乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

ウィーンからオロモウツへ

2016-06-30 | チェコ
 今月ウィーンに行きました。路面電車・地下鉄・バスと目移りする規模の大きな交通博物館も楽しければキレイなカフェもステキと浮かれると昼間からお行儀悪く甘いモノもワインも欲しくなります。


 さてウィーンはほどほどに切り上げ出来て、まだできてあまり間がないウィーン中央駅でチェコ持ちのレールジェットに乗りました。レールジェットの食堂車ではピークを外してハッピーアワーが設定され大幅な割引がありウマいチェコビールのバドワイザー、ではなくブドヴァイゼル・ブドヴァルがたった1.2ユーロだったのでいよいよ幸せになります。ビールを飲んでいるうちにいつの間にか国境を越えてチェコに入りました。


 ウィーン中央駅から1時間くらいでブジェツラフです。ここでは以前気動車の動態保存車に乗ったときお世話になったローカル線用の切り欠きホームを見に行くとちょうど前回乗ったところとは違う路線に行く列車が発車というところだったのであわてて切符を買いValtice mestoまで片道約10分の区間を往復しました。Valticeは緑が多く気分の良さそうなところでしたが寄る時間がなく駅前のカフェでひと休みしただけなのが残念です。


 ブジェツラフに戻ったら新しそうな電車に1時間半ほど乗ってオロモウツに出ました。とりたてて好みの点があるわけではない車両ですがまずは快適です。と言ってもワインにビールと飲んだあとということもあってあまり乗り心地を味わうこともなくずっと寝ていたのですが。
 着いたオロモウツ駅は正面出てすぐの一番よい場所が路面電車なので私の基準でよい駅ということになります。例え路面電車があっても駅を出てすぐがタクシー乗り場だったり地下道やら歩道橋やらを通った遥か先がようやく電停だったりするとやや興ざめしますから。


 今回のオロモウツでは見物や「乗り」の時間はなく市電で街に繰り出しても夕食を食べるくらいしかできません。それでも街中を走る丸いタトラカーを見るとチェコに来たなあとなんだかうれしくなります。


 Moritzというビール醸造所直営のレストランに入ったところまずビールはさすがのウマさでした。またオロモウツはチーズが名物だというのでビールを飲むにはいいかとチーズ3種・肉3種のフライ盛り合わせというのを頼んでみます。しつこくなく大変ウマいフライではあったのですが6種もあるなら小さいのがちょっとずつだろうと油断したらチーズ6枚に肉5枚でかいフライがどっさりで往生しました。


 満腹だと歩くのがおっくうになるものですが電停が近くまた路面電車なら階段の昇り降りもなく混雑もなく、と東京のどっかで飲んで混んだ電車で帰るめんどくささを考えると天国のようです。ほろ酔いで乗る夜の路面電車というのはなんともいいものだと改めて思いました。

ターボル(チェコ)

2011-01-22 | チェコ
 今回はチェコのターボルという街の話です。ターボルはプラハの南にありプラハ中央駅から列車で1時間半ちょいですからプラハから日帰りでも行けると思います。私はオーストリアのリンツからプラハに向かう途中ここに寄りました。
 まずターボル駅ホームです。3つの支線が分かれるジャンクションで、ホームに降りると2つの路線のレールバスが見えます。一つのホームに2列車が停まり前後に発車していく様子はなかなかかわいらしいのですが、どちらも製造初年は70年代というそこまで古くない車両なので私はあまり食指が延びません。



 今回のお目当ては駅の中ではなく駅前です。駅前に屋根もない簡素なホームが1面設けられ凸型電機が客車を従えています。ここから出ているローカル枝線がそのお目当てというわけです。

 簡素なホームに立派な行先と発車時間の表示がある意外性も面白いものがあります。この路線はイベントで走る保存車を除けば客車列車での運用なので電車好きとしてはおまけくらいのつもりでしたが、この駅前のホームから乗る意外性に始まる日本の地方私鉄とも通じるような雰囲気が全線で見られ予想以上に楽しめました。


 ちなみに泊まったホテルはこの駅前ホームのすぐ脇にあるHotel Slaviaです。飛び込みでしたが値段は特に高くもなくキレイに掃除されているシンプルな宿で特に問題は感じませんでした。


 駅前にはバスターミナルもあります。


 唐突ながら駅前で見た市内の路線バスです。3扉の路線バスなら日本でもおなじみですが4扉というのは初めて見たので驚きました。4扉が必要なほど混むことがあるのでしょうか。


 さて夕方着いて上述の路線に乗り鉄して戻ったらもう真っ暗ですがせっかくなので一応旧市街を見物して来ることにしました。旧市街は駅から15~20分くらい歩かねばならず中途半端に距離があります。旧市街に着くと9時くらいで歩いている人が非常に少なくびっくりしました。


 漢字を知らない人がこさえた看板なのでしょうか。「なんとか中心」ではないかと思うのですが。


 そのうち旧市街の中心にある広場に出ました。かわいらしい雰囲気です。




 なんだかくぐりたくなる通路があるので意味もなく出たり入ったりしてみます。



 夕食まだだったので広場を見渡しHotel Nautilusというなかなか立派そうなホテルにくっついたGoldieというレストランに入りました。お客は私1人だけとやや淋しいものの窓から広場を見つつ落ち着いた雰囲気で食事でき満足です。


 という具合にひと気のない夜ではあるものの楽しい旧市街の散歩になりました。