海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

猫とネズミの話 上海

2018-03-12 | 写真日記

夜は警備員

 

上海に戻って来て久しぶりにカメラ城に行った。行きつけのカメラ屋が数件あり、いつもそこでお茶をいただきながら世間話。昨年からこの店の警備員に雇われたのは、皮膚病だった野良。当時の猫は体も小さく痛々しいほどの皮膚病を患っていたが、今では健康体になり昼はずっと寝ている。このネズミ対策警備員は夜だけ勤務なので、昼は寝ていても飯は食えるのだ。

私の住んでいるアパートではネズミを見たことがないが、夜になると様々な場所でネズミを見る事が出来る。以前所属していたスタジオも夜になるとネズミが家族で出没し、電気のケーブルを噛られたりネズミに付いたダニが繁殖し悩まされた事があったが、一番怖いのは電気のケーブルのショートだ。日本と違い240Vの電流は相当危険なのと、こちらは電圧が安定しない国なので、時間帯によって上下50Vぐらい平気で狂うのだ。なので、部屋の電球が破裂するのはよくある。破裂で思い出したが、取引先の会社のドアガラスが昨年破裂した。このガラスのドアの厚さは約10mmもあるのだが、外気温が40度を越えた日に室内のエアコンをフル稼働したのが原因。つまりドアの厚いガラスは、外気と室内の温度差が一定の安全基準を越えた為だとガラス屋が言っていた。昨年の7月は40度越えの日が続いたのだが、今年はどうなんだろうね。

☆GFX50SにNokton 40mm f1.4を取り付けて開放で撮影。このレンズは結構お気に入りのレンズだが、最近Nokton40mm f1.2が販売されたようだ。f1.4との描写の違いがどんな物なのかちょっと気になるし、最短撮影距離が0.5mはとても魅力だ。

 

 

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人形作家おぐらとうこの部屋 2

2018-03-10 | GFX+オールドレンズ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年の暮に広島県の呉で、人形作家おぐらとうこのアトリエで撮影した写真の続き。カメラはGFX50Sだが、使ったレンズはいずれも前世紀のRokkor 58mm f1.4とElmar90mm f2.8だ。絞りはほとんど開放付近を使い感度Autoで手持ち撮影。室内の光は家庭用のタングステン電球だったが、色を濁らせるためホワイトバランスはデイライトに固定し、フィルムシュミレーションはプロネガスタンダード。富士のデジカメの良いところは、このフィルムシュミレーションを選択出来るので後処理がとても楽。好きなフィルムシュミレーションは、プロネガスタンダードとクラシッククロームだ。以前、依頼撮影仕事で色を正確に出さないとダメな時はきっちりとホワイトバランスを取っていたが、今はそういう撮影を受けないので常にカメラの設定はデイライトに固定。RAW現像時に若干補正する時もあるが、あえて正確な色再現を求めてないので無視する時の方が多い。

フィルムで撮影していた頃の私はコダック派だったので、指定がない限りずっとコダックのフィルムを使っていた。当時、とある出版社の仕事では、富士のフィルムを支給され現像も指定の現像所を使うのが条件だった事もあったが、色がクリアできれいすぎて馴染めなかった時代が長かった。そして、上海に事務所を置いてからもデジカメに切替える前まで、ずっとコダックのフィルムを使い続けてきた。日本で仕事をしていた頃、私が一番好きなフィルムはエクタクローム64の70mmフィルムだった(中版だがパーフォレーションの穴がある)。このフィルムは120や4x5のエクタクローム64とはまったくの別物で、フィルムテストをしなくてもまったく色の偏りがなく一番安定していたフィルムだったが、切現出来ないのと対応出来る現像所が限られていた。

前世紀の事だが、オーストリアロケでアグファのリバーサルフィルム4x5とコダックのエクタクローム64の4x5を同じ現場で使い、現地で両方のフィルムをアグファ専用処理で現像した事があるが、アグファの色は恐ろしいくらいにアンバー色が強くて脳震盪を起こしそうになった事がある。そして、そのアグファの未現像フィルムを日本に持ち帰りコダックの純正処理E-6で現像しても現地現像より色抜けは良いが、やはりアンバー色が強かった。コダックのフィルムの色をノーマルとすると、富士フィルムの色は彩度が高くてやや派手でヌケが良く天気が悪い時などの悪条件でも色が濁らないので当時重宝された。そして、当時アグファのフィルムを使っている人は日本では皆無だったと記憶している。

人間の目の色の違いで同じ色を見ても見え方が違うと私は思っているが、今ではデジカメのホワイトバランスを取れば色が数値で見える時代なので世界共通の色に仕上がる。はたして、青い目の人達はその世界共通の色を見てどう思っているのかちょっと聞いてみたい。

☆Fuji GFX50S+Rokkor 58mm f1.4+Elmar90mm f2.8

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富士フィルムのカメラに統一した理由

2018-03-09 | 写真日記

GFX50S+Rokkor45mm f2

 

CanonからすべてFujiのミラーレスに変えて数年が経過し、その後、Sonyのα7Ⅱも導入した。そして、昨年GFX50Sが仲間入りしたのだが、このGFXを使い始めてα7Ⅱの出番がなくなった。理由は、フジと併用するとどうしても色が合わない事が一番の理由。という事で、Sony機は元アシスタントの所へお嫁入りする事に決定した。

GFX50Sの私の使い方は、1x1と24x65のフォーマット専用機として使っていて、GFX専用レンズは1本も持ってない。依頼撮影仕事を断って8年目に入ったが、GFX50Sでの撮影スタイルはAFを必要としない時が多く最新のデジタル用レンズはあまり好きではないので、マウントアダプター経由で前世紀の古いレンズをメインに使っている。古い前世紀のレンズはライカレンズも含め数十本あるので、目的に合わせて使い分けているのだが意外と相性が良いのが旧ミノルタのロッコールレンズだ。上の画像はRokkor45mm f2(ガウスタイプ)は、GFXに取り付けても4x3で四隅がケラレる事もなく、GFXに取付けると35mmフォーマット換算で35mmの画角が得られる。

FujiのカメラはXシリーズも使っているので、これでカメラのフォーマットを変えても色が統一出来るのはとてもありがたいのと、操作性も同じなので撮影現場で迷う事もなく私には理想的なラインナップになった。

 

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約1月後に上海へ戻ってきた

2018-03-07 | 写真日記

行きつけの麺屋で

 

一昨日上海へ戻ってきた。上海へ戻ると画像の麺屋に行くのが日常となっていて、いつもの榨菜麺+卵+鶏毛菜で15元(260円)を食べると上海に戻って来たと感じる。ここの麺は上海では異常に安くて美味しいので、開店からずっと通っている店。値段は台湾系の麺屋の半額以下。麺で思い出したが、自分の生まれた岡山では岡山駅から歩いて数分の場所にある「まるまつ」のラーメンを食べると岡山に戻ってきたと感じる。そして、東京では自宅近くの「心温」で日本料理を食べると、東京に帰ってきたと感じるのだ。(東京で行きつけの麺屋はない)

今回の帰国は、春節の影響もあり九州と岡山と東京を転々としてCP+(日本のカメラショー)もあり約一ヶ月間日本に滞在した事になる。日本滞在中にいつも違和感を感じる事がいくつかあるが、その一つに客を子供だと思って対応しているのではないかと思うくらい丁寧すぎる店が結構多い。例えば、コンビニでお釣りをもらう時にお釣りが落ちないように客の手の甲を触る奴がたまにいるが、あれははっきり言って気持ち悪い。それと、客からのクレームを異常に恐れていている店がとても多いのと、客も同様に重箱の隅を突くようなクレームを入れる奴も相当多い。もう一つ、未来を語れる人や会社がとても少ない事。まぁ、これを語れば長くなるので、ここではやめておく。

日本は他国と比べて、安全で大気もきれいで安心して住める国だが、あまりにも潔癖過ぎて息苦しさを感じる事もある。

X100F


 


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東京は春 鮫洲で

2018-03-05 | 写真日記

鮫洲駅前

 

鮫洲遊歩道

 

CP+に行く前に鮫洲駅で下車し、友人とピザ屋でランチ。待ち合わせの一時間ほど前に行き鮫洲周辺を散策したが、昔の自動車運転免許書き換えの人並みも無く昔の代書屋の面影もない。潮の香りのする遊歩道を歩くと、菜の花と気の早い桜の樹が一本花をつけていた。

本日の昼便で上海へ

☆X100F

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