ことでんに4両残る釣り掛けの「レトロ電車」は内3両が「近代化産業遺産」として経産省に認定されているくらいなのでずっと乗って楽しめるものだと思い込んでいたのですが、残念なことに2021年までに順次廃車されてしまうことが発表されてしまいました。ことでんが発表した計画によるとまず元近鉄の23号が2020年のゴールデンウィーク後に廃車されるとのことです。これまでは廃車されるなんてことは想像もしていなかったのでなんとなく気が向いたときに乗りに行ったものですがもうのんびりもしていられません。
とにかく廃車前にもう1度乗りたいと11月から5月まで毎月ある23号の運行日を並べてみて、行けそうなのは2月3月5月、そのうち3月は春休みの学生・生徒が多そう、5月はゴールデンウィークの上にラストチャンスとなると混んで落ち着いて乗れないかも、と想像し2月に決行と相成ります。
そんなわけで2月の運行日に高松築港に向かい一日乗車券を買いました。以前レトロ電車の運行は高松築港と琴電琴平の往復だったのですがその後車庫のある仏生山から琴電琴平までの往復に短縮されているためまず仏生山に出ねばなりません。元京王5000系に揺られていると複線化工事中の立派な高架に上がってまだ開業前の伏石駅を通過するのでちょっとびっくりしました。
仏生山駅に着くともうかなりの人が集まっていてにぎやかです。まずホームからこれから乗る23号・300号・120号を見たらこれまでだったら屈託なく早く乗りたいなあ嬉しいなあと単にワクワクしてくるところなのに寂しくなってしまいました。
周りを見渡すと京急の塗色になっている元京急1000形や元京急600形が見えことでんでの京急勢の強さを改めて思い出します。
いったん駅を出て車庫を外側から見に行くと電動貨車のデカ1も見えました。
23号の隣には扉が多い元京急700形が並んでいます。
さて車庫を見物して寂しさをいくらか忘れたところでレトロ電車の発車時間になります。幸いそこまでぎゅうぎゅうにはならず腰掛けることができ、よく飛ばす釣り掛け音を聞きながら揺られるのは大変楽しいのですが23号に乗るのも最後でもうすぐレトロ電車は全廃かと思ったらまた寂しさが戻ってきてしまいやや集中できませんでした。琴平が近づき外を見ていたらちょうど土讃線の列車が上を走っていたのでこの辺りでカメラを構えていた人は両方がいっぺんに入っている写真がとれたはずです。
さよならヘッドマークを見たりあたたかみのある車内を眺めているとこれで最後という実感がわくようなわかないようななんともさっぱりしない気分になります。
琴電琴平の折り返しはちょうどお昼どきなのでうどんを食べることにしました。さぬきうどんは好物ながらレトロ電車全廃が頭に引っかかっていると味がいつもの半分くらいという感じでした。量は2玉分なので1玉分の味にはなるのかもしれませんが。
京急の広告車両が留置されていたので見に行くとなんだか京急800形を思い出し、そういえば800形もこないだ無くなったんだったといよいよ寂しさが増してしまいました。
という具合になんだかわざわざ寂しくなりに行ったようなところもありましたが、21世紀になってだいぶ長いこと楽しいレトロ電車に乗ることができたありがたさに改めて感謝の念も湧き、まあ当分好みの片開きの車両には乗れるかとそこはちょっと思いなおしもしたりです。
とにかく廃車前にもう1度乗りたいと11月から5月まで毎月ある23号の運行日を並べてみて、行けそうなのは2月3月5月、そのうち3月は春休みの学生・生徒が多そう、5月はゴールデンウィークの上にラストチャンスとなると混んで落ち着いて乗れないかも、と想像し2月に決行と相成ります。
そんなわけで2月の運行日に高松築港に向かい一日乗車券を買いました。以前レトロ電車の運行は高松築港と琴電琴平の往復だったのですがその後車庫のある仏生山から琴電琴平までの往復に短縮されているためまず仏生山に出ねばなりません。元京王5000系に揺られていると複線化工事中の立派な高架に上がってまだ開業前の伏石駅を通過するのでちょっとびっくりしました。
仏生山駅に着くともうかなりの人が集まっていてにぎやかです。まずホームからこれから乗る23号・300号・120号を見たらこれまでだったら屈託なく早く乗りたいなあ嬉しいなあと単にワクワクしてくるところなのに寂しくなってしまいました。
周りを見渡すと京急の塗色になっている元京急1000形や元京急600形が見えことでんでの京急勢の強さを改めて思い出します。
いったん駅を出て車庫を外側から見に行くと電動貨車のデカ1も見えました。
23号の隣には扉が多い元京急700形が並んでいます。
さて車庫を見物して寂しさをいくらか忘れたところでレトロ電車の発車時間になります。幸いそこまでぎゅうぎゅうにはならず腰掛けることができ、よく飛ばす釣り掛け音を聞きながら揺られるのは大変楽しいのですが23号に乗るのも最後でもうすぐレトロ電車は全廃かと思ったらまた寂しさが戻ってきてしまいやや集中できませんでした。琴平が近づき外を見ていたらちょうど土讃線の列車が上を走っていたのでこの辺りでカメラを構えていた人は両方がいっぺんに入っている写真がとれたはずです。
さよならヘッドマークを見たりあたたかみのある車内を眺めているとこれで最後という実感がわくようなわかないようななんともさっぱりしない気分になります。
琴電琴平の折り返しはちょうどお昼どきなのでうどんを食べることにしました。さぬきうどんは好物ながらレトロ電車全廃が頭に引っかかっていると味がいつもの半分くらいという感じでした。量は2玉分なので1玉分の味にはなるのかもしれませんが。
京急の広告車両が留置されていたので見に行くとなんだか京急800形を思い出し、そういえば800形もこないだ無くなったんだったといよいよ寂しさが増してしまいました。
という具合になんだかわざわざ寂しくなりに行ったようなところもありましたが、21世紀になってだいぶ長いこと楽しいレトロ電車に乗ることができたありがたさに改めて感謝の念も湧き、まあ当分好みの片開きの車両には乗れるかとそこはちょっと思いなおしもしたりです。