乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

ラハの滝(チリ)

2010-02-27 | チリ
 今回はラハの滝(Salto del Laja)という景勝地の話です。先月チリでテムコ(Temuco)~ヴィクトリア(Victoria)間の鉄道に乗った後、コンセプシオンに向かう釣り掛け近郊電車が走るラハ(Laja)にバスで移動する合間に寄ってみました。

 まずは宿をとったロス・アンへレス(Los Angeles)の近距離バスターミナルからバスで出発します。ロス・アンへレスはヴィクトリアとラハの間にある街で、街外れにある長距離バスターミナルと街中の近距離バスターミナルがあるので要注意です。(両バスターミナル間は路線バスで移動可能)近距離バスターミナルからラハの滝に向かうバスは途中長距離バスターミナル前を通りますし、バスには赤い目立つ方向板で「ラハの滝」と表示してあるので割と使いやすいようには思いましたが。


 近距離ターミナルから30分ほどで滝の川(ラハ川)に架かる橋のたもとに到着しました。バスを降りると橋の上から滝を見物する人が見えます。この橋はバス通りで、バスは乗客が車窓から滝を見られるようスピードを落としてゆっくり橋を渡っていました。なかなかイキな計らいをするものですね。



 橋から滝が見えているくらいですから歩いてすぐです。シンプルな形の滝は雄大というよりちょっとカワイイ感じでしょうか。


 土産物の販売や馬に乗せて写真を撮らせるおじさんなど観光地らしい商売も行われにぎわっていました。


 というようなところなのでうんと頑張って見に行くほどスゴイかというと微妙ですがバス移動の途中ちょうどいいところにあるのはありがたいものです。ちなみにこの滝から近郊電車の出るLajaの街に直通するバスはあるものの本数はやや少なめなのでYunbel行きに乗って途中の何もない交差点(名称不明)でLaja行きのバスに乗り換えるという方法を使いました。
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アルゼンチンの長距離バス

2010-02-24 | アルゼンチン
 乗りバス好きを自称しているもののローカルな路線が好みで長距離バスはあまり得意ではないのですが、アルゼンチンで久しぶりに長距離便に乗りました。区間は首都ブエノスアイレスの南西にあるバイアブランカ(Bahia Blanca)からネウケン(Neuquen)まで500km強を9時間ほどかけて走る昼行便で、日本だと例えば東京から大阪まで中央道経由の昼特急くらいの感覚になります。このくらいでも軟弱な私はうんざりしてしまいますが、鉄道網が衰退した広大な国土を長距離バスがカバーしているアルゼンチンでは1000km超の路線がざらなのでこのくらいの路線を長距離と言ったら叱られるかもしれません。

 バイアブランカのバスターミナルに行くとさすがバスが地上交通の主役になってる国だけあって地方都市ながらかなりのデカさです。そういえば日本は鉄道が幅をきかせていることや各社別に乗り場を構える傾向があるのであまりでかいバスターミナルってありませんね。


 新しそうできれいなターミナルに入ると各バス会社のブースがズラリと並び、乗り場では二階建てバスばかりが発着しているのが見えます。



 私の乗るEl ValleのNeuquen行きもやはり二階建てでした。

 常用する扉は前輪を挟んで2箇所あり、その間のタイヤハウス上に踊り場を設け前方運転席側と後方客室側に振り分ける形で階段が設置されています。

 2階最後尾にはコーヒーサーバーがありセルフサービスで随時飲むことができました。なおトイレは1階です。


 このバスはSemi Camaという安い方のクラスですが、それでも立派なフットレストがつき座席のつくりがしっかりしているため4列ながら日本の並の3列よりも掛け心地は良いように感じました。



 詳しい寸法はわかりませんが見上げるとかなり威圧感があり走る壁という感じです。2階の座席に腰掛けているとゆさゆさと揺れ乗り心地も高さを感じさせるものでした。


 走る道路は片側1車線の対面通行なのでスピードはそれほど出ず、後方の座席で車窓を見ていると延々と草原が続くばかりで退屈します。こういうとき最前列のマニア席ならまだ楽しめたりするのですけれど。一応映画が放映されますが当然ながらスペイン語です。


 1時間に1度ずつくらい小さなターミナルや道端の停留所に寄り5分程度停車して客扱いをします。車内は禁煙なのでこの時間を利用し降りてタバコを吸う人がぽつぽついました。私はタバコを吸わないので意味もなく降りてウロチョロする怪しい東洋人ということになりますが、こういう途中下車できる時間は長距離鈍行列車の「バカ停」に通じるものがありうれしいひとときです。バカ停のように長くはないので軽食を食べたりお茶をするには厳しいものの売店で買い物するくらいはできます。

 
 そんなこんなであまり変化のない9時間が過ぎネウケンのバスターミナルに着きました。バイアブランカよりさらに巨大なターミナルで、荷物を拾わせるベルトコンベアーまであり空港のようです。(私のバスはこのベルトコンベアーを使いませんでしたが。)


 というわけで大陸は大きいなあとしょうもない感想で長距離バスの乗りバスを終えました。
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コロニア・デル・サクラメント

2010-02-20 | ウルグアイ
 今回はウルグアイのコロニア・デル・サクラメント(Colonia del Sacramento)の話です。コロニア・Coloniaと略称がよく使われていたので以下コロニアと略します。ここ街並みは世界遺産なのだそうです。
 コロニアはアルゼンチンの首都ブエノスアイレスからラプラタ川をはさんだ対岸にあり、この間を高速船はわずか1時間で結んでいて国境は跨ぐものの簡単に行き来できます。また港の隣にはバスターミナルがありウルグアイ各地に中長距離バスが出ていて便利です。私はウルグアイの首都モンテビデオから列車に乗りサン・ホセ・デ・マヨ(San Jose de Mayo)からバスを乗り継いでここに着き、街をぶらぶらして待ち時間をつぶしブエノスアイレスに渡るという経路をとりました。乗り継ぎの話は本館サイトのこちらですので併せてご覧下さい。

 ではまずコロニアの玄関口の様子からです。左が船の乗り場で右がバスターミナルとどちらもごくキレイでした。ブエノスアイレスまでの高速船「ブケブスBuquebus」の窓口は乗船時間まで3時間以上あっても頼んだらチェックインの手続きを受け付けてもらえ助かります。船内に持ち込む以外の荷物を預けて時間つぶしに出ました。


 港とバスターミナルは新市街の外れの方ですが観光スポットはやや離れた旧市街にあります。歩いたらだいたい15分くらいかかりました。港の近くでレンタサイクルを見かけたので借りると楽かも知れません。静かな新市街は碁盤の目状で大きな並木がキレイでした。落ち着いた雰囲気の中に食堂や宿が点在しているので泊まってみるのも悪くなさそうです。


 見物の前に腹ごしらえをしようと適当な食堂に入って焼肉盛り合わせ「パリジャーダParrillada」を頼みます。ウルグアイでもアルゼンチンでもパリジャーダは2人前からということが多いようでしたが、幸い1人前にもできるというのでそうしてもらいます。(他でも頼めば結構半分でもいいというとこがありました。)塩味だけの肉がうまいのなんの、素材で食べるというやつです。1人前と言っても相当量があり満腹満足しました。黒い腸詰は甘くてお菓子みたいな不思議なおいしさです。


 満腹になって改めて歩いたらとりあえず旧市街の入口にある門に着きました。

 昔は城壁の中の町だったそうですが今残っているのはこの門の辺りだけです。コロニアなんてまんまな名前ですが、スペインとポルトガルが何度も植民地の獲りっこしてたのだとかでやれやれという気分になります。


 石畳の旧市街は観光客が大勢歩いていて世界遺産っぽい感じ(?)になってきました。


 街の奥にはラプラタ川の水平線が見えます。


 そこそこ出ているっぽい路線バスA系統が旧市街の奥で折り返し新市街に向かっていました。


 海のように広いラプラタ川に出ると水は茶色くても人が泳いでいるので感心させられます。


 道端に大きいチェスがありました。「獲りっこ」でも表しているのでしょうか。


 海のような川だけあり灯台が立っていて入場料を払うと登れます。


 煙と何とかは、というにはやや高所恐怖症の気もあったりしますがこのくらいなら大丈夫なので登ってみました。そう大きな灯台ではないものの他に高い建物がないのでなかなかいい眺めです。

 荷物を預けてきた港も見えました。


 という具合に乗り継ぎの時間つぶしに少しぶらぶらしただけですがのんびりしたいい雰囲気でした。港に戻り乗った高速船は2等が売り切れだったので仕方なくスパークリングワインのサービスがある1等席に揺られることになります。客層は学生も多く勝手な想像ですが私と同じような「仕方なく乗った」派っぽい感じでした。まあ乗船時間1時間ではわざわざ1等にしようという気が起きにくいので2等から売れるとは思いますが。なお国際線らしく船内には免税店があってウルグアイ・アルゼンチン両国のペソの他ドルが使えます。
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ブエノスアイレスの古エレベータ

2010-02-15 | アルゼンチン
 ブエノスアイレスでHotel Reinaというホテルに泊まりました。理由はガイドブック「ロンリープラネット」に「古いエレベータがある」と書いてあったからです。特にエレベータマニアとか「乗りエレベータ」(?)ではないのですが古いエレベータに乗るときはちょっとワクワクします。わざわざそう書いた人はそういうのが一定数いることを予想していたりするのでしょうか。このホテルは目の前が地下鉄A線C線の交差するLima駅の出入口なので「乗り鉄」にも大変便利でした。


 ではおめあてのエレベータです。

 こういう「まだ動く・乗れる」古い乗り物にはなぜか心惹かれます。

 そういえばポルトガルでこの手の乗り物がよく出没するので大喜びでしたが、さすがそこからさらに気動車を買うアルゼンチンだけにさらに一枚上手だと感心しました。目の前の通りの地下にはもうすぐ100年の木造地下鉄がごく普通にばかすか走ってますしブエノスアイレスはステキ過ぎます。ああこれは全くもって人生最良の時かもなどと幸せに打ち震えました。

 部屋から見た夜景です。キレイですが何せ大通りだけあって空気はあまりよくありません。クーラーがない部屋なので1月(南半球は真夏)では結構暑くそこは気になりましたがその他はシャワートイレつきできちんと掃除されていて悪くない感じでした。


 朝食は天井の高い部屋です。安めのホテルなので内容は値段相応でしたがこんな部屋で食べると3倍は美味しく感じます。


 という具合に古いエレベータと古い地下鉄の乗り継ぎ(?)が楽しめました。
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