都内、ことにターミナル駅周辺では全国各地からやってくる高速バスをよく目にします。バス事業者の名前は地名がついたものが多く、ナンバープレートの地名も重なって「ふるさとの訛りなつかし停車場」の出前だか屋台版という感じですが、そういうのとはちょっと違った雰囲気のバスが日本中央バスです。本拠地は群馬ですがこの名前ではどこのバスだかわかりません。
外国からバスの国際線がやって来るような国ならともかく、島国の日本で走ってるバスは国内線しかないのにわざわざ日の丸つけて日本のバスだとアピールしているのを見ると何だかヘンな気分になります。群馬というヨソからのバスが「日本から来たバス」だとすると「ここは日本ではなく東京国なのかもしれない」と思えてきたりです。ひょっとすると「日韓トンネル(あるいは日露トンネル?)ができたときに国際バスを走らせてやる」とか「いずれ日本全土のバスを手中に収めてやる」みたいな壮大な野望でもあったりするのでしょうか。あるいは「いずれ首都は群馬に移転するはず」と考え将来に備えているとか、わけがわからなくなってきます。
という具合に見て面白がったり不思議がることはあっても乗ったことはなかった都内発着の日本中央バスに乗ってみることにしました。手軽に乗れそうな路線はないか公式サイトを見ると昼行便の「前橋・高崎~池袋・新宿・秋葉原線」というのが目についたのでこれに決めます。停留所があるのは秋葉原駅東口の広場です。
運賃1550円を支払ってバスに乗り込み座席指定はないので適当な場所に腰掛けます。(最前列は優先席なので避けなければなりません。)発車すると東京ドーム付近を1周して東京ドームホテルに寄りさらに新宿へと進むのですが、新宿の停留所になっているヒルトンホテルまでで秋葉原から1時間もかかりややまどろっこしくなりました。普段地下鉄やJRで移動する場所をバスから見ると別の面白さは感じられたのですが。経路はかなり違うもののふと都バス秋76系統(秋葉原~新宿車庫・2000年廃止)を思い出したりもします。
新宿を出ると練馬区役所前(練馬駅付近)に寄るので今度は宿62(新宿~練馬区役所前~大泉学園駅・1997年短縮で新江62となり昨年全線廃止)を思い出しました。練馬区役所前を出ると関越自動車道に上がって埼玉県入りし、川越・的場停留所が最後の乗車停留所で後は降車停留所になります。この辺りは高速バスが多数走るのを見ることができ、気がつくと遠く新潟に足をのばす越後交通のお尻を追いかけていました。「『国境』のトンネル」を抜けた先まで行くということは東京国→「日本(中央)」→越後国というわけで「あのバスは日本を越えてさらに遠くに行くんだなあ」と感心してきます。
いつの間にか日本、ではなく群馬県に入るとほどなく藤岡ジャンクションです。
ちょっとだけ上信越道を走り藤岡インターで高速道路を下りて藤岡インター停留所に停車しました。このあとは一般道が結構長く続きます。
高崎駅近くの高崎バスセンターに到着しました。並ぶバスの行先が食堂のお品書きのようです。
高崎バスセンターから高崎駅はすぐなのですが律儀に別に設けられた高崎駅東口停留所にも停まります。
高崎から前橋に向かう途中で寄るエヌパーキング日高停留所も高崎バスセンターと同様にお品書き状態です。
新前橋駅の先にあるエヌパーキング新前橋を通過しました。ここは「お品書き」が見えないささやかなチケット売場です。
その次の前橋駅南口で降りました。このバスの終点はさらに20分走った前橋バスセンターです。
最後に車体にも並ぶ「お品書き」を見てお世話になったバスとお別れしました。
ここまでの走行時間の内訳をみると、高速道路を走行する時間が55分なのに対し秋葉原から高速道路まで1時間40分・高速道路を下りてから前橋駅南口まで50分の合計3時間25分で高速道路を走る時間より一般道を走る時間の方が圧倒的に長いことになります。1550円で秋葉原駅東口から前橋バスセンターまで3時間45分乗り通せるので時間と運賃だけ考えるとだいぶおトクな気がする一方、途中休憩がなく乗りっぱなしなのはややキツいところです。
という具合に日本中央バスの高速バス初乗りを終え上毛電気鉄道に乗ろうと中央前橋駅に行ったところ駅とバスの「中央」顔合わせが見られたのでこれをオチとします。
外国からバスの国際線がやって来るような国ならともかく、島国の日本で走ってるバスは国内線しかないのにわざわざ日の丸つけて日本のバスだとアピールしているのを見ると何だかヘンな気分になります。群馬というヨソからのバスが「日本から来たバス」だとすると「ここは日本ではなく東京国なのかもしれない」と思えてきたりです。ひょっとすると「日韓トンネル(あるいは日露トンネル?)ができたときに国際バスを走らせてやる」とか「いずれ日本全土のバスを手中に収めてやる」みたいな壮大な野望でもあったりするのでしょうか。あるいは「いずれ首都は群馬に移転するはず」と考え将来に備えているとか、わけがわからなくなってきます。
という具合に見て面白がったり不思議がることはあっても乗ったことはなかった都内発着の日本中央バスに乗ってみることにしました。手軽に乗れそうな路線はないか公式サイトを見ると昼行便の「前橋・高崎~池袋・新宿・秋葉原線」というのが目についたのでこれに決めます。停留所があるのは秋葉原駅東口の広場です。
運賃1550円を支払ってバスに乗り込み座席指定はないので適当な場所に腰掛けます。(最前列は優先席なので避けなければなりません。)発車すると東京ドーム付近を1周して東京ドームホテルに寄りさらに新宿へと進むのですが、新宿の停留所になっているヒルトンホテルまでで秋葉原から1時間もかかりややまどろっこしくなりました。普段地下鉄やJRで移動する場所をバスから見ると別の面白さは感じられたのですが。経路はかなり違うもののふと都バス秋76系統(秋葉原~新宿車庫・2000年廃止)を思い出したりもします。
新宿を出ると練馬区役所前(練馬駅付近)に寄るので今度は宿62(新宿~練馬区役所前~大泉学園駅・1997年短縮で新江62となり昨年全線廃止)を思い出しました。練馬区役所前を出ると関越自動車道に上がって埼玉県入りし、川越・的場停留所が最後の乗車停留所で後は降車停留所になります。この辺りは高速バスが多数走るのを見ることができ、気がつくと遠く新潟に足をのばす越後交通のお尻を追いかけていました。「『国境』のトンネル」を抜けた先まで行くということは東京国→「日本(中央)」→越後国というわけで「あのバスは日本を越えてさらに遠くに行くんだなあ」と感心してきます。
いつの間にか日本、ではなく群馬県に入るとほどなく藤岡ジャンクションです。
ちょっとだけ上信越道を走り藤岡インターで高速道路を下りて藤岡インター停留所に停車しました。このあとは一般道が結構長く続きます。
高崎駅近くの高崎バスセンターに到着しました。並ぶバスの行先が食堂のお品書きのようです。
高崎バスセンターから高崎駅はすぐなのですが律儀に別に設けられた高崎駅東口停留所にも停まります。
高崎から前橋に向かう途中で寄るエヌパーキング日高停留所も高崎バスセンターと同様にお品書き状態です。
新前橋駅の先にあるエヌパーキング新前橋を通過しました。ここは「お品書き」が見えないささやかなチケット売場です。
その次の前橋駅南口で降りました。このバスの終点はさらに20分走った前橋バスセンターです。
最後に車体にも並ぶ「お品書き」を見てお世話になったバスとお別れしました。
ここまでの走行時間の内訳をみると、高速道路を走行する時間が55分なのに対し秋葉原から高速道路まで1時間40分・高速道路を下りてから前橋駅南口まで50分の合計3時間25分で高速道路を走る時間より一般道を走る時間の方が圧倒的に長いことになります。1550円で秋葉原駅東口から前橋バスセンターまで3時間45分乗り通せるので時間と運賃だけ考えるとだいぶおトクな気がする一方、途中休憩がなく乗りっぱなしなのはややキツいところです。
という具合に日本中央バスの高速バス初乗りを終え上毛電気鉄道に乗ろうと中央前橋駅に行ったところ駅とバスの「中央」顔合わせが見られたのでこれをオチとします。