社会空間研究所 建築・まちづくり通信

社会空間研究所の所員が建築・まちづくりに関する情報等を気ままに綴ったブログです。
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「まち歩き観光」は絶対ビジネスになる

2011-11-10 22:19:16 | 観光

11月7日(月)日経MJに「まち歩き地域に活気」

という記事が出ていた。

日本橋、葉山の別荘めぐり、上野・湯島、下町の商店街ツアー等々

いろいろな街歩きツアーに参加したが

話術が巧みで、その地域に愛着を持っている人の話を聞きながら

まちを歩くと、とても楽しい。

やはり、一人だとすっーと、通り過ぎてしまう場所にも、おもしろい話が眠っている。

同様に、気づかずに通り過ぎてしまったお店が、老舗の和菓子やだったり、

総理大臣、御用達のとんかつ屋だったりするのである。

そして、普段では入れない場所や、聞くことができないとっておきの話を

聞けたりすると、とても得した気分になる。

こういうツアーが各地で展開され、それぞれに多様な周遊コースがあれば、

地区にお金が落ちる仕組みができると思う。

ただし、ツアーガイドはボランティアではいけない。あくまでもプロでないと。

お金を取らないと、芸は磨かれないし、知識・知恵も増えない。

いつも同じ話じゃ、話す方もつまらないし、リピーターも増えない。

例えば、「若手落語家」や「おわらい芸人」が修業の場として、ツアーガイドをやればいい。

これによって、話術が磨かれ、いろいろなことを学ぶことができる。

参加料は例えば3時間コースで1000-1500円/人。1コース10人ぐらいにする。

(これ以上多くすると、話しが聞けない人が出てくる。)

そうすると、1日2コース担当すると、2-3万円/人・日の収入が得られる。

基本的に参加費は「まち歩きビジネス会社」に入り、そこから給料が支払われる仕組みにする。

指名が多くなれば、ガイドさんの給与も上がる仕組みにする。

ツアー客は当然、これはといった老舗や、流行の店にも案内されるから

経済効果は期待できる。

ただし、「まち歩き観光ビジネス会社」も「ガイド」も、お店からは、絶対マージンはとらない。

もらってしまうと、利害関係が発生し、魅力がなくなった店にも

お客を連れて行かなければならなくなる。

こうなると、海外の安いパック旅行で、お土産物やさんに連れて行かれるのと同じである。

スカイツリー周辺のまち歩き観光をはじめ、

最近は、いろんなところで、街歩きを楽しむグループに遭遇する機会が多い。

でもほとんどボランティアである。ボランティアはおかしい。

これをどういかにビジネスに結び付けていくか。本気で取り組む価値はあるかもしれない。

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