緑楊邨酒家は、温州料理(浙江料理に分類)
メニューが分かりやすく写真の質も高い
先日美術評論家の先生に招待された店「緑楊邨酒家」は、温州料理の店で料金も上海の普通のレストランと同等の良心的な値段なので、予約しないと絶対に入れない人気店。上海のレストランに行くとメニューを見ただけで、その店のレベルがだいたいわかる。つまり、店が料理の写真に気を使いオリジナルの撮影に金をかけているところはハズレがない。ここは、1ページにに2カットしか写真が掲載されてないので、メニューのページ数は必然的に多くなるが、客としては料理の量も含めとてもわかりやすいのでオーダーがとても楽で見ていて楽しい。
私が好きな中国料理は、広東料理を筆頭に四川料理などがあるが、塩味ベースの温州料理や寧波料理や潮州料理も好きだ。逆に好きでない料理は、醤油ベースで甘味の上海料理だ。特に老上海料理(昔ながらの大甘味)は、今でも馴染めない。
中国には「八大菜」という中国料理の分類があり、その中でさらに地方によって分類されているので奥が深い。なので、緑楊邨酒家は浙江料理の中の温州料理という事になる。ただ、最近は営業する都市に合わせて地元の料理も出す店が多いので、〇〇料理の店と書かれていても実際は他都市の料理も混ざっている事があり、分類の垣根は低くなってきている。
☆余談だが、上海高島屋が8月で撤退するという記事を先月読んだが、上海に住む中国人も日本人も誰も驚きはしなかったし、現地の中国人も高島屋って何処にあるの?という人も多いのが事実。でも、上海高島屋の7階で営業している京都三条のとんかつ専門店「かつくら」が無くなるのは残念だという声は多い。私の友人の上海人も日本人も高島屋で買い物をした人は稀で、あそこはとんかつを食いに行くところだという人がほとんどだったのは、なんだか物悲しい話。