前回の『湧水と用水のまち 国立市青柳崖線周辺を歩いた』の続きです。
青柳崖線を背に南武線矢川駅方面に向かう。
途中、滝乃川学園なるものを発見。
滝乃川学園の正式名称は「社会福祉法人滝乃川学園」、1891年(明治24年)にキリスト教精神に基づき石井亮一が創設した、日本初の知的障がい児者のための福祉施設だそうです。
当時の所在地であった東京都北区滝野川にあったことからこの名称に。
渋沢栄一も理事長をしていた。
滝乃川学園について詳しく知りたい方は ↓
https://www.takinogawagakuen.jp/
写真の建物は昭和初期を代表する教育建造物で国の登録有形文化財に指定されている。
エントランス
住所は国立市矢川3丁目
学園内にはいろいろ文化財があるようです。
まもなく矢川駅です。甲州街道沿いの信号「矢川駅入口」
南武線矢川駅(北口)
南武線の線路(谷保方面)
矢川通り。桜並木です。桜並木が国立駅まで続きます。
桜はかなり老木のようでところどころで伐採されています。
南武線と平行に走る「さくら通り」沿いにURの団地「富士見第二団地」がありました。
この団地は緑がよく管理され、高木の高さ・間隔、5階建ての建物、隣棟間隔等のバランスがとてもよく、ヨーロッパの質の良い公営住宅団地のようです。
この団地を見て思ったのですが、集合住宅というのはエレベーション的に見ると、5階程度がいいような気がします。
また、エレベータがなく階段室型のため、エレベーションがスッキリしています。
ここから国立駅前の通り。それにしても豊かな緑だ。
このマンション、もしかして裁判になって減築が言い渡されたマンション?
下の写真の低層集合住宅は「ガーデン国立」。40年以上前、設計の課題が低層集合住宅で、担当の先生からこの住宅を見に行くようにと言われ、友人のワーゲンゴルフに乗ってきたことがある。調べたら1978年築。現在、8680万円(97㎡)で売りに出ている物件があった。管理が行き届いている。
ちなみにこのあたりの路線価は36万円/㎡。では実勢価格はいくらか?
一般に実勢価格は公示価格の1.1倍程度で、公示地価の8割が路線価と言われてるので、実勢価格は50万円/㎡でいったところしょうか。実際の取引価格はわかりませんが。
→路線価36万円/㎡÷0.8×1.1≒50万円
当時、いい低層集合住宅が数多くつくられたがそれ以降は殆んど作られていない。もう一度、低層集合住宅の時代が来てほしいものだ。
このあたりは両側が一橋大学。
沿道は都市景観形成重点地区です。
こんなオブジェもありました。
共同溝化(電線等の地下埋設)した場合に出てくる地上機器も景観に配慮し隠している。
これが地上機器
やっと国立駅にたどり着きました。
復元された国立駅。1926(大正15)年に建設された木造の駅舎。
なんか浮いている。
この屋根部分の柱と梁はレールを使っているそうです。
15時30分に谷保駅をスタートし18時30分に国立駅に到着、3時間の国立散策でした。
崖線を抜ける風が心地よかったな~!!
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