存在感、重厚さは、この上演を、根底から高めて下さった。沖縄ミルクプラントの「冷凍庫の番人」役。夢幻能の人物のようであり、リアルな生活者でもある。人間なのか亡霊なのか、超越した何かが必要な役だったのである。本当に凄まじい説得力があった。

沖縄のキャンプ・キンザーにあった実在の〈沖縄ミルクプラント〉が閉鎖されてもう四半世紀だが、ここのことを念入りに取材したのは、当時、写真家の石川真生さんと私を含めて、ごく僅かな人たちだったと思う。私は当事者の皆さんにインタビューをさせていただき、大叔父にあたる元沖縄全軍労書記長だった瀬長和夫から膨大な資料を得て、ほんとうに、おそらく、その時にそうしなければ出来ない仕事を、させていただいた。
 
『沖縄ミルクプラントの最后』を燐光群で初演してからもう二十年を超えた。その初演はそれほど多くの人に観ていただけなかったにもかかわらず、高評をいただいた。その年の読売演劇大賞の作品賞で、次点だった。戯曲は〈ハヤカワ演劇文庫〉で出版されているので、読んでいただける。(http://rinkogun.com/Yoji_Sakate/entori/2010/4/8_Umino.html)
 
ここ数日間、再演版の伊藤克さんを思い起こすにつけ、私は出会いに恵まれているのだということを忘れてはならないのだと、自戒している。
あの役と伊藤さんが出会ったということ、宮城康博と伊藤さんの再会も含めて、奇跡のような巡り合わせである。
 
その時の気分に流されて、自分は一人ぼっちだなどと、孤独に溺れてはいけないのだ。

 

 

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「お父さんも恋人を誘って、お母さんは昔の恋人を探し出して、投票箱に足を運んでいただくようお願い申し上げます」

2019-07-17 | Weblog

「お父さんも恋人を誘って、お母さんは昔の恋人を探し出して、投票箱に足を運んでいただくようお願い申し上げます」。

時事通信によると、安倍総理は、は16日、新潟県上越市などでの街頭演説で、期日前投票を呼び掛けたくだりでこう述べたという。

何かの冗談かと思ったが冗談にならない。

同通信は、「これまでの選挙戦では「友達、家族、恋人も連れて、あるいは昔の恋人も探し出して期日前投票に行ってほしい」と訴えるのが首相の定番。この日も「友達や家族、お子さんたちみんな誘って行ってほしい」と促したが、つい口が滑ったのか「お父さんの恋人」にも言及。「お母さん」の反感を買う可能性もある?」とコメントしているが、「つい口が滑った」というのは、本音か無意識が出たのだろう。

つまり、おそらく既婚の「お父さん」には恋人がいて当たり前。やはり、おそらく既婚の「お母さん」は「昔の恋人」はいても進行形の恋人はいないのが当然、ということか。つまり「お父さん」はやりたい放題、「お母さん」の自由は縛られていて当然という、家父長制的思考のあらわれだろう。

いや、「お母さん」に恋人がいたとしても、選挙には誘わない方がいい、という教訓か。

いったい、何が言いたい。

 

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消費税引き上げに説得力なし

2019-07-16 | Weblog

現政権は消費税を10%に引き上げようとしている。ただ2パーセント上がるのではない。輸出大企業は消費税を1円も納めていないのに、莫大な還付金を受け取っている。一方、一般国民・中小業者の負担は全体にもっと増す。還湖東京至税理士が付金を推計し説明した全商連の記事がわかりやすい。

https://www.zenshoren.or.jp/zeikin/shouhi/181105-02/181105.html?fbclid=IwAR0Nupije79ZAcTRh4KOUb_S_E8jIoGx1f-ulS3sEoVRTA-FOQRZ176iIQs。

大企業13社だけでも還付金は約1兆円という。不公平なんてもんじゃない。国民や弱者たる中小業者から吸い上げられた金が輸出大企業に渡されてしまう。中小零細企業は赤字でも消費税を納めなくてはならないが、輸出大企業はどんなに利益が上がっても消費税を納めたことがない。国税庁統計年報書によれば、還付額は消費税の税収全体のおよそ四分の一という。この制度自体がWTO(世界貿易機関)ルールに反するという意見もある。大企業にとっては税率が引き上げられれば還付金は増額されるので大歓迎であろうが、そのお金は弱者から吸い上げたものなのだ。

この一点だけでも消費税を支払うのは馬鹿馬鹿しいということだ。

加えて、安倍政権の金のばらまき、投機の失敗、防衛予算による武器の爆買い、と、庶民の懐から搾り取る一方で、杜撰な判断で浪費を重ねている実態が、ひどい。

どう考えても、今回の選挙でも争点になっている「消費税引き上げ」については、反対するほうが筋が通っている。というか、何の説得力も無い。そもそも「消費税を何の財源にするか」という政府の説明を、私は信じたことはない。 

 

写真は先月、モスクワの市場食堂のメニュー。この市場は全体に高いところだったので、ここでは何も食べていないが。

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来月、奄美大島で日米合同訓練。軍拡化が国民の不安をあおり選挙にも利用される倒錯。

2019-07-15 | Weblog

3月から自衛隊ミサイル部隊等が配備された奄美大島で、軍事展開が進んでいる。

東北地方の部隊なども参加する訓練が公開されたばかりだ。

来月、8月26日から9月23日までは、日米合同訓練が行われる。

佐藤まさひさ外務副大臣は4月27日の奄美大島に来ての講演で、「ステルス性の高い潜水艦で中国を狙う」と公言しているという。選挙広報を兼ねて、奄美大島での更なる軍拡化を推奨しまくっていた、と、奄美大島の方からの報告がある。

軍拡化が国民の不安を煽り選挙にも利用される倒錯した現実である。

岩屋毅防衛相もまた、先月22日、海上自衛隊呉基地(広島県呉市)を訪れ、同基地所属の最新鋭潜水艦「しょうりゅう」に乗艦し、潜望鏡など艦内を見て回った。長時間潜航が可能な上、高いステルス性能がある。岩屋氏はその後、海自輸送艦「しもきた」へ移動。北朝鮮による短距離弾道ミサイル発射などに触れた上で「わが国を取り巻く安全保障環境は厳しさを増している。責任感を持って着実に任務を遂行してほしい」と隊員に訓示したという。

この潜水艦「しょうりゅう」は、全長84メートル、乗員65人で搭載する武器などを含めた建造費は約560億円とされる。

考えてみれば、560億円。これが厚生・教育・文化方面に使われるときには、一事業単位で動く動く額ではない。

軍事優先の国。
この国の人たちの多くは、生活する人間のための政治が行われていないことを、おかしいと思わないまま、選挙に臨むのだろうか。

 

写真は、奄美大島駐屯地ゲート。5月8日。

 


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日本劇作家大会 2019 上田大会、出演・登壇者が公表されました

2019-07-15 | Weblog

日本劇作家大会 2019 上田大会、出演・登壇・参加者のリストが出ました。まず、公表されているのは、以下の皆さんです。

青木由里 天野順一朗 荒井洋文 有門正太郎 市川愛子 犬養憲子 今村麻子 入江おろぱ 入江 悠 岩崎正裕 鵜山 仁 円城寺あや おかやまはじめ 小川まき 尾崎太祐 長田育恵 鏡味冨美子 鹿目由紀 鴨川てんし 苅宿俊文 川口典成 絹川友梨 日下部英司 串田和美 工藤千夏 くらもちひろゆき 黒澤世利 郷原 玲 サカイリユリカ 坂手洋二 佐藤茂紀 重信臣聡 篠原久美子 島仲涼花 春陽漁介 鈴木一功 高遠菜穂子 髙橋洋介 田上 豊 高山さなえ 滝本祥生 竹下景子 玉那覇真樹 土田英生 津村 卓 渡山博崇 内藤裕敬 中津留章仁 中野あき 中村 勉 中村ノブアキ 中山マリ 中津留章仁 中屋敷法仁 楢原 拓 西山水木 根岸季衣 長谷川彩 長谷基弘 平田オリザ ピンク地底人3号 藤崎麻里 鮒田直也 古殿万利子 細見大輔 堀尾幸男 前川知大 マキノノゾミ 松本 修  丸尾 聡 美崎理恵 みょんふぁ 村野玲子  八鍬健之介 矢内文章 山口良一 山田裕幸 山田百次 横山拓也 吉田康一 吉田電話 四方田直樹 渡辺えり 和根崎剛 ほか

websiteでも御覧ください

https://jpac2019-ueda.org/member/?fbclid=IwAR19UD5ry2AQeaOh17uxrijtZJd8g5HxLxkyDqgVzYbgtmFzC6hd7PWgPFQ


参加登録受付を開始しております。

 

上田大会はテーマとして、「まち」「まなび」「つながり」の三つの柱を考えています。


 開催は、8 月 16 日(金)〜19 日(月) の、4日間。

長野県上田市 上田サントミューゼ、犀の角、上田映劇等が、会場となります。

https://jpac2019-ueda.org


劇作家大会への参加方法

劇作家大会の各企画(シンポジウム・講演・上演・リーディング等の観覧、ワークショップやセミナーの受講など)に参加していただくためには、

まず、劇作家大会そのものへの「参加登録」をしていただき(参加費1,000円 小学生以上・パンフレット付き)、

その後、ご希望に応じて別途有料企画・定員制企画にお申込みただきます。

WEB登録フォームは、有料・定員制企画も含め、すでに稼働しています。下記ページからお入り下さい。

https://jpac2019-ueda.org/entry/

 
 

◎日本劇作家大会は劇作や舞台芸術に関するテーマを扱った文化イベントです!

日本劇作家大会は、劇作家の団体「一般社団法人日本劇作家協会」(会⻑:渡辺えり)が中心 となって催される文化イベントです。4 日間の会期中に、シンポジウム・ワークショップ・講座、そしてリーディ ングやパフォーマンスなど、劇作や舞台芸術に関わるあらゆるテーマを扱ったいくつもの企画が催されます。

 

◎日本劇作家大会は「市⺠参加型」の舞台芸術文化の祭典です!

日本劇作家大会は「鑑賞型」のフェスティバルではありません。幅広い年齢層の方に向けて、バラエティに 富んだ数多くの企画が、複数の会場で同時多発的に催され、演劇人のみならず、一般市⺠の方、どなたで も、すべての企画に自由にご参加いただける「市⺠参加型」の舞台芸術文化の祭典です。

 

◎日本劇作家大会には幅広い分野の多彩な人材が一堂に会します!

 現代日本の演劇界を代表する劇作家、これからの演劇界を担う若手劇作家。そして、劇作家のみなら ず、著名な演出家や人気俳優や美術家など、日本劇作家協会だからこそ実現できる顔ぶれが大分に一堂 に会し、演劇・舞台芸術の現在と未来について考え、熱く語り合います。

 

◎日本劇作家大会は過去 6 回、舞台芸術文化に貢献してきた実績があります!

日本劇作家大会は、第一回の 1994 年の北九州大会(福岡県北九州市)以降、1996 年に盛岡 大会(岩手県盛岡市)、1999 年に北海道大会(北海道札幌市)、2005 年 3 月に熊本大会 (熊本県熊本市)、同年 9 月に長久手大会(愛知県長久手市)、2014 年 6 月に豊岡大会(兵庫県 豊岡市)、今年1月に大分大会(大分県大分市)、と、これまでに計七回開催されました。いずれも、50〜80 に及ぶ多彩な企画、数千人から一万 人に及ぶ参加者によって、演劇人どうし、市⺠と演劇人との活発な交流が行われ、舞台芸術文化に貢献し てきた実績があります。

 

主な会場のご紹介 

 

・上田サントミューゼ

メイン会場。全国でも他に例のない取り組みを進める、上田市の創造型公共劇場。劇場のほか、上田市交流文化芸術センター、上田市立美術館を含む複合型施設。大ホール(1530 席)、小ホ ール(最大 372 席)、大中スタジオ、多目的ルーム、会議室など。 地域との共同を果たしながら、6年目を迎える。

 

・犀の角(小劇場+ドミトリー)

上田市海野町商店街の劇場/ゲストハウスを有する文化施設。演劇・音楽・アートなど様々な表現活動や地 域住⺠・アーティストの交流の場。これまでに内藤裕敬、岩崎正裕、田上豊、土田英生といった方々もレジデン ス制作を実施。

 

・上田映劇(映画館+劇場)

大正 6(1917)年に上田劇場として創業。昭和初期に映画館に改装。平成 7(1995)年に音響や照明の設 備を一新し、ライブや演劇が可能となった。270 席、1 スクリーン。

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安倍総理「まさに」の日本語崩壊

2019-07-13 | Weblog

安倍総理の口癖「いわば」が気になる、と指摘した。

もともとこの人の日本語破壊力は相当なもので、「いわば」の意味はいずれ変わってしまうだろう、と書いた。

で、正直、「いわば」だけではない。

 

次に気になるのは、「まさに」である。

 

「まさに」という言葉は、辞書的には、

一、「疑いもなく」「確実に」

二、「ちょうど」「ぴったり」

三、「もう少しのところで物事が起こるさま」「ちょうど今」

四、「ある事柄が成立することが強く望まれているさま」「当然」

の、主に四通りであるようだ。

 

安倍総理が使うときには、以下のようになる。

一、「ほんとは疑いがあるのでそれをないことにするために言うが」「確実でないので確実を装って言うが」

二、「ちょうどじゃないので誤魔化して言うが」「ぴったりじゃないけどそういうことにしたいので言うが」

三、「もう少しのところで物事が起こる、決定事項であるかのように強引に言うさま」「ちょうど今、と決めつけて強引に実現したい気持ち」

四、「ある事柄が成立することが強く望まれているということにして強引に決めたいさま」「当然のことということにして強引に決めたいので言う」


で、ここがさらに問題なのだが、安倍総理は以上のどれかの意味で喋っているという自覚がないように見えるのだ。とりあえず、適当に、誤魔化すために、もっともらしくするために、ただ勢いで、「まさに」と言っていることが多いように思うのだ。

 

安倍総理の口癖「まさに」もまた、論旨をねじ曲げている、印象を操作しようとしているときに、使う言葉だとう。

正しい日本語を推進したい方々は、安倍総理が「まさに」を使うことについて、明確に進言すべきだと、真剣に思う。

でないと、「まさに」という言葉は、十年後には意味も使われ方も変わってしまっているはずだと思うのだ。

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つかこうへい演出『売春捜査官』で木村伝兵衛部長刑事を演じた木下智恵が、本作でも同じ役を演じます

2019-07-13 | Weblog

つかこうへい氏自身の演出による『売春捜査官』でタイトルロール・木村伝兵衛部長刑事を演じた木下智恵が、本作でも同じ役を演じます。

 

木下智恵さんと私の出会いは、もう十年以上前になる。じつは、あるプロデュース公演で、共演したのだ。残念ながら共演場面はなかったが、親しくさせていただいた。

その後も、高円寺あたりで自転車で行き来している彼女とばったり出くわすことも多く、いろいろあって、今回、ご一緒することになった。

というのもちょっと違っていて、実のところ、木下智恵さんとの出会いがなければ、私はこうしてつかこうへい作品に挑戦するということには、ならなかったかもしれない。貴重な邂逅だったのだ。

 

私にとって、つかこうへい作品に取り組むというのは、初の試みで、ほんとうに手強い相手である。

そこで、つかこうへいオリジナル『売春捜査官』の主人公を演じた木下智恵さんとご一緒できるというのは、たいへん心強い。なにしろ、ホンモノと一緒なのだ。

彼女の演じるのを見て、なるほど、そういうことだったのか、と思うことも多く。そして、私なりに、今回のコンセプトのコマを進める。

とにかく、智恵さんが毎日稽古を楽しんでくれているようで、それは嬉しい。

そして、これまでとは違う魅力の木下智恵をお見せできるだろうということには、自信を持っている。

ほんとうである。

 

とはいえ、つかこうへい戯曲は、手強い。これも、ほんとうに。

まだまだこれから、である。

 

戦後演劇の金字塔『熱海殺人事件』、 その発展形『売春捜査官』。

二人の「くわえ煙草伝兵衛」が、激突します。

http://rinkogun.com/Atami_vs_Baisyun.html

 

写真は、智恵さんと、猪熊恒和。智恵さんが木村伝兵衛であれば、とうぜん猪熊の役は、××であろう!

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円城寺あや、つかこうへい作品、初の登場。

2019-07-12 | Weblog

円城寺あや、つかこうへい作品に、初の登場。

思い返せば、夢の遊眠社とつかこうへい事務所が競い合うようになった、80年代前半。

夢の遊民社のヒロインが、こうしてつかこうへい作品に挑むというのは、当時の人たちからすると、かなりな衝撃、ということになる。

 

いや、しかし、つかこうへい作品に取り組むというのは、私にとっても初の試みで、これまでとはまったく違う体験である。

翻訳劇以上にたいへんである。

 

そして、急激に、円城寺あやさんのせりふが、ある瞬間、つかこうへい節とぴったり合う、ということが起きてきた。これは、長台詞というものの持っている何かであるかもしれないし、80年代前半的な何かが、時代の共感として、いまも残響しているものなのかもしれない。

しかし……、80年代前半って、いつのことだ。私にとってはある意味、「最近」である。だらだら生きてきたくせに、と言われてしまうのかもしれないが、気分は浦島太郎、である。自分のトシを忘れている。こんかいの演出助手・中山美里は自分の息子よりも若いのだが、そういうことが何も関係なく、ただただ、現場は進んでいく。

とにかく、つかこうへい戯曲は、手強い。楽しく苦しんでいる。こんなに苦しんだことはない、という俳優もいると思う。だが、稽古場は、ここしばらくの悶々とした状態を打開できはじめている、と思う。

私は「上演台本」ということになっているが、今のところ「構成」が主で、この稽古場で発されているのは、つかこうへいさんの書いた台詞が、99%である。

あと半月、とにかく走り抜ける。

 

戦後演劇の金字塔『熱海殺人事件』、 その発展形『売春捜査官』。

二人の「くわえ煙草伝兵衛」が、激突します。

つかさんとは擦れ違いばかりだった悪戯小僧が、演出します。

稽古場写真、今後も公開してゆきます。

http://rinkogun.com/Atami_vs_Baisyun.html

 

それにしても、ロシアから帰ってその足で稽古場入り。

それから二十五日。電車に乗ったのは六回だけ。

稽古引きこもりの日々です。

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まぎらわしい「民主」

2019-07-11 | Weblog

安倍首相が意図的に「立憲民主党」のことを「民主党」と言っているらしい、という話を聞く。

「立憲民主党」を存在させたくないのであろう。

選挙で「民主党」と書いたらどこの票になるのだろう。

「自由民主党」になるのかと思っていたら、「国民民主党」の票になるらしいという情報が流れてきた。

立憲民主党の略称は、「立憲」(平仮名も可)らしい。

 

しかし、これだけ民主的でない国に「民主」を冠した政党が幾らもあるというのは皮肉である。

 

写真は、ロシアの寿司チェーン店「タヌキ」の箸袋(中身はフォーク)。たぬきと言ってもそば屋ではない。

もっとも私が「たぬきそば」と思っていたのは天かすが載ったものだが、京都では「たぬき」なのに油揚が載っているという。

まぎらわしい。それことキツネに騙されたような……、いや、タヌキだって人を化かすというし、こちらも、まぎらわしい。。

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安倍総理「いわば」の日本語破壊力

2019-07-10 | Weblog

安倍総理の発言等を見ているとしばしば聞こえてくる、発言書き起こしにも散見される、「いわば」が、気になる。

先日の某民放での、党首たちが顔を合わせた場面でも、そうだった。

気になる、と言うのは遠慮しているのであって、本当に不愉快だし、理解できない。

もともとこの人の日本語破壊力は相当なものであって、いちいちここに記したくもないのだが、「いわば」は本当に、厳しい。

「いわば」という言葉は、辞書的には「たとえを例示してわかりやすく言い換えたり,極端に結論として示したりする意を表す」ということになっているが、安倍総理が使うときは、わかりやすくなっていたりしないし、結論にも聞こえない。

はっきりいえば、論旨をねじ曲げている、印象を操作しようとしているときに、使う言葉だと思う。

正しい日本語を推進したい方々は、安倍総理が「いわば」を使うことについて、明確に進言すべきだと、真剣に思う。

でないと、「いわば」という言葉は、十年後には意味も使われ方も変わってしまっているはずだと思うのだ。

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伊藤克さん、逝く

2019-07-09 | Weblog

東京演劇アンサンブルの俳優・伊藤克さんの訃報が届く。

7年前、東京演劇アンサンブルで演出させていただいた『荷』(作=鄭福根・訳=石川樹里)での、圧倒的な存在感、自由闊達さ。韓国の俳優陣と伊藤さんの競演は、忘れがたい。できればもう一度、ご一緒したかった。

謹んでご冥福をお祈りします。

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