開店15分前に一人予約客が
左は昔の私専用竹製杯 右は新しい私の専用杯 つまみは茴香豆(そら豆のウイキョウ煮)とピーナツと漬物
紹興酒の持ち帰り窓口から
常に客は入ってくる
OM時代の古いZuiko24mm f2.8で
現在の孔子廟の前は薄暗く人影は少ない
1996年孔子廟付近は花鳥市場だった 右奥は露天が並び孔乙己酒家は存在しなかった Noblex135U
自宅に戻りいただいた杯で持ち帰った10年物の紹興酒を一杯
前回からの続き
この日、偶然会い案内してくれた上海人にお礼も含め孔乙己酒家で飯を食おうという事になり、店先で開店を待っていると、私の名前海原(Hǎiyuán)を中国語読みで呼ぶ人が。振り向くと店の若いスタッフが笑顔で椅子を持って来てくれた。そして、開店前に店に入れてくれて出て来たのは、紹興酒(加飯皇)とつまみの茴香豆だ。この茴香豆は、魯迅の小説に出てくる主人公の孔乙己が紹興酒と共に必ずオーダーするつまみで、そら豆を茴香(ハーブ)と八角で煮たもの。店が営業開始し店の親族のオネーサンが持って来たのは、新しい私の紹興酒専用の杯で名前が入れてあった。嬉しいよね、こういうの。ただ、この日は昔からの竹製カップで紹興酒をいただき、新しい杯は家に持って帰る事に。つまり、私が上海に居る時は、5年前に亡くなった創業者が特別に焼印で名入れしてくれた古い竹製の杯を創業した本店では使いたいからだ。私達は呑み始めて30分もすると、空いたテーブルはすでに埋まってしまった。
中国料理屋で困るのが、中国料理は大皿料理なので最低でも4人で行かないと多種の料理を食えいないのと、カウンター席や二人席が無い事だ。これからは、大都市圏では一人飯も増えているので今後は変わると思うのは、日系の料理屋を見ていると若い女性が一人カウンター席に座りビールと焼き鳥で一杯なんて人が上海でも増えているからだ。ただ、これはスマホが普及した事も影響している。スマホがない時代は、料理人を前に飯を食うとか壁に向かって一人で飯を食うというのはありえない話だったからだ。カウンターに座り一人飯を食っている人のほぼ全員がスマホを見ながら飯を食っているが、それは日本も同じだろう。
食事を終え店を出た後に外の量り売りの窓口に行くと、懐かしいあのおじいちゃんが現役で座っていた。持ち帰り用に選んだ紹興酒半斤(250cc)の金を受け取ってもらえないので、今回も彼の好意に甘える事に。外へ出て文廟の前を通ると暗く人通りもまばら。現地の人でも何だか怖いねという人もいるので、外国人はさらに不気味に感じるかも知れないが、今は日本より上海の方が数段治安が良いのでまったく心配する事はない。自宅に戻りいただいた杯といただいた紹興酒で一杯やって、この日はベットへ。
☆中国は今も熱い人情が残っている国だという事を知らない人も多いが、今回のように酒代を受け取らない場合は、ありがたく好意に甘えるべき。そして、今度会った時に何かで返せばそれで良いのだ。上海もそうだが、中国の地方へ行くとさらに人情に熱い人が多い事は意外と日本人は知らない。
☆孔乙己酒家本店は、コロナの影響もあり本店に来るのは4年ぶり。相変わらず他の4店舗も含め今も盛況で必ず予約が必要だが、この日の私達のように開店と同時に行き空いていれば入れる事もある。昔の上海の雰囲気を味わいたいのであれば、孔乙己酒家本店(文廟横)がお勧めだ。ここで、カメ出しの生紹興酒(本店が一番種類が多い)を呑んだら瓶入りは呑めなくなるけどね。
☆春秋航空が、3年8ヶ月ぶりに成田ー上海線を再開するのでキャンペーン価格で片道1500円で販売との事。ただ、通常価格でも数千円の片道切符は取れる。関空からなんて、190円という信じられないチケットが。これは私の勝手な予想だが、現在観光ビザ取得が難しいが夜明けは近いと勝手に判断。春秋航空Japan→https://jp.ch.com/
☆GFX50SII+Elmar50mm f2.8 OM zuiko24mm f2.8 Noblex135U
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます