昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

雛祭りなり

2015-03-03 22:19:10 | 日記・エッセイ・コラム

3月3日。雛祭りである。
しかし、今年は、主役であるはずのエルさんが、年度末の過酷な残業に追われているため、チラシ寿司と、蛤、菜の花のお吸い物の晩餐もなし。
まったく、世知辛い世の中である。
ただ、かーたんの音楽室にお雛様だけは飾った。
大きい夫婦の雛はエルさんがかーたんの実家の御爺ちゃん御婆ちゃんから買ってもらったもの。家来が一人もいないところが物寂しい。
小さい夫婦の雛はかーたんが嫁入り道具として持ってきたもの。置き場所がなくて三人官女や右大臣左大臣、五人囃子はお引き取り願うことになった。
そして、ゆるきゃらっぽい縫いぐるみのフルセットの雛はエルさんが大叔母さんから作ってもらったもの。
今年は、家にあるありったけの雛をかーたんが飾った。
しかし、今日は女の子の祭り、節句であるが、「女性がSHINE」だか何だか知らないが、女子をこんな定常的な長時間労働、深夜残業、休日就業の労働環境に放り込んでいて、少子高齢化解消、労働力不足解消もないものだ。
もう、エルさんの年代の女子は、疲労困憊してしまって、恋愛も結婚も、ましてやその先の子育てなどできないのではないか?
その労働力不足を移民で補おうなどという政策は、本末転倒というか、支離滅裂と言っていいだろう。
日本を、安定的に発展させるためには、若い世代が、安心して家庭をもって、子育てできる環境が不可欠である。
ぜひ、政府の再考を願いたい。

かんばせに老いが兆すや内裏雛   素閑