先日の記事の続きで、クラッチケーブルの交換作業を行なう。
ケーブルはYBR号の新車購入時に買っておいたもの。 部品番号 3D9-F6335-11。
新品ケーブル交換前に、給油をしておく。 ワイヤーグリースとワイヤーインジェクター。
インナーケーブルをインジェクタ―に挟み、固定する。
インジェクタ―の給油口からワイヤーグリースを噴射し、ケーブルの出口からグリースが出てくるまで待つ。
クラッチレバーを取り外す。 古いグリースが汚いw
エンジン側の取り外し。
ケーブルを抜く前に、ビニール紐をケーブルエンドに結んでおく。
ケーブルをレバー側へ抜く。
ビニール紐がケーブルの通っていた経路に残るので、新しいケーブルの取り回しを間違うことがない。
新品ケーブルにビニール紐を結び付けて、ビニール紐をエンジン側に引っ張ると、元の経路に新品ケーブルが納まる。
あとは外した部品を元通りに組み付ける。
可動部・摺動部の清掃とグリスアップも忘れずに行なう。 クラッチレバーの遊び調整。
最後にステアリングを左右一杯に動かし、レバーの遊びが変化しないことを確認しておく。
取り外したケーブルのレバー側インナーワイヤー。 何と、素線がただ1本を残して全部切れてるww
まさに首の皮一枚。 こんな状態でよくも100kmも走って帰ってこれたものだ。
ワイヤーエンドのカラーが割れているので、クラッチレバーの嵌合部でスムーズに回転しなくなり、
素線が屈曲を繰り返して疲労破断したと推察される。
古いケーブルのアウタ側アジャスターで過去に10mmほど伸ばしたのを元に戻し、
新旧ケーブルの長さを比較する。
約20mmも伸びていた。
YBR号のクラッチケーブルは弱い、と新車時にYSPから聞いていたが、80,000kmも耐えるとは思いもよらなかった。
少し走行して、ケーブルの取り回しを落ち着かせ、インナーワイヤーの初期伸びもあるので2-3度、レバーの遊びを再調整して
交換作業は無事終了。 正味交換時間は30分ほど。
交換後は各部のフリクションが低減され、レバー操作がかなり軽くなった。