むかし懐かしいパン

私達の年代になると、『懐かしい』と言うことばについ弱くなります。
昨日スーパーの買い物に行き、パンコーナーを物色しているとあるパンが目
に入りました。「懐かしロールシュガーマーガリン」　むかし懐かしい　ふっく
らソフトな　ロールパンに　シャリッとした　シュガーマーガリンを　サンドし
ました　子供の時によく食べたパンです。ロールパンの中央の切れ目に
シュガーマーガリンをいれたものです。マーガリンに砂糖が入っていて
パンを丸かじりしたときに、シャリッとした感触が何ともいえません。
懐かしいと言う言葉に、つい女房の買い物かごに入れてしまいました。
夕食後に、買い物の時に、パンを買ったことを思い出し、
「パン持ってきて」と女房に言うと、女房はパンを持ってきました。
「味見さして」と言われ、長さ３０センチ程のロールパンを５センチ
ほどちぎってあげました。ロールパンの両サイドの耳の部分にはシュガ
ーマーガリンはあまり入っていません。もう片方の耳の部分が、なけれ
ば、中央部分のおいしいところだけを食べることができます。
一緒に食事をした次女に言いました。「味見するか」、「うん、ちよっとだ
けね」、私のイメージしたことが現実になり、しめしめと思いニンマリし
て、もう片方の耳の部分を５センチ程ちぎって、渡そうとすると次女が
言いました。「中央部分がいい」。かくして私の理想としたイメージの、
むかし懐かしいロールパンのおいしい食べ方は、出来ませんでした。

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