ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

1/27,28集い報告 東恩納琢磨さんのお話 3

2007年02月04日 | 活動報告
☆ジュゴン訴訟と大又遺跡

米国の文化財保護法は、域外適応といって、米国以外の場所でも
米国が関与し、文化財と認められたものについては、この法律が
適応されます。東恩納さんたちはジュゴンの海を壊す基地建設は、
米国の文化財保護法違反ということで、オークランド連邦地裁
(カリフォルニア州)に米国国防省を訴えました。
沖縄ジュゴン「自然の権利」訴訟 (PDF)

沖縄ではジュゴンはザンと呼ばれ、ニライカナイからの神の使い
として昔から大切にされてきました。オークランド地裁はジュゴンが
文化財であること、基地建設に米軍が関与していること(作るのは日本で、
日本国民の税金が使われますが)を認め、今後実質審議が行われることに
なっています。

昨年10月、キャンプシュワブ内に4つの遺跡があることが公表されました。
シュワブ内に貝塚時代遺跡/発掘調査数年必要? 
(沖縄タイムス 2005年10/29)

これらの遺跡は古代沖縄と本土の貝交易を通じた交流の、重要な
遺跡である可能性があります。この遺跡もジュゴン訴訟に追加できるかも
しれないと東恩納さんがおっしゃっていました。
また、遺跡の発掘に関して現地で、名護市教育委員会
との交渉がもたれ、調査の公平性を保ち、きちんとした調査をするため、
経費は防衛省のお金ではなく、名護市独自の予算で行うこと、調査を
公開することなどを確認しました。

シュワブ文化財 名護市、独自予算で試掘
(沖縄タイムス 2007年1/11)

遺跡の徹底した調査と保存が行われるよう見守っていきましょう。


海から見たキャンプシュワブ このあたりに遺跡が…



1/27,28集い報告 東恩納琢磨さんのお話 2

2007年02月04日 | 活動報告
       大浦湾カヌーツアー(じゅごんの里H.Pより)

☆自然を大切にした地域づくり
  大浦湾カヌーツアーなどエコツアー

2001年以来毎年、じゅごんの里には修学旅行生たちが訪れ、
大浦湾カヌーツアーを体験していきます。去年も約30校来たと
いうことです。カヌーにはエンジンがついていないので、
静かに大浦湾の自然を味わうことが出来ます。

海からキャンプシュワブを見た子どもたちが「あれはリゾートホテル?」
と聞くほど、キャンプシュワブは風光明媚な素晴らしい場所にあります。
最初は東恩納さんの基地の話をめんどくさそうに聞いていた子どもも、
帰るときには「おじさんがんばって!」と声をかけてくれたりするそうです。


マングローブ観察(じゅごんの里H.Pより)

大浦湾カヌーツアーのほかマングローブ観察、琉球紅型体験その他
色々な体験ツアーをすることができます。
もちろん、修学旅行でない一般のツアーも出来ます。
詳しくはじゅごんの里H.P
「各種体験ツアーのご案内」 をご覧ください。

東恩納さんはこの他、大浦湾のカタバル(干潟)にマングローブを
植えたり、もずく採りツアーを計画されたりしています。
自然を大切にし、いかすことで、地域をイキイキさせようというのが、
「じゅごんの里」の取り組みです。