GFX50S+Summilux-R 50mm f1.4 33mmx33mm
私のGFX50Sは1x1と65x24のフォーマットをメインに、そして4x3も撮れるんだよ的な使い方がスタンダード。最初に言っておくがGFX専用レンズは持ってなくて、使っているレンズのほとんどは前世紀に製造されたオールドレンズのみ。GFX50Sのセンサーサイズは44mmx33mmなので、スクエアサイズで使う場合は33mmx33mmだ。この33mmx33mmを使う場合の標準レンズは何ミリなのかという質問をもらったので、私なりの解釈で説明。
フィルム時代に各フォーマットの標準レンズの焦点距離を決める際の計算式があるのだが、それはフォーマットの対角線の長さを基準に考えられている。例えば、35mmフルサイズの場合は24mmx36mmなので、その対角線の長さは43mmだ。この計算式だと、この43mmが35mmフルサイズの標準レンズになるのだがろうが、最初に35mmフィルムのフォーマットを決めたライカ社は、仕上がった画像の見え方が人間の目で見えるパースに近い50mmを標準レンズとしたので、35mmカメラの標準レンズは50mmと決まった。つまり、43mmx1.15≒50mmが計算式。このフォーマットの対角線の長さx1.15の式を、フジのGFX50Sのフォーマットの44x33に当てはめてみると、このフォーマットの対角線の長さは55mmで、これにx1.15だと63.25mmとぴったり。同じセンサーサイズのペンタックスの645デジタルが標準レンズと定めた焦点距離は55mmだ。これはセンサーサイズの対角線55mmをそのまま使っている事になるのだが、ペンタックスのカメラはフィールドカメラという位置づけなので、ややワイドな55mmを標準レンズとしたようだ。
では、私が常用しているGFX50Sを1x1で使う場合の標準レンズはというと、33mmx33mmの対角線46.6mmx1.15=53.59mm。つまり、GFX50Sで1x1フォーマットで撮影する場合の目安標準レンズは、35mmフルサイズの焦点距離50mm~55mmを標準レンズと考えて問題ない事になる。そして、GFX50Sのパノラマサイズ65x24の比率をセンサーサイズに換算すると16.2mmx44mm=46.8x1.15=53.8mmと、これも50~55mmを目安標準レンズとして決めて良い事になる。という事で、GFX50Sの1x1と65x24フォーマットは、35mmフルサイズの焦点距離をそのまま応用して問題なし。