散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

Dujardin

2009-08-25 04:22:01 | 美術関係
今日も30度。午前中はライン河まで散歩をし、午後は12日からの展覧会のための搬入を済ませた。今日も良い天気だった。

会場は旧い酒樽の並んでいた倉庫でしばらく使われていなかった場所で、かなり崩れているし埃っぽくまだアルコールの匂いも残っている。企画者数名は数件のスポンサーを見つけたとはいえ掃除や内装を外注できるだけ有余った予算というには程遠いらしく(カタログ印刷、案内状印刷、その他雑費で消えてしまうだろう)自分達で掃除をしている。「ほら、これを見てくれよ」と手を差し出すので、見ると血豆ができていて「箒で床を掃いていたらこうなっちまった」という。展覧会場は1500平米が2階分ある。ご苦労な事だ。電動の大きなスプートニクのような風貌のクリーナーも試してみたらしいが、機械が埃りを吸い上げるより巻き上げる方に優れていたらしく諦めておとなしい箒を再び手に取ったということだった。

近辺は無人になってしばらく経っているようなボロ屋が立ち並んでいる。朽ち果てているとはいえ旧い面白い建物も多い。
この辺りはかつてローマ軍が統治していたらしく遺跡遺物が出土するのだそうだ。まだローマ人の落し物が眠っているだろうか?一寸試しにその辺の地面を掘ってみたいものだ。

今夜は杏干し(塩漬け)を刻んだものとしょうがのみじん切りを炊き込んで刻み青紫蘇とたっぷりのゴマを振りかけた御飯と鶏肉と茄子の酒蒸し、そしてトマトのザク切りを用意した。疲れた時にはなかなかこの杏干し入り御飯は美味しい。ほのかな酸味がとても美味しい。。。食欲、図らずも増進する。そしてそれは困る。