海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

租界時代の工場の再利用

2013-10-17 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

 

私がよく行くカメラ機材屋の倉庫が、虹口地区の平涼路にある。その倉庫は、昔工場だったものを倉庫として活用。なので、中に入ると租界時代そのままの雰囲気。このビルの中には、旋盤数台で物を作っている小さな工場や倉庫や写真スタジオなど広いスペースを必要とする会社が利用している。

普通の倉庫なので、夏暑く冬寒い

倉庫の一部をスタジオに改装中

四階にある隣の倉庫が撤退したので、現在簡単なスタジオを作っている最中。元工場跡なので、柱が邪魔だが何とか使えるレベル。こちらでは、ネット通販が盛んなのでみんな安くて広いレンタルスタジオを探している。そして、ネット通販撮影の客が多いので、ほとんどが切り抜き撮影。なので最低限の照明機材で事足りる。

2005年頃からポツリポツリと日系のレンタルスタジオが出て来たのだが、そのほとんどが開店休業状態で失敗したスタジオがほとんど。私にも数社が日本から相談に来たが、話を聞くと必ず失敗するパターンの社長ばかり。理由は簡単、環境の良い綺麗なスタジオを作れば料金が高くても客は来ると思い込んでいる人と、中国での実際の広告制作現場を知らない人達が勝手に妄想を膨らませてしまったのが理由。最後は、他国の会社にそのスタジオを買い叩かれたり乗っ取られたりで終わり。

トップは、X-E1 Nokton classic 40mm f1.4  その他はipad mini

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする