慶州市内にある歴史的景観が保存された世界遺産「良洞民俗村(良洞民俗マウル)」に大邱から行ってみることにしました。まず交通の要所東大邱駅前に出ると建設中の巨大な総合バスターミナルが見えます。これまで東大邱駅周辺に分散していた高速バスターミナルに加えやや離れた市外バスターミナル(東部・南部)がここに集約され百貨店が入るそうですから大きいのもなるほどというところです。
今回はやや離れた東部市外バスターミナルに行くためこの巨大な建物の向かいにある「東大邱高速バスターミナル」停留所で市内バス循環2番に乗りました。「慶北アパート」「東部停留場」に続く3停目が「東部市外バスターミナル」です。なお「東部停留場」という停留所はターミナルの敷地の外側で、その後敷地内に乗り入れたところに「東部市外バスターミナル」停留所があります。
東部市外バスターミナルは上述の通り統合される予定なのでもう先は長くありません。地下鉄駅からやや遠い場所なので便利になることではあるのですがなかなか味がある雰囲気でちょっと惜しい気がしました。ここで慶州市の安康というところまで乗車券を買い市外バスに乗ります。
良洞民俗村は慶州市内ではあるものの慶州の中心部からはだいぶ離れていて浦項市に近く、最寄りのバスターミナルは慶州バスターミナルではなく安康バスターミナルです。ただ安康に停まる大邱~浦項の一般道経由の市外バスは日中1時間に1本くらいしかありません。(大邱~浦項の高速道路経由の市外バスは日中10~20分間隔と頻発しています。)ともあれ出発するとあまり飛ばさずに一般道を走り途中永川バスターミナルでは10分も停車したりするなどのんびりムードでした。大邱から1時間半ほどで着いた安康市外バスターミナルは韓国に多いコンビニ『GS24』が券売所も兼ねた小さなものです。
安康市外バスターミナルから良洞民俗村までは歩くには遠いのでさらに市内バスに乗り換えねばなりません。良洞民俗村のすぐ前に行くバスは便数が少なくしばらく来ない時間帯だったので便数が多い良洞民俗マウル入口停留所までの市内バスに乗って歩くことにしました。ターミナル前の道路で適当な市内バスをつかまえると10分もかからずに着いた良洞民俗マウル入口は店など何も無いようなところで村までは1kmちょっとあります。とりあえず鉄道の東海線に沿った村に向かう歩道を歩いて行くと途中になんだか小さな駅が見えました。
これは良子洞駅で2007年に停車する旅客列車がなくなり今はカタチだけ残っているという感じです。駅舎がなくホームだけのささやかなものなので逆にあまり朽ち果てた感じもせずホームに上がるとまだ列車が停まりそうな気がしてしまいました。さらに村に向かって歩いて行くと手前ではKTXの高架をくぐります。世界遺産に指定されているとなれば相当の観光資源のはずですがそこに鉄道が近い割に(使える)駅がないというのはなんだかもったいない気がしました。
ともあれ村に到着し入場料を払って入るといわゆる民俗村らしい瓦葺・草葺の風景が谷戸に広がっていて気分がよくなります。
さてここに足を運んだ目的は飲み食いなのでまず食堂を物色しました。この手の民俗村には自家製の酒が飲めることが結構ありそれをゆったりした雰囲気の中で飲めると大変ステキというわけです。幸い自家製の酒がある食堂がすぐ見つかり昔の田舎家然とした気の置けない雰囲気にまずホッとしました。メニューを見て気になったこの食堂の看板メニュー「蓮の葉定食」を頼んだところ蓮の葉で包んだおこわがメインで銀杏や落花生、カボチャの種にナツメなどが入った楽しいものです。韓国の定食の類はおかずが多く酒のサカナになるのも助かります。味のある美味しい酒をヤカンから注いで飲んでいたら民俗村と蓮の葉から昨年忠清南道の温陽温泉に近い外岩里民俗村で蓮葉酒などを飲んだことを思い出し韓国の民俗村とはいいものだと改めてしみじみしてしまいました。
楽しく飲み食いしたらもうほとんど目的は済んだようなものです。とは言えせっかくなので結構広い村をぐるっと歩いてみたらほろ酔いもあいまって大変よい気分になりました。慶州観光の一部として行くのが定石のような場所ですが見物に加え飲み食いもゆっくり楽しもうとなると結構時間がかかるので行くならそれなりに余裕を見たほうが楽しめると思います。
さて良洞民俗村からは浦項が近いので今回はそちらへ抜けてみることにしました。良洞民俗マウル入口停留所には越境して来る浦項市の市内バスが通っているので簡単に浦項に向かうことができます。良洞民俗マウル入口から浦項の中心部に向かう路線は600番と700番があり先に来た600番に乗りました。浦項の街中に出たら今度は適当なところで200番に乗り換えます。
200番は東海岸沿いの港町九龍浦に行く路線です。ここは植民地時代に日本人漁民が住みついていたところなので狭めの区画割りや日本家屋、神社跡が残り海産物の食堂が多くといろいろと見物が楽しめます。
九龍浦にはこれまでにも何度か寄って見物や食事あるいは乗りバスしたことがあるのですが今回はまだ食べたことがなかった「モリグクス」という料理の店に入りました。なんでも海鮮鍋を食べるときシメに麺を入れていたのがいつの間にか最初から麺を入れた料理として食堂で出されるようになったものだそうで、つまりは海鮮鍋麺ということになります。一見地味なものながらアンコウとムール貝のダシがよく出た汁がウマく、となると当然麺がウマく食べられます。
というわけで満腹になって大邱に戻りました。
今回はやや離れた東部市外バスターミナルに行くためこの巨大な建物の向かいにある「東大邱高速バスターミナル」停留所で市内バス循環2番に乗りました。「慶北アパート」「東部停留場」に続く3停目が「東部市外バスターミナル」です。なお「東部停留場」という停留所はターミナルの敷地の外側で、その後敷地内に乗り入れたところに「東部市外バスターミナル」停留所があります。
東部市外バスターミナルは上述の通り統合される予定なのでもう先は長くありません。地下鉄駅からやや遠い場所なので便利になることではあるのですがなかなか味がある雰囲気でちょっと惜しい気がしました。ここで慶州市の安康というところまで乗車券を買い市外バスに乗ります。
良洞民俗村は慶州市内ではあるものの慶州の中心部からはだいぶ離れていて浦項市に近く、最寄りのバスターミナルは慶州バスターミナルではなく安康バスターミナルです。ただ安康に停まる大邱~浦項の一般道経由の市外バスは日中1時間に1本くらいしかありません。(大邱~浦項の高速道路経由の市外バスは日中10~20分間隔と頻発しています。)ともあれ出発するとあまり飛ばさずに一般道を走り途中永川バスターミナルでは10分も停車したりするなどのんびりムードでした。大邱から1時間半ほどで着いた安康市外バスターミナルは韓国に多いコンビニ『GS24』が券売所も兼ねた小さなものです。
安康市外バスターミナルから良洞民俗村までは歩くには遠いのでさらに市内バスに乗り換えねばなりません。良洞民俗村のすぐ前に行くバスは便数が少なくしばらく来ない時間帯だったので便数が多い良洞民俗マウル入口停留所までの市内バスに乗って歩くことにしました。ターミナル前の道路で適当な市内バスをつかまえると10分もかからずに着いた良洞民俗マウル入口は店など何も無いようなところで村までは1kmちょっとあります。とりあえず鉄道の東海線に沿った村に向かう歩道を歩いて行くと途中になんだか小さな駅が見えました。
これは良子洞駅で2007年に停車する旅客列車がなくなり今はカタチだけ残っているという感じです。駅舎がなくホームだけのささやかなものなので逆にあまり朽ち果てた感じもせずホームに上がるとまだ列車が停まりそうな気がしてしまいました。さらに村に向かって歩いて行くと手前ではKTXの高架をくぐります。世界遺産に指定されているとなれば相当の観光資源のはずですがそこに鉄道が近い割に(使える)駅がないというのはなんだかもったいない気がしました。
ともあれ村に到着し入場料を払って入るといわゆる民俗村らしい瓦葺・草葺の風景が谷戸に広がっていて気分がよくなります。
さてここに足を運んだ目的は飲み食いなのでまず食堂を物色しました。この手の民俗村には自家製の酒が飲めることが結構ありそれをゆったりした雰囲気の中で飲めると大変ステキというわけです。幸い自家製の酒がある食堂がすぐ見つかり昔の田舎家然とした気の置けない雰囲気にまずホッとしました。メニューを見て気になったこの食堂の看板メニュー「蓮の葉定食」を頼んだところ蓮の葉で包んだおこわがメインで銀杏や落花生、カボチャの種にナツメなどが入った楽しいものです。韓国の定食の類はおかずが多く酒のサカナになるのも助かります。味のある美味しい酒をヤカンから注いで飲んでいたら民俗村と蓮の葉から昨年忠清南道の温陽温泉に近い外岩里民俗村で蓮葉酒などを飲んだことを思い出し韓国の民俗村とはいいものだと改めてしみじみしてしまいました。
楽しく飲み食いしたらもうほとんど目的は済んだようなものです。とは言えせっかくなので結構広い村をぐるっと歩いてみたらほろ酔いもあいまって大変よい気分になりました。慶州観光の一部として行くのが定石のような場所ですが見物に加え飲み食いもゆっくり楽しもうとなると結構時間がかかるので行くならそれなりに余裕を見たほうが楽しめると思います。
さて良洞民俗村からは浦項が近いので今回はそちらへ抜けてみることにしました。良洞民俗マウル入口停留所には越境して来る浦項市の市内バスが通っているので簡単に浦項に向かうことができます。良洞民俗マウル入口から浦項の中心部に向かう路線は600番と700番があり先に来た600番に乗りました。浦項の街中に出たら今度は適当なところで200番に乗り換えます。
200番は東海岸沿いの港町九龍浦に行く路線です。ここは植民地時代に日本人漁民が住みついていたところなので狭めの区画割りや日本家屋、神社跡が残り海産物の食堂が多くといろいろと見物が楽しめます。
九龍浦にはこれまでにも何度か寄って見物や食事あるいは乗りバスしたことがあるのですが今回はまだ食べたことがなかった「モリグクス」という料理の店に入りました。なんでも海鮮鍋を食べるときシメに麺を入れていたのがいつの間にか最初から麺を入れた料理として食堂で出されるようになったものだそうで、つまりは海鮮鍋麺ということになります。一見地味なものながらアンコウとムール貝のダシがよく出た汁がウマく、となると当然麺がウマく食べられます。
というわけで満腹になって大邱に戻りました。