乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

大埔のメンマ

2010-04-30 | 台湾
 今回は台湾・嘉義県の大埔という集落の話です。大埔は嘉義駅からのバスは1日2往復(所要2時間弱)、またマンゴーで名高い台南県の玉井からのバスは1日3往復(所要1時間強)とやや不便な山の中で曾文水庫というダムの湖岸にあります。
(バスに乗ったときの話はこちらをご覧下さい。)

 大埔の特産物はメンマの原料麻竹です。日本にも輸出しているとのことですからひょっとして私もお読みの方もどこかで口にしているかもしれません。また建物にも竹が多く使われている竹の町なので街灯のデザインもこんな感じでした。


 地味な食べ物ではあるものの私はメンマが大好きなのでここまできたら少しは買って行かないと気がおさまりません。嘉義からバスに乗ってきたらは農会、日本で言うところの農協の前に着いたのでまずは入ってみます。壁には「台鉄の自強号の由来」が貼ってありました。こんなスローガンの類は意外にしぶとく残っているものです。

 中の売店では日本の農協みたいに米や油なんかを売っているのが目に付きます。しかし職員さんに聞くとメンマは売ってないとのことでした。結局売ってるとこへ連れてくから、という流れになりバイクの後ろに乗せてもらいます。お仕事の邪魔してすみません。

 というわけでメンマ工場というか作業場兼倉庫に連れて来てもらいました。

 バイクで来たもののそれほど遠くなく農会から歩いて10分とかからないところです。メンマの匂いがプンプンしワクワクしてきました。倉庫にくっついている建物は竹が使ってあり曲線がいい味出してます。自然な曲線と白い壁の組み合わせにふと韓国の古い民家を思いだしました。


 倉庫に入ると日本に輸出するというメンマが積んであります。

 こんなところですからちょっとばかりの小売は予想していないわけで「何斤いる?」と聞かれたときにたった1斤(600g)と返事するのはちょっと気がひけました。荷物背負っての旅行中でなければもっと買って行きたいところですけれど。もっともたった600gとは言えメンマは水で戻すとかなり膨れるのでラーメン屋やってるわけではなく家庭で使うのであればそれなりの量です。改めて考えてみればメンマは乾物なので別に現地で買わなくてもいいものかもしれませんがちょっとうれしくなりました。


 肝心のメンマ購入が済んだのでバス停に戻りがてら散歩することになります。竹が使われた建物がいくつも目に付きました。



 竹の建物とバス停の組み合わせも見られます。


 集落の中心にある北極殿に来ると露店が出ていました。


 大埔市場を中心にそこそこお店もあります。


 メンマのことばかりで危うく忘れそうでしたが大埔の大きな目玉は曾文水庫つまりダムです。集落から10分ほど歩き立派なゲートがありました。

 ゲートをくぐってバナナ畑の中を歩いて行ったところに情人公園という結構大きな公園があります。ダムの景色がキレイに望めるはずなのですが残念ながら渇水で底が見えている状態でした。どうも日頃の行いが悪いようです。