熊本の「青ガエル」お名残乗車ついでに、というのもなんだか申し訳ないのですが肥薩線経由で鹿児島に足を延ばし市電に乗りました。
鹿児島市電は丸っこい従来車もいいのですが新しめの車両も広告車ばかりでなく結構「本来の」塗色を見かけるのでホッとします。2100形は車体更新前の都電7000形(私が乗ったのは函館でしたが)のように引き戸の腰にもガラスが入っている点が面白く好感を持ちました。
さて今回は長らくのご無沙汰で「西鹿児島」だった頃以来になってしまい、初めてということになる「鹿児島中央」駅前で電車を見ていると鹿児島とイタリアのナポリとの姉妹都市関係を記念した「姉妹都市号」がやってきました。せっかくなのでナポリ市電と並べてみます。
このナポリとの姉妹都市関係の塗装は片方の顔と側面だけです。もう半分を見ると中国の長沙との友好都市関係を記念した塗色になっています。長沙には路面電車はなく地下鉄なので合わせづらいかもしれませんがナポリ市電には連接車もあるのでどうせなら景気よく連接車1本まるごとナポリ市電の塗色にしたら面白いのになどと思ったりもするものの、かつては各都市ごとに1両用意していたのを2つずつまとめてこのナポリ・長沙のような合わせワザになったという台所事情からするとこの手の企画が残っているだけよしとすべきなのかもしれません。
ちょうど発車時間が近く一日乗車券が使えるというので観光レトロ電車「かごでん」の観光ツアー列車に乗ってみることにしました。動態保存車のお蔵出しのようなものではなくハコは新しく作られたものなので従来からのでっかいダイレクト・コントローラを回し釣り掛け音をたてて走る方に古さを感じるということになりなんだか妙な感じです。それはさておき車内ではボランティアの方の大変丁寧な沿線ガイドが行なわれるので鹿児島中央駅→鹿児島駅→(騎射場経由)郡元→鹿児島中央駅という経路の約70分はあっという間でした。
「かごでん」で一度通過した神田(交通局前)電停に戻ります。ここの鹿児島市交通局舎内に設けられた資料展示室を見物しました。入室無料という太っ腹な施設です。そう大きくはないのですが単線区間があった時代に使われたイイ味の古い通票を見たりかつてリコ式吊手を使っていたというのでびっくりしたりと楽しめました。
さらに窓からは車庫と桜島という素晴らしい組み合わせを眺められます。
ちなみにこの車庫は昨年できた新しいもので前の車庫跡は二中通電停前にまだ残っていました。(車庫があったころの電停名は交通局前)
郡元から谷山に向かうと専用軌道になり別の乗り味が楽しめます。終端の谷山には「日本最南端の電停」という日本語に英語・簡体字中国語・繁体字中国語・韓国語が添えられたモニュメントがありました。このうち中国語の「電車」に無軌電車すなわちトロリーバスも入ると考えるとちょっと他より意味が大きくなりますが日本にトロリーバスはごく少なくここより南にはないのでそれほど影響はありません。それにしてもこういうものを見ると那覇に戦前のように路面電車あるいはトロリーバスができたら面白いのにと「ゆいレール」がモノレールなのがちょっと惜しくなってしまいます。
谷山電停のすぐそばを通る指宿枕崎線がちょうど高架工事中なので近寄って見ると「市電上踏切」「市電上第2高架橋」と新旧両方の施設に市電の字が入っているのでちょっと面白く感じました。乗り換え駅や交差はなくとも意外に意識されている(?)ものですね。
という具合に久々に鹿児島市電にひと回り乗ってみて楽しかったのはもちろんですがセンターポールと芝生軌道は何ともいいものだと改めて感心させられました。分岐のある高見馬場で上を見ても架線だらけにならずスッキリしています。こういうステキな軌道敷がある鹿児島がしみじみうらやましくなってしまいました。
鹿児島市電は丸っこい従来車もいいのですが新しめの車両も広告車ばかりでなく結構「本来の」塗色を見かけるのでホッとします。2100形は車体更新前の都電7000形(私が乗ったのは函館でしたが)のように引き戸の腰にもガラスが入っている点が面白く好感を持ちました。
さて今回は長らくのご無沙汰で「西鹿児島」だった頃以来になってしまい、初めてということになる「鹿児島中央」駅前で電車を見ていると鹿児島とイタリアのナポリとの姉妹都市関係を記念した「姉妹都市号」がやってきました。せっかくなのでナポリ市電と並べてみます。
このナポリとの姉妹都市関係の塗装は片方の顔と側面だけです。もう半分を見ると中国の長沙との友好都市関係を記念した塗色になっています。長沙には路面電車はなく地下鉄なので合わせづらいかもしれませんがナポリ市電には連接車もあるのでどうせなら景気よく連接車1本まるごとナポリ市電の塗色にしたら面白いのになどと思ったりもするものの、かつては各都市ごとに1両用意していたのを2つずつまとめてこのナポリ・長沙のような合わせワザになったという台所事情からするとこの手の企画が残っているだけよしとすべきなのかもしれません。
ちょうど発車時間が近く一日乗車券が使えるというので観光レトロ電車「かごでん」の観光ツアー列車に乗ってみることにしました。動態保存車のお蔵出しのようなものではなくハコは新しく作られたものなので従来からのでっかいダイレクト・コントローラを回し釣り掛け音をたてて走る方に古さを感じるということになりなんだか妙な感じです。それはさておき車内ではボランティアの方の大変丁寧な沿線ガイドが行なわれるので鹿児島中央駅→鹿児島駅→(騎射場経由)郡元→鹿児島中央駅という経路の約70分はあっという間でした。
「かごでん」で一度通過した神田(交通局前)電停に戻ります。ここの鹿児島市交通局舎内に設けられた資料展示室を見物しました。入室無料という太っ腹な施設です。そう大きくはないのですが単線区間があった時代に使われたイイ味の古い通票を見たりかつてリコ式吊手を使っていたというのでびっくりしたりと楽しめました。
さらに窓からは車庫と桜島という素晴らしい組み合わせを眺められます。
ちなみにこの車庫は昨年できた新しいもので前の車庫跡は二中通電停前にまだ残っていました。(車庫があったころの電停名は交通局前)
郡元から谷山に向かうと専用軌道になり別の乗り味が楽しめます。終端の谷山には「日本最南端の電停」という日本語に英語・簡体字中国語・繁体字中国語・韓国語が添えられたモニュメントがありました。このうち中国語の「電車」に無軌電車すなわちトロリーバスも入ると考えるとちょっと他より意味が大きくなりますが日本にトロリーバスはごく少なくここより南にはないのでそれほど影響はありません。それにしてもこういうものを見ると那覇に戦前のように路面電車あるいはトロリーバスができたら面白いのにと「ゆいレール」がモノレールなのがちょっと惜しくなってしまいます。
谷山電停のすぐそばを通る指宿枕崎線がちょうど高架工事中なので近寄って見ると「市電上踏切」「市電上第2高架橋」と新旧両方の施設に市電の字が入っているのでちょっと面白く感じました。乗り換え駅や交差はなくとも意外に意識されている(?)ものですね。
という具合に久々に鹿児島市電にひと回り乗ってみて楽しかったのはもちろんですがセンターポールと芝生軌道は何ともいいものだと改めて感心させられました。分岐のある高見馬場で上を見ても架線だらけにならずスッキリしています。こういうステキな軌道敷がある鹿児島がしみじみうらやましくなってしまいました。