しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「スケアクロウ」  マイクル・コナリー

2017年11月02日 | 読書
「スケアクロウ」  マイクル・コナリー  講談社文庫   上・下巻
 THE SCARECROW             訳・古沢嘉通

人員整理のため二週間後に解雇されることになったLAタイムズの記者マカヴォイは、ロス南部の貧困地区で起こった「ストリッパートランク詰め殺人」で逮捕された少年が冤罪である可能性に気づく。
スクープを予感し取材する彼を「農場(ファーム)」から監視するのは案山子。
コナリー史上もっとも不気味な殺人犯登場!
   <文庫本上巻裏カバーより>

有能な犯罪心理分析者レイチェルが導き出した案山子(スケアクロウ)の人物像は、女性の下肢装具に性的興奮を覚える倒錯者(アベイショフィリア)。
マカヴォイは、情報強者の案山子が張り巡らした幾重もの危険な罠をどうやってかいくぐるのか?
大スクープのゆくえは?
巧妙なストーリー展開で、読む者を一瞬も飽きさせない究極の犯罪小説!
   <文庫本下巻裏カバーより>






「ポエット」の続編とも言える物語。
新聞記者のジャック・マカヴォイとFBI捜査官のレイチェル・ウォリングが殺人を操る犯人と対決する。
「ポエット」の犯人は殺人に見えない方法で、今回は殺人を他人に擦り付ける方法で。
今回は犯人が早いうちに分かり、犯人側からの物語もあるので緊迫感がある。
インターネットを駆逐しての犯罪。
被害者を選ぶのも、その人の周辺を探るのも、自分は異動しなくても出来てしまう。
情報はネットの中。
そして監視カメラを追えば、普通では見えない物も見えてしまう。
例えばカバンの中身もアップすることで分かる。
ジャックの邪魔をする為に、カードを使えなくしたりも思うまま。
実際にも起こりそうな犯罪。
怖い。
ただ犯人を特定する所は、ちょっと都合が良過ぎたかも。
スケアクロウに固執し過ぎたような。
あまりにも分かりやすかった。

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