乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

嘉義の新しいバスターミナル

2011-02-28 | 台湾
 1月20日台鉄(台湾鉄路管理局)嘉義駅の裏口(後站)に中・長距離バスの総合ターミナル(嘉義市先期交通転運中心)が開業しました。今月の頭に寄ったので今回はそのときの話です。

 まずバスターミナルの話に入る前に触れておきたいのが表口(前站)~裏口間の行き来に使う通路が工事中で使えないことです。街の中心部側に向いた表口からバスターミナルに行くには台鉄の改札を抜け駅構内の地下道を通らなくてはなりません。
 となるとそのためいちいち入場券買わなければいけないのかという心配が生まれますが、さすがに対策がなされていました。

 表口(サービスカウンターにあたる服務中心)・裏口(改札口)の双方で無料配布されている表口~裏口移動用の通行証で改札を通ることができます。

(※この駅構内通行無料サービスは自由通路の跨線橋整備完了に伴い終了しました。その後バスターミナルから跨線橋までは連絡通路がつながっています。)

 地下道から上がって台鉄の裏口の改札を出るとそこはもうバスターミナルです。右手には台鉄の切符売り場、左手にはバス各社の切符売り場、正面にはバスが見えてるという具合に駅舎とバスターミナルが一体化していて驚きました。


 台鉄の切符売り場と並んで駅弁コーナーがありました。バスで食べる駅弁もオツかもしれません。またターミナル内にコインロッカーがあります。台鉄の表口にもコインロッカーと行李房(手荷物一時預かり所)の両方があるので目的により使い分けることができ便利です。


 切符売り場の先にバス乗り場が並んでいます。やや手狭な印象です。


 外観を見てみましょう。ターミナルは2棟ありますが、訪問時は駅舎と一体化した1棟だけしか使われていませんでした。今後両方が使用されるようになると広々とするはずですが、駅から遠い棟から台鉄への乗り換えはやや不便になります。


 ターミナルの外側から見るとこんな感じです。


 なお嘉義周辺に一般路線バスを走らせている事業者「嘉義県公車」と「嘉義客運」のバスはこの裏口の新しいターミナルには入らず、従来通り表口側で発着しています。(後述のBRTを除く)ということは近距離のローカル路線バスと中長距離の都市間バスとの乗り換えは表口と裏口の間を移動を伴うということになります。

 最後に「BRT(Bus Rapid Transit)」について少々触れます。他の一般路線バスと違いこのBRTの系統は嘉義駅の表口を経由せず裏口のバスターミナル発着で、嘉義の街から離れた高速鉄道の嘉義駅を経由するため旅行者にとって利用価値の高い系統です。運行時間が6:00~23:40(20分毎)と長く、嘉義の街中ではセンターレーンとホーム状の立派な停留所が整備されているので利用しやすいと思います。この系統に乗った時の話はこちらをご覧下さい。