乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

釜山の変わり種麺

2017-05-19 | 韓国
 釜山の富平市場で久々にビビンタンミョンを食べる機会がありました。タンミョンというとチャプチェが頭に浮かびどっちかというとおかずの印象が強いので麺ものとして食べるのはちょっと面白い気がします。食べればとりあえず普通に美味しいもののそこまで食べたいと思うこともないのでそういえばこんな味だったっけというような漠然とした感想になってしまいますが、食感が軽いのは小腹が空いたくらいのときにいい点ですね。


 オデンもすごく食べたいと思うことはあまりないものの街頭で見るとなんとなくつられて食べ始めなんとなくもう一本と続き結局結構お腹がいっぱいになったりします。シッケはお腹の消化を助けるといいますがその真偽はさておき食後に甘いものが欲しくなったのでカボチャを使ったホバクシッケを買って飲みました。


 もう少し市場が見たかったので富平市場からバスに乗って影島に行きハシゴをすることにします。島と言っても可動橋の影島大橋を渡ってすぐですがユーラシア大陸から海を渡ったなどと思うとちょっと遠くのような気がするものです。影島郵便局バス停で降りるとバス通りの両側に別の市場が広がっているのでまず南側の南港市場に行ってみました。


 普通市場にあるような店はだいたいある市場ですがあまり食べることがないビビンタンミョンを食べたあとのせいか頭が麺づいてしまい麺の店が目についてしまいます。店頭で麺を打っているカルグクス店はお腹が空いていなくても美味しそうに見えるものです。またパッカルグクス専門の店というのもひかれるものがありました。パッカルグクスは甘くないアズキの汁にカルグクスを入れたもので1杯食べるとかなりお腹がいっぱいになる油断のならないものです。


 続いてバス停北側の蓬莱市場に向かうと中華料理のチェーン店「香港飯店」の支店があったので新宿のコリアタウンの職安通り沿いにある支店で以前チャジャンミョンを食べたことを思い出しました。


 蓬莱ミルミョンという店の入口には65歳以上は500ウォンの敬老割引をすると書いてあり長い麺ものを食べれば長生きのゲンを担げそうかもと思ったりします。蓬莱というのも縁起が良い感じですし。市場のアーケードに入ると表で活魚をさばいていてお客も表で食べている気軽そうな刺身屋があり美味しそうでした。


 お腹が空いていないので見るばかりになりましたが市場に来たら買い物もしたいところです。テレビに出たという横断幕が張ってあるイェンナルグクスという店が目についたので覗くとサツマイモ麺、カボチャ麺、ドングリ麺、昆布麺、ヨモギ麺など色とりどりのちょっと変わった乾麺がならんでいてキレイだったのでこれ幸いといくつか買いました。


 いろいろ麺ものの店を見てもお腹はひとつで食べられずなんだかもどかしいものがありましたがひと束500gの乾麺がいくつも入ったずっしりと重い袋を下げたら麺づいた頭も満足です。

釜山のモノレール

2017-05-18 | 韓国
 第一印象というのはなかなかしぶとく、韓国で最初に高速鉄道が開業したとき東大邱~釜山の高速線は未開業で在来線の京釜線経由だったことから東大邱~釜山は遅いような気がしてしまいます。それも懐かしい話になり高速線経由の今は40分を切る列車もあるくらいで便数も多くごく気軽に行き来できる区間です。だからというわけでもないのですが東大邱から釜山に行きました。

 KTXで着いた釜山駅の近くには歩いて行ける、というより歩くこと自体が目的のような観光名所「草梁イバグギル」があるので見物に行くことにします。釜山駅前で日本語もある観光案内板を見るとちゃんと「草梁イバグ道」と書かれていました。


 草梁イバグギルは山に建ち並ぶ住宅の中を通って坂を登って行く散策路で途中階段も挟みます。ときどき観光客を載せた電動三輪自転車を見かけましたが坂がきついところなので電動とは言えよく登って行くものだと感心してしまいました。


 途中壁に昔の釜山駅を描いてあったり写真が貼られたりと見物する場所が設けられています。「階段ジプ」というその名の通り階段に面したかわいらしいお店では飲み物を売っていました。


 だいぶ上がったら階段の脇にモノレールがあらわれます。近年日本にも韓国にも増えた嘉穂モノレールで途中乗降所が1ヶ所あり自分で降りる場所のボタンを押すのでエレベータのような感覚です。韓国では以前鎮海で乗ったことがありますが、ここのモノレールは8人乗り1両のみで20人乗り2両編成で一度に40人乗れる鎮海よりだいぶ小さく雰囲気が違います。また狭いところを登って行くので鎮海とは別の面白さがあり無料ということもあって好印象です。


 上まで乗って見下ろしたらチリのバルパライソの名物になっている古いケーブルカー群(右)を思い出しました。単に港の景色を見るだけでなく乗り物に乗る楽しみを加えるとぐっと面白くなりますから釜山もうまく名所を作ったものだと思います。


 モノレールを降りてからさらに登ると堂山という祠の脇を抜けて山腹を走るバス通りに着きました。通りの統一パークマンションバス停から少し下りたところには「イバグギル工作所」という生活資料館があります。


 統一パークマンションからは西面方面に向かう86番のバスで「下界」に向かいました。山腹を走るので眺めが良く楽しい車窓です。


 という具合に見物し釜山駅の近くにこういう名所があるとは便利なものだと感心しました。

良洞民俗村の自家製酒

2017-05-17 | 韓国
 先月につづき今月も韓国の大邱に行ってきました。着いてまず向かったのは今年になってからまだ食べていなかった大邱名物の牛肉の刺身「ムンティギ」です。今回は中央路駅近くの松鶴という食堂にしてみたところおかずが多く主役の牛肉(250g分の中サイズ)がなんだか地味に見えましたがを2人で食べて十分満足できる量でした。
 ユッケやタルタルステーキの類も大好きですがムンティギはひと切れが大ぶりだからか、あるいはLCCのおかげで気軽に大邱に行けるようになったからか生の牛肉が食べたいと思う時真っ先に浮かぶようになり、ティーウェイ航空に続き来月はエアプサンも大邱~成田に就航するというのでこの区間をなんだか勝手にムンティギラインとでも呼びたくなります。


 翌日東大邱から浦項行きのムグンファ号で良洞民俗村最寄りの鉄道駅安康に向かいました。東大邱からここへのムグンファ号がデルタ線を使わず慶州駅を経由し方向が逆になるのはデルタ線を経由することが多い韓国では珍しく面白い気がします。安康駅は遠からず新線上に移転するはずなのでまたここで降りることはあるだろうかとちょっと寂しくなりました。


 安康には駅の他に市外バスターミナルもありますがいずれにしても良洞民俗村まで歩いて行くにはきついので市内バスに乗ることになります。着いてキレイな風景を歩き気持ちよくなったらお楽しみはやっぱり食事です。今回は自家製の味噌が人気というコリムゴル食堂に入ることにします。


 テンジャンチゲを頼んだところ地味なメニューだけに地味にウマくなんだかホッとしました。


 この食堂のうれしい点は自家製の清酒(左の画像)とトンドン酒(右の画像)両方があることです。清酒を頼んだところ大変美味しくテンジャンチゲとおかずを食べながら飲むのは実に幸せでした。清酒が来る前にトンドン酒を頼んだ隣席の方がたくさんあるから飲んでと一杯下さったので両方飲むことができたのですが、トンドン酒は甘くないさっぱりとした味で清酒は香りが立ちすっきりした甘さと全く異なる美味しさです。


 大邱でムンティギを食べ翌日良洞民俗村で自家製酒を飲むというパターンは昨年の旅行でも同じことをしているので繰り返しになるのですが行き方を変えたり違う店にしたこともあってやっぱり美味しく楽しめました。成田から大邱に直接行けるおかげでこういうことも楽ですからありがたいものです。

大崎発の成田空港行き格安バス

2017-05-04 | 東京都
 2012年に東京から成田空港に行く格安バス「東京シャトル」「THEアクセス成田」が登場しその後便数が増え便利になりましたが東京の西側から乗るにはやや億劫です。なので西側からも格安バスが出ないかなと思っていたら昨年10月に大崎駅から成田空港まで1000円で乗れるバス「成田シャトル」が運行されるようになりました。

 では一度乗ってみようということになったのですが注意しなくてはならないのは1000円はWEBでの事前決裁を利用した場合の価格で飛び乗りで現金払いをすると1200円という点です。なので成田空港で乗る飛行機の時間に都合のいい便の予約・決裁をしておいて大崎駅に向かいました。乗り場は大崎駅西口バスターミナルですが、ここでまた注意しなければならないのがこのターミナルに一番近い出口が大崎駅西口ではなく「新」西口ということです。大崎駅新西口バスターミナルとしなかったのは何か事情でもあるのでしょうか。ともあれターミナルに着くと東急の渋41や羽田空港行きのバスとともに成田空港に行くウィラーのバスが見えました。


 この路線はウィラーと京成、千葉交通の共同運行で大半の便はウィラーの担当です。発車すると山手通りを北上し目黒で首都高に上がります。


 首都高をぐにゃぐにゃと走っているとなんだかまどろっこしい感じですがレインボーブリッジを渡ったら一路成田空港へという感じになるのでなんだかほっとして寝入ってしまいました。気がつけば目的地の成田空港第2ターミナルで定刻だと1時間半かかるところ道路が空いていたからか早着したのでまずはひと安心です。この路線は成田空港までではなく芝山町役場まで続いているのでもうしばらく走ることになります。


 さて飛行機に乗って戻って来たら予約なしの飛び乗りで往路より200円高く大崎行に乗りました。今度は千葉交通の便なのでちょっと目先が変わります。


 復路も定刻より早く大崎に着きました。大崎は大手私鉄や地下鉄との接続がないやや地味な駅ではありますが東京シャトルやTHEアクセス成田が発着する東京駅のような大きいターミナルではない分規模が小さく人が少ないのでややゆったりした気分で利用できます。


 というわけで安く快適に成田空港に行けまずは満足しました。この路線が定着し今後東京の西側から成田空港に行く格安バスが発展するよう期待したいところです。