海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

中国は結婚したいが出来ない人達多過ぎ

2016-05-23 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

私達空き家です

2004年頃から始まった結婚しませんか市場は、北京などの大都市から始まり全国に広まった市場。2005年頃にマスコミの取材で上海の人民広場へ行った事があり、結婚しない(出来ない)子供を持った親達が1000人ほど週末に集まり売り込み合戦をやっていた。皆A4の紙に本人の写真や大学の卒業証書などの経歴を書き込み希望相手の年収や家持か車もあるかなど、事細かくリクエストが記載されていたのだが、その内容があまりにも理想が高すぎて笑った覚えがある。その市場の中には、大声を張り上げて売り込む親もいてまさに市場状態だった。こちらでは男が家持でないと、ほとんど結婚は無理なのと、女の方も理想が高すぎるのでマッチングが難しいのだ。

そして10年後、今はその人民広場の市場があるのかどうかしらないが、マンションの値段もゼロが一つ増へ今も上がり続けとんでもない値段になり、車は新車購入時にナンバープレート取得料が約30万から約100万円と値上がり、物価も異常に上がり今はさらに住みにくい上海になってしまったので更に結婚も困難に。

上の画像は先月行った潮州の細い路地に貼られていた涙ぐましい貼り紙。上から見ると20歳代の男は3人しか記載されてない。親の世代からすると20代で結婚するのが当たり前だった時代なので、30歳過ぎて結婚してないというのは考えられないのだろう。

この貼り紙の壁の部分を見ると、わざわざ白ペンキで壁を塗りマジックインキで直接壁に書かれた痕跡が薄っすらと見える。書かれたこの貼り紙も風雨にさらされ文字は消えかかり、いずれ壁と同化し忘れ去られてしまう気がする。

☆中国人民は最近みな疲れている。それは、すべてが金と欲中心で世の中が回っているので、心に拠り所がないからだ。なので宗教に頼る人も相当増えている。

コメント
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