(前回・前編のつづきです。)
今回は伊豆急下田駅から話に入ります。駅に入ると開業(1961年)50周年にちなんだ昔の写真パネル展示が目に付きました。お、強と、じゃなかった五島慶太氏の肖像つき開業一番列車ですね。これからその開業時から活躍している100系に乗るというわけです。
お目当ての100系は快速・伊豆高原行きとして運行されます。伊豆急下田駅は列車別改札なので1番線から先発の踊り子発車を見送ってからホームに入ると2番線で待っていてくれました。あまり派手さはないものの穏やかで整ったスタイルはなんだかホッとします。そういえば公式サイトの告知にあった列車名「ビーチトレイン号」の表示は特にされていません。その方がうれしいので全然問題ありませんが。
いかついパンタ側の顔はおでこライト周りの塗装を変えてあります。方向板の下部はちゃんと金太郎塗りに合わせてあり英文表記は地の色に対して反転させてある凝りようです。こういうトータルなオシャレっていいものですね。
この伊豆急100系を見ているとなんだか台湾のステンレス気動車DR2700(1966年製)を思い出します。そういえばどちらも東急車輛製です。
伊豆急沿線は潮風が強そうだからDR2700みたいにステンレスだったら錆びにくくてよかったんじゃないかな、と思ったりもします。ステンレスかどうかとはあまり関係なさそうですが東急7000系や7200系が多客期の伊豆急に貸し出されるなんてことがあったそうですし。
そんな話をくっつけ「ステンレスの100系2次車」が登場しDR2700みたいな顔の電車が伊豆急を走っていたら面白かったのに、などと勝手な想像をしてしまいました。実際には最近になって東急からの8000系が入ることでステンレス化が進んだわけですがこれは予想外でした。
では100系に乗り込みます。青いモケットのふっくらとしたシートに白いカバーが鮮やかです。かつてあちこちで使われていた青系の内装も珍しくなってきましたね。窓が大きめなのもイイ点です。外見同様に地味めではありますが無理のない調和が大変魅力的に感じます。
発車の段になっても楽々海側のボックスを一人占めできる程度の乗り具合ですからごくゆったりのんびりです。ここまでわざわざ乗りに来た理由はスタイルと内装が好みだからで、走行音はごく静かな車両ですから実のところ釣り掛けに乗るときほどには「乗り」に気合が入らなかったりもします。とは言え堂々と窓が開けられる冷房のない車両がめっきり少なくなってきた昨今、外からの風を浴びつつ直に入ってくるレールの継ぎ目のリズミカルな音を楽しめるのはやっぱり幸せです。ただトンネル通過時の風があまりに強烈なので途中から少し閉め気味にしましたけれども。トンネルの多い伊豆急では出入りのたびに開け閉めするのがちょっと面倒、と思ってしまったのは我ながら根性なしです。
伊豆急下田から伊豆高原まで約50分、降りたらねぐらに帰っていく様子を見送ります。
100系乗り鉄を終え伊豆高原で北上する列車を待っていたら銀色だけの8000系が来ました。こんなのもあるとは知らずちょっとびっくりです。
伊豆急で4扉は多すぎるからか停車時間が長くなる交換駅ではこまめにドアカットされていました。冷気が逃げず好印象です。そんな様子など見ながら熱海まで出て伊豆急乗り鉄を終わりにしました。
ボックスシート設置といい手間をかけて8000系を使いこなしている様子から察するに台所事情もなかなか大変かと思われますが、そうした中100系が動態保存されちゃんと乗れる機会が作られていることはありがたく100系の人気が利用者増加の一助になることを祈らずにはいられません。
今回は伊豆急下田駅から話に入ります。駅に入ると開業(1961年)50周年にちなんだ昔の写真パネル展示が目に付きました。お、強と、じゃなかった五島慶太氏の肖像つき開業一番列車ですね。これからその開業時から活躍している100系に乗るというわけです。
お目当ての100系は快速・伊豆高原行きとして運行されます。伊豆急下田駅は列車別改札なので1番線から先発の踊り子発車を見送ってからホームに入ると2番線で待っていてくれました。あまり派手さはないものの穏やかで整ったスタイルはなんだかホッとします。そういえば公式サイトの告知にあった列車名「ビーチトレイン号」の表示は特にされていません。その方がうれしいので全然問題ありませんが。
いかついパンタ側の顔はおでこライト周りの塗装を変えてあります。方向板の下部はちゃんと金太郎塗りに合わせてあり英文表記は地の色に対して反転させてある凝りようです。こういうトータルなオシャレっていいものですね。
この伊豆急100系を見ているとなんだか台湾のステンレス気動車DR2700(1966年製)を思い出します。そういえばどちらも東急車輛製です。
伊豆急沿線は潮風が強そうだからDR2700みたいにステンレスだったら錆びにくくてよかったんじゃないかな、と思ったりもします。ステンレスかどうかとはあまり関係なさそうですが東急7000系や7200系が多客期の伊豆急に貸し出されるなんてことがあったそうですし。
そんな話をくっつけ「ステンレスの100系2次車」が登場しDR2700みたいな顔の電車が伊豆急を走っていたら面白かったのに、などと勝手な想像をしてしまいました。実際には最近になって東急からの8000系が入ることでステンレス化が進んだわけですがこれは予想外でした。
では100系に乗り込みます。青いモケットのふっくらとしたシートに白いカバーが鮮やかです。かつてあちこちで使われていた青系の内装も珍しくなってきましたね。窓が大きめなのもイイ点です。外見同様に地味めではありますが無理のない調和が大変魅力的に感じます。
発車の段になっても楽々海側のボックスを一人占めできる程度の乗り具合ですからごくゆったりのんびりです。ここまでわざわざ乗りに来た理由はスタイルと内装が好みだからで、走行音はごく静かな車両ですから実のところ釣り掛けに乗るときほどには「乗り」に気合が入らなかったりもします。とは言え堂々と窓が開けられる冷房のない車両がめっきり少なくなってきた昨今、外からの風を浴びつつ直に入ってくるレールの継ぎ目のリズミカルな音を楽しめるのはやっぱり幸せです。ただトンネル通過時の風があまりに強烈なので途中から少し閉め気味にしましたけれども。トンネルの多い伊豆急では出入りのたびに開け閉めするのがちょっと面倒、と思ってしまったのは我ながら根性なしです。
伊豆急下田から伊豆高原まで約50分、降りたらねぐらに帰っていく様子を見送ります。
100系乗り鉄を終え伊豆高原で北上する列車を待っていたら銀色だけの8000系が来ました。こんなのもあるとは知らずちょっとびっくりです。
伊豆急で4扉は多すぎるからか停車時間が長くなる交換駅ではこまめにドアカットされていました。冷気が逃げず好印象です。そんな様子など見ながら熱海まで出て伊豆急乗り鉄を終わりにしました。
ボックスシート設置といい手間をかけて8000系を使いこなしている様子から察するに台所事情もなかなか大変かと思われますが、そうした中100系が動態保存されちゃんと乗れる機会が作られていることはありがたく100系の人気が利用者増加の一助になることを祈らずにはいられません。