5月5日、子供の日。端午の節句である。
しかし、都会のこの日は鯉幟もなびかないし、なにか心寂しげである。毎年、連休が果てようとする憂鬱さと物寂しさがあいまった、5月にはふさわしくない気分のする日と思うのだがどうだろう?
しかし、オカブのような自由業者はまだいい。あしたからまた満員電車での通勤が始まろうとするサラリーマン諸氏にとっては辛かろう。
めまいがするので教会は休み。昼から菖蒲湯を沸かしてはいる。我が家の湯殿は、窓を開けると隣家の桃の木が眺められ、四季の移ろいが入浴時に楽しめる。今は、青葉若葉が五月の陽光に照らされてまぶしい。めまいはまだ残るが天下泰平楽である。
なにはともあれ今年も一つの節目を過ごした。
ここにあたって気楽ではあるが、甲斐性もない。
なんともはやである。
青空に新緑混じゐり菖蒲の湯 素閑