しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「死の教訓」 ジェフリー・ディーヴァー

2008年02月23日 | 読書
 半月の夜、暴行を受けた女子大生の死体が池の畔で発見された。
現場に残された書置きは捜査主任ビル・コードを名指しで次の犯行を示唆しており、血で描かれた半月が町の建物6ヶ所に一夜にして出現した。
“ムーン・キラー”の凶行を恐れ、町はパニックに陥る。
    <文庫本上巻裏カバーより>
満月の夜、最初の事件と同じ現場に新たな犠牲者が。
第一の被害者と過去に接触のあったビル・コードに証拠隠滅の嫌疑がかけられ捜査が空転する中、殺人鬼の凶手はビルの愛する家族にまで迫る。
   <文庫本下巻裏カバーより>


色々な場面が代わる代わる登場する感じで、始めは物語の流れを掴み辛かった。
だからなのか、主人公のビル・コードも何となくぼんやりした人物に感じられた。
事件の捜査にあたっているのだが、この人に解決出来るのだろうかと心配したりして。
家族の悩みもあるし、心の中は大忙しのとても人間臭い主人公で、辛い過去も持っている。
しかし、そんな色々なことに悩まされながらも、結構優秀な保安官だったようで、ほとんどビル一人の力で事件解決に進んでいく。
半分を過ぎたあたりから面白さが出て来て、最後の方はサイコチックな様相で怖い雰囲気があり、
軽く軽くドンデン返しがあって終わる。
実は、ドンデン返しのようだが、本当はそうでもない。
面白かったような、タルかったような。
これは、ジェフリー・ディーヴァーの初期の作品とのこと、で納得。
面白くなるのはこれからだ、と言う感じ。
でも、人物は個性的で生き生きしているのは同じだ。
この物語は、ウィントン・クレスギがお気に入り。

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