乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

ナミュールとムーズ川

2013-09-05 | ベルギー
 前回のつづきです。ディナン(Dinant)駅で北に向かう列車に乗り、ムーズ川沿いを下っていくとナミュール(Namur)という街に着きます。


 ナミュール駅構内にはディナン駅同様にコインロッカーがあり、駅の南口を出て左斜め前方(南東)に向かうと観光案内所(公式サイト)があるので荷物を預け身軽になり地図をもらってから街の見物に出られました。まず行った、というより上がったのが大きな城砦で、駅の南の旧市街を経てサンブル川を南に渡った先にある丘の上に広がっています。城砦内は広く橋ありトンネルありで「上がってからも」歩く距離が長くなり結構くたびれました。


 ナミュールは南からのムーズ(Meuse)川と西からのサンブル(Sambre)川が合流する地点で、合流後はムーズ川として東のリエージュ(Liege)に向かいます。城砦からはこれらの川がよく見えました。
 まずムーズ川です。

 サンブル川を見ると街並みがきれいでした。

 最後は合流地点です。


 川を見て満足したら城砦を下り旧市街に戻ります。ナミュールの旧市街でとりあえず一番の名所というと世界遺産に登録されているというこの鐘楼になるようです。


 ざっと街を見物したあとはナミュール駅に戻り列車で東のリエージュ(Liege)に向かいました。


 列車はムーズ川に沿って走るのですが、途中車窓から見えたのがこのティアンジュ(Tihange)原発です。ムーズ川沿いには上流のフランス領内にも原発があるのですが、この通りベルギー領内にもあり原発に縁の深い川ということになります。ナミュールからこの原発まで直線距離で約30km、原発からリエージュまでは約25kmですから大体2都市の間くらいの位置です。都市間の河川沿いに原発作っちゃうなんて度胸があるものだと思うものの、考えてみれば「僻地」に押し付けるよりはマシという考え方もできるのかもしれません。もっとも国土が狭いベルギーでは「僻地らしい僻地」がなさそうですが。そんなことを考えながらリエージュに着いたらなんだかげんなりしました。
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ディナンとムーズ川

2013-09-04 | ベルギー
 今回はフランスに近いベルギー南部にあるディナン(Dinant)の話です。ここはムーズ川(Meuse・オランダ語はマース/Maas川)沿いの絶壁上にある城砦を背にノートルダム教会が立つ景観が有名な観光地です。

 城砦にはロープウェーがあるので簡単に上がれ景色を楽しむことができます。


 ディナンの玄関口にあたるディナン駅はこの城砦や教会の対岸にあります。橋にサクソフォンすなわちサックスの形をした像が並ぶのはここディナンがサックスを発明したアドルフ・サックス氏の出身地だからです。


 上の画像の場所から橋を渡らず左に歩くとすぐに観光案内所(公式サイト)があります。その前に置かれていたのがこのレールバイクで、近郊で乗ることができるそうです。(レールバイク公式サイト)


 なおディナン駅にはコインロッカーがありました。ここのみならずベルギーの駅はコインロッカーがよく設置されていて移動中ちょっとぶらぶらしたいときは助かります。


 ディナン駅はベルギーのナミュール(Namur)とルクセンブルク方面を結ぶ鉄道路線上にあり、すぐ近くのフランスに鉄道では出られませんがバスは通じています。バスはディナン駅前とフランスのジヴェ(Givet)駅前の間をムーズ川に沿って走るもので片道40分ほどです。(そのバスに乗った時の話はこちらをご覧下さい。)

 今回はここまでとします。次回はディナンからムーズ川を下った先にあるナミュール(Namur)という街の話です。
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ヘント駅のスタバ

2013-08-08 | ベルギー
 今回はベルギー第三の都市ヘント(Gent・ドイツ語だとゲント)の代表駅、ヘント・シント・ピーテルス(Gent Sint Pieters)駅の話です。駅前ではPCC系の路面電車がだいぶ更新された姿で頑張っています。


 こっちは低床の連接車で、世界最長の路面電車として有名なここのものと同タイプです。


 さてこのヘント・シント・ピーテルス駅は外見以上に内部が立派です。


 ことに天井画は首がくたびれるもののあちこち見てしまいます。

 くどいくらい蒸気機関車が並んでいました。羽根と車輪の組み合わせは広く見られますね。(一例)

 「ハエタタキ」をこういうところで使うとは意表を突かれました。空に向かって立っていて鳥と組み合わせられるのだとするとむしろ天井画にふさわしいのかもしれません。


 この駅舎内には「スタバ」が入っています。


 駅舎を借景どころかそのまま使っているおかげで妙に豪華な雰囲気です。ここで飲むと同じスタバのコーヒーでもおトク感があるかもしれません。


 それでも飲まないケチな私にはスタバよりこの矢印が頼りです。


 矢印の先には無料の冷水機が並んでいます。ヨーロッパの駅ではあまり見ないサービスです。感心しつつ一杯ご馳走になりました。


 というわけでスタバにおカネを使わないこちらにも優しい駅でした。
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