身体のお仕事をしています。商売関係なく、本音で独り言

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覚書をかきこんでます。

感情のフィードバック

2007-11-06 | 心と体のおはなし

皆さんは映画を見て涙が出たことがありますか?

「悲しいから泣く」と思いますか?それとも「泣くから悲しい」と思いますか?
どっちが答えなんでしょう?私は「悲しいから泣く」のだと思うけど…よくわかりません。

情動体験のメカニズムに関する古典的理論は2つあります。

キャノン=バード説とジェームス=ランゲ説です
通常は「悲しいから泣く」というキャノン=バード説をとる場合が多いです。
キャノンとバードは恐れや怒りなどの情動を引き起こす刺激は、感覚器から視床を経由して大脳皮質に達し、ここで選択された刺激が視床の抑制を解除し、視床が大脳皮質に信号を出して情動を体験させ、同時に内臓などにも信号を出して、心臓の鼓動の高まりなどの生理的反応を引き起こす、過程を考えました。
情動体験における、脳の中枢の機能を重視した考え方です。

これに対して「泣くから悲しい」と考えたのはジェームス=ランゲ説です。
何かの刺激をうけ、身体が反応するから情動が起きるという過程を考え、環境に対する身体的な反応こそが情動体験を引き起こす原因であると主張しました。悲しみのほかにも、『相手をなぐると、さらに怒りが増す』『大して面白くない話でも、周りが笑うと面白い話に思える。』これは『泣いている』『笑っている』『怒っている』の表情が三叉神経を経て、中枢神経に伝わり刺激を受け、それが自分の感情として意識に上がると考えられているそうです。これが『感情のフィードバック説』と呼ばれます。 悲しいという外部の情報に実は踊らされているかもしれませんねぇ

これを腰や首体の不調にたとえてみましょう。

痛みや、疲れもそうかも知れません。最近疲れているのでは?と言われると、だんだん私は 疲れているのだと感じることがあります。 

重いものを持って腰が痛くなった。これも感情のフィードバックが関係しているかも知れません。腰が痛くなったのではなく、重いものだから腰が痛いと考えられることも、このジェームス=ランゲ説と深く関係するかもしれません。 ね!

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