乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

統営の自家製マッコルリ

2016-07-31 | 韓国
 今回は韓国慶尚南道の海沿いの街統営市の話です。統営の綜合バスターミナルは市街地の中心から北に離れていますが市内バスが頻発しているのでそう不便ではありません。15~20分くらい乗ると着く中央市場~文化マダン付近に亀甲船が浮かぶ江口岸があり夜も賑わっています。


 江口岸には名物料理の忠武キムパブやクルパン(小さい餡ドーナツのようなもの)の店が何軒も並び、後者は各店とも店頭で盛んに試食を薦めているので歩いていたら何度も味見することになりました。また刺身など海鮮の店も多くさすが海辺の街という感じです。統営付近は魚にカキやホヤなどなど海鮮が豊富なところなのでこと1人のときは何を食べようか悩んでしまいますが今回はホヤビビンパを食べました。


 忠武キムパブは具の無い小さなキムパブにイカのあえものを添えたシンプルなものですが不思議と食べたくなる魅力があります。イカつながりで森駅の「いかめし」を思い出すとどちらもシンプルなので印象に残りやすく名物になったのかもとちょっと思うところです。


 さて統営の中心地で飲み食いをしたら今度は同じ統営市内でも統営の中心部がある統営半島の南に位置する弥勒島へと向かいました。弥勒島は統営半島と橋でつながっているので市内バスで行けます。目的は山陽邑にあるサムゴリ食堂です。


 調味料や漬物のカメが並んでいると見ただけで美味そうな気がしてきます。ここでの目当ては自家製のマッコルリです。あれこれつまみながら美味しいマッコルリをヤカンから注いで飲むのは大変楽しいひとときでした。


 マッコルリに満足し統営半島へと戻るバスに乗ったら橋を渡る手前で降り弥勒島と統営半島を結ぶ海底トンネルに寄ってみることにします。


 このトンネルは1932年に開通し今は韓国の近代遺産に指定されているものでかつては自動車も通っていたというのですが今は歩行者専用です。観光名所になっていて内部には昔の写真や解説が展示されているのですが海底と言っても別に海が見えたりはしませんから地味ではあります。それでも統営半島側に出ると韓国本土、ということはユーラシア大陸に歩いて渡ったと大きく考えることもできるわけでややムリヤリながら何となく達成感が出て来たような気がしました。
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山清と南海でハシゴ酒

2016-07-30 | 韓国
 今回は韓国の慶尚南道に行って晋州を挟んだ2箇所で自家製酒を飲んだというハシゴ酒(?)の話です。
 最初に飲んだのは山清というところででした。足を運んだ理由は単にここの市場が定期市の日だったというくらいのものですが、なんとなく韓国でふらふらしたいというくらいで大した目的もなく出発した旅行だと行先の決め方はこんなもんです。


 それはさておき肝心の市場はいまひとつ活気がなく拍子抜けしました。ともあれそう広くない市場内を見て回ったら横丁然としたところに「トンドン酒」という看板を出す店が2軒並んでいたので開いていたそのうちのひとつに入ってみます。幸いトンドン酒は自家製だというので1杯お願いしたところ今つまみがないからこれでもと恐縮しながら味をつけた大豆を出してもらって飲むことになりちょっと申し訳ない感じです。ともあれ1杯すすったらとりあえず山清に来た甲斐があったかもと思えてきました。


 トンドン酒を飲んだら酔いが回って眠くなり天気も悪く、細かな郡内の農漁村バスに乗る気が起こらなかったので市外バスで晋州に出ました。50分ばかり気持ちよく揺られて着いた晋州の市外バスターミナルは街中の便利な場所にあり施設が古く昔ながらのバスターミナルという感じで結構気に入っています。
(名物料理の晋州ビビンパや晋州冷麺の話はこちらをご覧下さい。)
 このターミナルの中に市外バスターミナル移転反対の掲示があったのでびっくりしました。晋州のバスターミナルは街中の市外バスターミナルとは別に高速ターミナルがあり、これを統合して南部に新バスターミナルを作ろうという計画が持ち上がっているため反対運動が行なわれているのだそうです。


 ちなみにこの市外バスターミナルの2階には手荷物預かり所がありました。営業時間は平日10~20時、週末10~19時、料金は1日2000ウォンとのことです。名所の晋州城(下右の画像)や中央市場が徒歩圏ですし乗り継ぎの合間にちょっと見物しようというときなど便利でしょう。


 晋州からはさらに1時間10分市外バスに乗って南海大橋で海を渡り南海島の南海に向かいます。南海は以前「乗りバス」のため足を運んだことがありますが今回の目的はバスではありません。まず市場に向かいます。


 市場を抜けた先に自家製のマッコルリ(店先には「昔の農酒」と看板が出ていました。)を出す「ナミョンチプ」という店がありここが目的地というわけで山清に続き明るいうちから2軒目ということになりました。一杯頼むと魚のジョン(衣をつけて焼いたもの)やキムチが出て来てこれをつまみながら飲む味の濃いマッコルリはたまりません。


 飲んだらまた眠くなってしまい行先を決めるのがめんどくさいのですぐ出る晋州に戻るバスに飛び乗って昼寝というか夕寝を楽しむこととしました。バスにしろ鉄道にしろ夜行だとどうにもならないほどくたびれるのになぜ昼寝だとこんなに気持ちいいのか不思議です。乗りバスというか寝バスというかどんどんだらしなくなりましたが今回は特に乗り目的もないのでひたすらダラクするのを目的ということにしたらなんだか気がラクになりました。韓国本土、大きく言うとユーラシア大陸に戻る南海大橋で一度目が覚め、次に覚めたらもうというかまた晋州です。
コメント (2)
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