しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「フィッシュストーリー」 伊坂幸太郎 

2007年08月27日 | 読書
a story
4編からなる短編集
『動物園のエンジン』
私は先輩の河原崎さんを誘って、夜の動物園を訪れた。
そこには大学の同級生の恩田が勤めていたからだ。
そしてそこで、夜中に動物園に現れる元飼育係の永沢の存在を知る。
永沢は担当していたシンリンオオカミが逃げ出した責任から辞職していた。
そこから河原崎さんの奇妙な推理話が始まる。

『サクリファイス』
依頼された人探しで、小暮村を訪れた黒澤は、その村で生贄の儀式が伝承され形を変えて実施されているのを知る。
そして、村長がその生贄の儀式を悪用しているのではないかと疑いを持つ。

『フィッシュストーリー』
「僕の孤独が魚だとしたら、そのあまりの巨大さと獰猛さに、鯨さえ逃げ出すに違いない」
あるロックバンドが途中で無音の箇所があるレコードを発売した。
「僕の勇気が魚だとしたら、そのあまりの巨大さと若さで、陽光の跳ね返った川面をさらに輝かせるだろう」
ハイジャックの飛行機に「正義の味方になるように」と親に育てられた瀬川が乗っていた。

『ポテチ』
泥棒の今村は、プロ野球選手の尾崎のことになると目の色を変える。
それは地元出身で誕生日が同じだから。
しかし尾崎は控え選手で出番がない。



それぞれの物語がリンクしている伊坂作品。
これも今まで登場した人物が主役であったり、何気に出てくるもの。
でも、伊坂さんの人物はみんなどこか似ている感じがするので、印象に強く残るのは人ではなくストーリーだと思っていた。
でも、今回2作品に登場する、泥棒の黒澤はラッシュライフだと直ぐ分かった。
そして、強盗をしたことのある老夫婦もラッシュライフだ。
後は、誰が出ているのだろう。
河原崎さんを何処かで見かけた気もするのだが、今回で結末がついているから違うかな。

どれも面白かったが、『ポテチ』と『フィッシュストーリー』がいい。
でも、『フィッシュストーリー』は長編で、もっと話が広がった方が面白い気がする。
ちょっと物足りない。
短編は概してそうかも知れないが。

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