一昨日の夜、淮海路から武康路に入り五原路付近まで歩く。昼間見る武康路は美しく歩いていて気持ちよいのだが、夜のこの通りはその良さが伝わって来ない。その後、桃江路付近まで歩いていると雨が。雨宿りをかねて音に逃げ込む。
CanonFD85mm f1.8
やっと体調が戻ったので、久しぶりに武夷路の一杯屋へ。大昔、ここはARCADIAという街の洋食屋さんという雰囲気の店があった後に炭姫になり同じ経営で一杯屋に変わった。久しぶりに行くと外観も内装も変わっていたのでびっくり。牛タンが売りで焼き鳥もとても美味い。それと、もう一つ大事な事で、店のスタッフの対応がとても気持ちよい。
ここ数年、驚くほど日本料理屋が上海に増えレベルも日本並みになってきた。それらのほとんどが、日本人村付近に集中していて競争も激しいし、一年たたず閉店する店も結構多い。おそらく海外の都市で一番日本料理屋があるのが上海だろう。ただ今後心配なのが店舗更新時に家賃が必ず上がる事だ。聞いた話だが、ある店は前年比50%値上げとか、ある店は前年比80%賃料を上げると言われた店もあるようだ。(経営者が日本人の場合、嫌がらせもけっこうあるのだ)
こちらでは、店舗やマンションも含め、長く借りていれば家賃は据え置きか値下げになるという事はほとんどないので延々に賃料は上がり続けると思ってよい。
CanonFD50mm f1.4
長楽路を歩いていて、一度入ってみようと思っていた都市風情街に入ってみた。期待はしてなかったのだが、やっぱり期待ハズレ。ただ、一件だけアクションフィギュアを扱っているちょっと面白そうな店を見つけた。前世紀の上海は、今では考えられないような雰囲気の看板や店構えが結構多かった。その代表が大世界だったのだが、今世紀に入ったとたんに洗練され過ぎて面白くなくなった。そういう意味では、上海はつまらない街になってしまったのかも知れない。
Canon FD50mm f1.4
1997年頃の話。方斜路付近に美容室があり、そこの店の看板に「みかがたびょう」と大きくひらがなで書かれていた。それを「髪型美容」と理解するまで3年もかかった。前世紀の上海の街は、日本語の看板は稀だった。その後、新しい世紀に変わり少しずつ日本語の看板が増えていったが、変な日本語が多かった。漢字は、当然問題ないのだが、カタカナやひらがなの誤字をよく見かけた。一番印象に残っているのが、「クソーニング」だ。こちらでは、カタカナの「リ」と「ソ」と「ン」や「シ」と「ツ」の識別が出来ないようで、笑える看板が街中溢れていた。
上の画像は、日本のあのブランドを真似ているのだろうが、見ていてかわいい。日本語が少し出来る中国人が一生懸命考えてデザインしたパッケージだろうと推測する。「の」の間違った使い方が、中国的でとても好印象だが、「素晴しい品」が「すらばしい品」だったら100満点だったのに。ただ、「素晴しい品」と堂々とパッケージに書く風土は日本に無いので、それを大きな白抜き文字を使用している点を誉めて点数は95点とした。
キャノンFD50mm 接写リング使用