「素晴らしき犯罪」 クレイグ・ライス ハヤカワ・ミステリ文庫
HAVING WONDERFUL CRIME 小泉喜美子・訳
ジェークとヘレンのジャスタス夫婦はニューヨークに来ていて、そこにジョン・J・マローンを呼ぶ。
3人がホテルに滞在中ジェークとヘレンが1人の青年デニス・モリスンを拾って来る。
デニスは夜中、酔っぱらってロビーで飾ってあった百合の花を盗もうとして客室係を困らせていたのだ。
朝目覚めるとデニスは結婚式の夜に1人で飲みに出掛け、その後は覚えていないと言う。
ヘレンは一緒に行って新妻のバーザに謝ってあげると言う。
出掛けようとした時、警官が訪れバーサが殺されたと伝える。
遺体は首と身体が切断されていた。
しかしデニスが死体を見ると見知らぬ女でバーサではなかった。
バーサはどこへ行ったのか。
マローンはニューヨークが気に入らず早くシカゴに帰りたかった。
しかいバーザの管財人からバーサを探して欲しいと依頼され、お金に困っていたので引き受ける。
一方ヘレンは、1人で謎の行動をしているジェークが浮気をしているのではと疑う。
刑事弁護士のマローンとジェークとヘレンの夫婦が事件に係り、解決して行くシリーズの物語。
前に読んでいたものの再読。
しかし、全くと言ってよい程覚えていなく、1か所だけ知っている話題が出て来る。
そうか、これはこの話だったのかと。
内容は覚えていなくても、3人のキャラクターは少しずつ思い出す。
ヘレンの美貌が武器になる、コメディ風な物語。
今回は首と身体が違っていると言う、悲惨な殺人事件だが、ユーモアは変わらない。
3人がそれぞれ、それぞれの理由で事件を調べ、最後は解決して行く。
もっと早く、3人で力を合わせればと言う展開。
首と身体が違うと言う驚きの始まりだったが、それも悲しいけれど、納得の出来る理由。
しかし、ヘレンの魅力が強すぎて、なんでも有りになってしまう。
ここら辺はちょっとずるいかも。
最後に真相を探偵役が語って終わりになる。
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