昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

探梅

2017-02-16 14:15:13 | お出かけ

今朝は寒かったが、昼を回るころからぐんぐん気温が上がりだした。
税務署に用があって、といっても税金とても払う金がないスッカンピンなのだが、そこは措いておいて、梅が丘に出かけた。
あまりにも、いい天気なので、北澤川緑道の途中の圓乗院に寄っていく。
この寺は、瀟洒な庭園があって、四季折々の風景を楽しませてくれる。
そして、この近辺に伝わる話として、昔いた大男、「ダイタラボッチ」所縁の寺として知られる。この「ダイタラボッチ」がこの辺りの地名「代田」の起源になったとも伝えられている。また、区の無形文化財「代田餅つき歌」の寺としても有名だ。
ここの庭にも梅が咲いていた。六分咲きといったところか。
こういう場所が家の近くにあると心が和む。
また、この北澤川緑道沿いには、萩原朔太郎、萩原葉子、斎藤茂吉、田中英光、そして代沢にまで下るが、森茉莉の旧宅の跡があって、非常に文学とも馴染みの深い地域となっている。


 

梅が丘の羽根木公園、オカブらの近所の悪童どもが幼いころは、根津山と呼びならわしていた、梅の名所に足を向ける。
途中、小田急線の高架をくぐる。
ここには、もう五年位前から、ホームレスが住処として、所帯道具を積み上げて、布団を敷いて寝ている。
オカブはいつも横目で見て素通りしている。
菓子パンくらい差し入れてやればいいのにとも思うが、その勇気がないのか、それほど慈善の心がないのか、いつも素通りである。
こういう時、自らがファリサイ派であり律法学者であることを痛いほど感じる。

こつじきの寝るも人の子春の夢   素閑 

これには、不快語、差別語が入っていますかな?しかし、オカブはいわゆる「言葉狩り」は嫌いである。これが跳梁跋扈すると、落語をはじめあらゆる芸術が成り立たなくなる。

羽根木公園に着く。
梅を求める人で賑わっていた。
まだ、区の行事である梅祭りは続いており、何軒かの露店が広場に開いていた。
こちらの梅は、日当たりがいいせいか、七分咲き程度。
いい天気、いい眺めである。
しかし、今日は、暖かいを通り越して暑いくらいである。キルティングのブルゾンを着てきたが、セーターも脱ぎシャツ一枚になりたい。

魁と空も歌うや光の賦   素閑   

この句はちょっと装飾過剰ですかな?もっと枯れた境地を詠まねばなりませんな。

公園内を一通り回って、税務署に提出する書類を出して、家路についた。

 

 


春なのに寒いですね

2017-02-10 15:58:03 | お出かけ

立春が過ぎ、多少暖かくなったかな?と思っていたら、寒の戻りである。
しんしんと冷えて、雪がちらつく空模様。
春といっても、まだ2月なので尤もな話ではあるが・・・
早く本格的な春の訪れが待ち遠しい。
午後になって、少し暇ができたので、かーたんと三茶に買い物。
西友で晩のおかずの材料などを買ってくる。
帰りにいつものカフェに寄って一休み。
かーたんは、ここでサンドイッチで昼飯。
オカブはアイス苺ミルクなどを寒いのに飲む。
人間、寒さの中で日光に当たらないと、だんだん鬱になってくるという。
日本、特に表日本の冬は、晴天が多く、西欧の陰鬱な冬とは違う。しかし、冬は、決して晴れ晴れとした気分にならない。
なんとなく、ブルーな週末であった。

春の雪猫とたわむる日もありて   素閑


 


三軒茶屋の道すがら

2017-01-24 16:35:54 | お出かけ

火曜日、特に仕事も忙しくないので、かーたんと連れ立って、三茶に夕飯のおかずを買いに行った。
次第に寒さが緩んでいるが、まだまだ空気は冷たい。
鍋にでもしようと、鶏肉、白菜などを買い込む。
帰りがけに、いつものカフェで一休み。
メチャ多忙な小学校の先生のエルさんのことなどを語り合う。
どうも、学校の教師という職業はオーバータイムがつかないので、「生産性」という概念が全くなくて、時間は無限にあると思っている節がある。
そこで余計な仕事を作り出したり、重箱の隅をつつくようなクオリティというか、主観的なアウトプットを求めて、無駄・無理が横行している。
誰か、こういう実態を改革できないものか?しかし裁量権があるのは霞が関のお役人で、彼ら自体、繁文縟礼の塊だから、無理に決まっている。
ため息をつくしかない。
珈琲のエスプレッソは美味かった。

かじかみて白菜一把買いにけり   素閑 


世田谷ボロ市に行く。

2017-01-15 23:45:21 | お出かけ

日曜日。
毎週毎週、教会の日である。いい加減飽きてくる。まぁいい。
教会の礼拝を済ませ、会計処理を済ませ、三茶の『きゃんどる』で昼食を済ませ、西友でおかずを買うのを済ませ、家に帰ってきて、なんかボロ市に行きたいね、とかーたんを誘った。
かーたんも今回は珍しく嫌な顔をしない。
そこで3時過ぎに家を出る。
三茶からチンチン電車世田谷線に乗って世田谷駅で降りる。
しかし今日は、ひどい寒さだ。この冬一番の冷え込みという。底冷えがひどい。
道を渡るともう、そこにはボロ市の露店が出ている。
食料品や立ち食いの串焼きなどが中心の店だ。
ただ、そこは序の口。
本当のボロ市は、いわゆる『ボロ市通り』と言われる、世田谷通りから上町に向けて鍵状に曲がった道に沿って、本格的に繰り広げられる。
あったあった。古着あり。荒物あり。陶器あり。小物ありの様々な露店が出ている。
蕎麦猪口が目についた。
いろいろな品が出ていたが、どうしてもほしいものが目に留まった。
かーたんに欲しいと言うと、まだ他を見てからとつれない。
蕎麦猪口を中心に、ボロ市のメインストリートを、人混みをかき分けかき分け、店を冷やかしていく。
昔のように農具や竹で編んだ篭などはもはや売ってはいない。もうそういう時代ではないのだろう。
しかし、この世田谷のボロ市の起こりは、近郷のお百姓さんが、使い古した農具などを持ち寄って、物々交換的な市として発生したと聞いている。
さて、件の蕎麦猪口だが、結局、ボロ市の端から端まで見渡して、それより良いものがなかったので、最初の店に戻って、目出度くお買い上げ。3,500円也。
幕末の作とみた。なかなかの掘り出し物だ。
この蕎麦猪口と、和布を買って、ボロ市を後にした。
さて、晩飯。
今晩のおかずは、先ほど西友で買ってあるが、いまさら、家に帰って、おさんどんをするのもかったるい。
そこで、世田谷駅に近いお蕎麦屋さん『いづみ家』さんの暖簾をくぐる。
中に入り、ひどくレトロな店なので度肝を抜かれる。
お運びのお姉さんもこう言っては何だがなかなかの珍品である。
オカブはお燗と盛り蕎麦を二枚。
かーたんは天ざるを頼む。
蕎麦は腰があるわけでもなく、特に特徴はなく、汁も薄目で、出汁が効いているわけでもないが、奇妙にここの蕎麦は美味い。
かーたんの天麩羅を少し貰ったが、カリッと揚がっている。
頼んだお酒の『東薫』も辛すぎず、蕎麦によく合うどちらかというと甘口の悪くない酒であった。
こういう蕎麦の在り方もありかな?と妙に納得してしまう。
かーたんが疲れたので甘味を食べたいというので、勘定するとき店の人に聞いたが、この近辺にはそういうところは無いという。
そこで、三茶に行けばあるだろうと、世田谷線に乗って三茶に戻り探すが無い。
しかたなく、家路につき、代沢十字路のサミットでお菓子を買って、家で食べることにする。
辺りはすっかり暗くなっていた。

ボロ市の土の香りの冬ざれや   素閑


 


『THE SPA 成城』に行ってきた

2017-01-14 22:55:50 | お出かけ

かーたんが最近、水泳づいている。
要は、がんの大敵は肥満であり、肥満を退治するには運動が一番。中でも全身運動の水泳がもっとも良いそうな。
この人の場合、食うのを減らして痩せようという発想はないらしい。抗がん剤治療を受けていると、思うような時間に食事がとれなくて、それがストレスになって、食える時に、おやつやなんかをバリバリ食わないと気が済まないという、なんとも分かったような分からないような理屈をこねている。
さらに、スポーツクラブに入って水泳をするというから、会費はいくらか?と聞いたら、1か月平日会員で約3マンという。これには目の玉がぶっ飛んだ。
まあ、それは後でゆっくり考えようとか、宥めすかして、その場を収め、今は、区営のプールにせっせと通っている。それだと1回400円くらいだ。 
この日土曜日で、隣のおばはんと話し込んでいるのを聞きに行くと、どうもプールに行く算段をしているらしい。
オカブも行くというと一瞬、いやな顔をされたが、ここは親父の威厳で一押し。
同行が叶った。
そこで、水着やらゴーグルを引っ張り出し、荷物をまとめて、経堂行きのバスに3人で乗る。
共同から千歳烏山行きのバスに乗り換えて、朝日新聞社前で下車。
世田谷区には、区営の中学校の温水プールを開放しているところが、たくさんあって、かーたんも梅中、太中のプールなどよく行くが、今日はちょっと遠出をして、千歳の温水プールに行くとなった次第。
ここはごみ焼却場の熱を利用して、温水プールとしたもの。
そしてプールにつくと、なんと今日は休館日! 
さて、どうするか?
飯でも食うか、というプランも出てオカブはこれを強く推したのだが、結局ここから歩いて15分ほどの『THE SPA 成城』・・・要はいつもの日帰り温泉に行こうということになった。
今日は寒い。湯に浸かるのもよかろうと思った。
土日祝の5時間、1710円のプランに館内着261円也をつけて、まずは風呂。
いつもはここは平日に来るのだが、さすが土曜とあって風呂は混んでいる。
しかし、広い露天風呂に、思い切り体を伸ばして、まずは太平楽。
壺湯やサウナに出たり入ったりして、今度は飯。
お食事処へ行く。
長湯の女どもはなかなか出てこない。
そんなことはお構いなしに生大をキュー。美味い!
肴は牛筋ポン酢。
まだ出てこないので、生中にポテトサラダ。
そのうちお二人さんが、気持ちのよさそうな顔を現した。
ここでお食事。
かーたんはステーキに珈琲。
おばはんはかつ丼にハイボール。 
オカブは盛り蕎麦大盛りに賀茂鶴を燗酒で。
われながらよく飲む。ここの蕎麦は美味い。
そのうちおばはんのかつ丼の残りやら、かーたんのライスの残りやらがオカブに回ってきて、お腹いっぱい。
ワイは人間掃除機か?w
食休みした後、またひと風呂浴びて、19:30の千歳烏山行き送迎バスで。千歳烏山から経堂へ。経堂から渋谷行バスで代沢小学校。
今日は、皆さん、大変お疲れさまでした。

空凍てり見上げて熱き湯に浸かり   素閑

 


 


正月二日浅草に行く

2017-01-02 20:51:40 | お出かけ

年が明けたと思ったら、もう二日である。
今朝は日ごろの睡眠不足を取り戻すがごとく昼過ぎまで寝ていた。
かーたんは年賀状つくりに余念がない。
しかし、明日からは色々な飛び込みの仕事の入り、今日くらいしかゆっくりできない。
そこで午後から浅草に行くことにした。
バスで渋谷に出て、銀座線で浅草へ。
浅草に近づくにつれて、車内はにわかに混んできた。
浅草の駅に降りて、雷門に行く道は押し合いへし合いの大混雑。
浅草寺への初詣客たちだ。
しかし凄い人混みである。
華やいだ振り袖姿も多い。
艶やかな柳橋界隈あたりのお姐さんもいる。
雷門を目前に記念写真を撮り、仲見世を歩くのは諦めた。
雷門の前まで初詣の浅草寺への本堂へ続く列ができている。
浅草寺へ参るのはこの段階で諦めた。
伝法寺横丁や、浅草演芸場の前などをうろうろして、昼食を摂るために、雷門通りに面した適当な店をあさる。
適当な店があった。
『魚やもへい』である。
大漁定食1,340円→かーたん。お刺身定食900円也→オカブ。
生ビール中ジョッキ500円×2→オカブ。
お刺身はちょっと色が変わっていたがそんなことは気にしない気にしない。
この近辺の馬鹿高くて不味くて接客がぞんざいな牛鍋屋や天婦羅屋に比べれば100倍マシである。
すっかりお腹がいっぱいになって、結構呑んで、さらに別腹の甘味を求めて、やはり雷門近くの『纏』へ。
オカブはプリン・クリーム・あんみつに珈琲。かーたんは同じく抹茶付き。
珈琲は大変いいお味。かーたんの抹茶のお服加減は飲ませてもらわなかったので分からない。
雷門の脇の店で福袋を買い、舟和で芋羊羹を買い、渋谷から代沢十字路経由で帰宅。

浅草をあてなく歩む二日かな   素閑
 


墓参りに行く

2016-11-23 20:55:51 | お出かけ

かーたんの両親の墓参りに行ってきた。
墓所は高円寺の長龍寺というお寺さんにある。
11時過ぎに、家からてくてくと下北沢を回って新代田まで行く。この環七の高円寺陸橋近辺というのは、オカブの家から至って交通の便が悪い。都営バスに乗って、高円寺陸橋の手前で降りる。
寺に着き、線香を買って、桶と柄杓をもって、墓を探すがなかなか見つからない。
前に来たのは一昨年、かーたんのお母さんが亡くなった時の埋葬の時に来たきりだ。
来ていた、石屋さんに探してもらって、やっと見つかった。
墓を洗い、花と線香を手向けて、一家の無事を祈る。
それから、「精進落とし」に食事に出かける。
青梅街道沿いの『華屋与兵衛』だ。
休日ということもあって、だいぶ混んでいる。法事の客もいる。ここは寺の密集地帯なのだ。
20分ほど待たされて、席に着く。
先ずは酒。寒さで縮こまった体に熱燗は効く。
つまみに鯛のお造りと鶏のから揚げ。
かーたんはなんちゃらセット。
オカブは締めに蒸篭蕎麦二枚。
それでは終わらない。デザートに二人で、マロンパフェを。そう、オカブは両刀使いなのだ。
帰りは都営バスで新代田まで。それから下北沢まで歩き、オオゼキで晩御飯のおかずを買って、家まで歩いて行った。

親の墓参るは勤労感謝の日   素閑


山野楽器へ行く。

2016-11-12 17:18:42 | お出かけ

銀座の山野楽器へ、宮澤のフルートの調整に行ってきた。
この楽器は、オカブが大学生の時から使い続けているもので、40年は使っている、かなりな年期物。
もう2年前から、オーバーホールに出すようにとリペアの人から、言われ続けているのだが、オーバーホールの費用が、なかなか捻出できなくて、そのまま放ってあるもの。(貧乏は辛いのぉ)。ソリッドシルバーの品で、完全に「がた」が来ているが、愛着があるので、なかなか手放せない。
今日は、山野楽器が「フルートフェスティバル」と称して、週替わりで各メーカーの展示即売会と、無料調整会を行っているなかで、宮澤楽器の日に当たっている。調整に出す、我がフルートの老嬢を店の人に預け、先ずは最新モデルの試奏。 うーん、いい音。それに近年作られたフルートは、歌口の設計が、古いモデルとは根本的に異なるので、音の出しやすさが全然違う。素晴らしい楽器の数々。う~ん、欲しい。でも、かーたんから聞く答えは決まっている。う~ん、残念!
オカブは三響の古いC管の14Kのモデルを持っているが、最近は金よりも銀の笛のほうが好ましく思えるようになった。
う~ん!無念!
調整が終わって、しょぼしょぼと山野を後にする。
玄関には気の早いクリスマスツリーが飾ってあった。オーナメントが楽器を模しているのが山野らしさというところか?
銀座線で渋谷に出て、代沢十字路からしょぼしょぼ家に帰った。

冬来るうつむき歩む影長し   素閑

 


土曜日に下北沢へ@『パンコン・トマテ』でランチ

2016-10-01 16:55:28 | お出かけ

このところめっきり秋めいて来た。
今日も、一時の残暑の厳しさを忘れさせる、涼しい一日。
かーたんが、下北沢の医者に行くので、そのお供。
かーたんの医者は検査の結果を聞きに行くだけなので、そんなに時間はかからなかった。
まだ時間は、早いが、お腹もすいたのでランチにしようということになり、この前入ったオサレなイタリアン、『パンコン・トマテ』で。
ここのランチメニューは、パスタ一皿の値段で、オプションが二つ付くというもの。
かーたんは、サラダと珈琲、オカブはサラダとパスタ大盛にしてもらった。
パスタは、かーたんが海老のホワイトソース、オカブが赤トウガラシとニンニクとバジル、要はペペロンチーノである。
料理は、大変美味かった。
オープンテラスの席で、秋の雰囲気を満喫できた、宜しい。
帰りに、オオゼキで、夕飯のおかずを買ってご帰館。
エルさんは今日も学芸会の準備で、学校へ出勤だ。

秋盛り風が運ぶは雅かな   素閑 


スパ成城の湯に行ってきました~

2016-08-11 20:14:14 | お出かけ

飛び石夏休みも終盤。
昨日は野暮用で徹夜。疲れた~。
冷房の効いた我が家で寝ていたい気もするのだが、折角の休み、どこかに行かなくっちゃ!
そこで、いつも行っている、スーパー銭湯というかスパというか、「成城の湯」にかーたんと行ってきた。
千歳船橋駅前に無料送迎バスが10:45発。
それに乗って、かーたんはお食事と館内着のついたセット、2,000円。オカブは午前中に入ると割引になるプラン、1,080円。
入って、先ずは風呂。
露天風呂の壺湯が空いていたので飛び込み、露天風呂で手足を伸ばし、サウナで老廃物を排泄して・・・・
あーあ、いい気分いい気分。
風呂が終わると、先ずはビール。
お食事処で大に牛筋ポン酢。
美味し美味し。
そのうちかーたんも風呂から上がってきて、二人でお食事。 
かーたんは鮪叩き丼。
大二杯行ったところで、日本酒に切り替え。
盛り蕎麦大盛。
これまた美味し美味し。
あとはリラクゼーションルームで前後不覚に眠ってしまった。
また17:30の無料送迎バスで千歳船橋へ。
下北沢経由でご帰館。

涼風に揺られて浸かる盆の湯や   素閑