昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

2012年クリスマスイブ燭火礼拝

2012-12-24 07:16:00 | 日記・エッセイ・コラム

今年も訪れました、この日。 クリスマス・イブである。ほとんどのキリスト教の教会では、この日の夜、日が落ちてから、燭火礼拝(キャンドル・ライト・サービス)なるものをやる。「礼拝」という言葉がついているが、普段の日曜日の礼拝は、その教会の教会員を中心とした、クリスチャン向けの礼拝で、牧師の説教もクリスチャンであることを前提に進められる。
しかし、イブの燭火礼拝は一種の「お祭り」である。
これは、信徒も素人さんもいっしょくたに巻き込んで、主イエスのご降誕を祝おうという趣旨の礼拝がほとんどの教会で行われているのではなかろうか?
だから、素人さんにも分かり易いように、そして感性に訴えかけるように礼拝のプログラムが組まれる。大体は聖書朗読とクリスマスキャロルの賛美が中心になる。そしてかなり凝った構成になるので、事前のリハーサルが必要である。幸い、今年のイブは祝日の振り替え休日だったので、午後3時から礼拝の「遠し稽古」が行われた。
礼拝の「稽古」とは、なんのこっちゃい?といぶかしがる謹厳なクリスチャンの方もいようが、うちの教会では、聖書朗読と会衆賛美に加えて、楽器の演奏、独唱、聖歌隊の奉唱などが組み入れられるので、本番のスムースな進行のために、どうしても事前のリハーサルが必要なのだ。
リハーサルが終わりみんなで軽食を取って、午後6時から太子堂の商店街に繰り出してキャロリング。本来「キャロリング」とはイブの礼拝が済んでから、静やかに信徒の家を回って、その門口でクリスマス・キャロルを合唱するというものなのだが、うちの教会では、燭火礼拝の宣伝のために、大々的に目抜き通りで路傍伝道をやってしまう。
7時に礼拝開始。かーたんはいつもオルガニストと独唱者と聖歌隊指揮者の役目。オカブはフルートの独奏。
前奏はバッハのパストラーレ「羊は安らかに草を食む」をかーたんのオルガンとオカブのフルートで演奏したのち、アイちゃんとジュリー夫人のルカによる福音書の朗読とキャロルの会衆賛美を織り交ぜた進行。礼拝堂内の明かりが消され蝋燭の灯が会衆に渡される。この点燭はエルさんをはじめ、某ミッションスクール出身の三人娘の役目。
暗い礼拝堂内で、会衆の蝋燭が揺れるさまはイブにふさわしい、ロマンティックな雰囲気である。本来、プロテスタントの礼拝はそういった感性に流されるのを拒むものなのだが、この日は特別・・・・ミーちゃんハーちゃんのために思いっきりロマンティックにしてやる。
説教はやせひぐま先生の担当。今年の説教題は「キリストの降誕」。実に分かり易いストレートな内容の説教だった。しかし、先生・・講壇に上がるときはワイシャツの第一ボタンを留めていただけませんかねぇ?
会衆で「諸人こぞりて」を斉唱した後、祝祷、そして閉会唱「主よわれらを祝し」の聖歌隊の奉唱。そして礼拝終了。
派遣の挨拶の握手とメリークリスマス!の嵐で会衆はなかなか会場を去りがたい。
一通り会場がはけたのが午後9時前。
そして楽しい打ち上げ。これも謹厳で保守的なクリスチャンには目をつぶっていただきたいが大量のシャンパンとワインとビールに食べきれないほどのご馳走。今年もイブが終わったという感慨に浸りながら美酒を酌む。
打ち上げが終わり、やったーうーまんらと二次会に三茶の「ごはんや」に繰り出し、帰宅したのは夜中の3時。
よいクリスマスだった。

聖夜の灯友と祝うも厳かに     素閑
Christmas20123

Christmas20124