魔鏡工作室
前世紀の上海での話、粘土で私の顔を作ってもらった事があったが、作ったオヤジ曰く私の顔は難しいそうだ。一言でいえば、私の顔は特徴があるようで無いと。その粘土で出来た私はその後何処かへ消えてしまって行方不明。
私は人の顔と名前を覚えるのが苦手で、特にスーツを着たサラリーマンの人達はすべて同じに見えてしまうのだ。時々名刺入れが膨らむと整理するのだが、その時にはすでにその名刺の相手の顔を思い出せない事が多い。時々突然お久しぶりですと声をかけられる事があるが、そんな時は一生懸命頭の中を検索するのだが、思い出せない事が多すぎ。これは、もう病気だと思っている。
この私の病気は中国ではさらに酷い。理由は、同じ苗字の人が多すぎるのと、アメリカンネームを勝手に名乗っている人が多く、名前と顔の雰囲気が一致しないから。ジェシーとかダイアナとかイザベラとか言われてもねぇ。