『武士の情け』 相撲

昨日は久しぶりに大相撲を見ました。
というよりも、横綱朝青龍がいなくなった大相撲をはじめてみました。
朝青龍の抜けた穴が どうなるのかなと思いましたが、各力士がのび
のびと相撲を取っているなという印象を受けました。強ければ何をして
も許されるということで７年間の横綱在位場所で、わが物顔で君臨して
きたわけですが、そこには日本古来の奥ゆかしいものが、なくなってし
まっていたような気がしました。
昨日の一番で、雅山対岩木山の相撲。これが昔からあった日本相撲の
伝統なんだと感じました。行司の軍配が返り、激しい押し合い相撲でし
たが、雅山得意のいなしワザで岩木山がつんのめりになり土俵際で一生
懸命にこらえようとしました。でも雅山は長年相撲を取ってきた感で、
これ以上 後ろを向いた岩木山を押す必要はないと感じたのか、ニンマリ
とした顔をして『ごっつぁん』ですと言っているようです。土俵際でこら
えた岩木山でしたか、その甲斐なく土俵を一人で落ちていきました。
この光景を見て、私は何故だかホッとしました。これこそが日本古来か
らある大相撲の奥義ではないかと、いわば『武士の情け』 相撲ですね。
負けた相手に必要以上に危害を加えない、これは相撲ルールにはないもの
ですが、見ている人を安堵させる大切ものではないかと思いました。
協会は朝青龍が抜けたことで 相撲が衰退すると感じたようですが、心配
はないようです。重石がとれたおかげで、むしろ若手が台頭してきて相撲
ファンが増えてくるのではないかなと思いました。

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