海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

長寧区と元アシスタントから食料が届く

2022-04-20 | 写真日記

長寧区からの配給

 

映像監督のナミから差し入れ

 

昨日19日に、私が住む長寧区と元アシスタントのナミからWで食料が届いた。先月から冷凍保存している食料や野菜もまだ残っているので、月末まで十分耐えられる量の食料を確保出来た事になる。長寧区からは、ステーキ肉2枚や卵や食用油や麺などに加えトイレットペーパーなどの日用品がダンボール箱に入っていた。元アシスタントのナミが手配してくれた食料には、卵2パックや牛乳1ダースもありとてもありがたい。上海市の区によって配給の中身は相当違うようで、ネットで検索すると私が住む長寧区が一番手厚いようだ。私は1人なので問題ないが、どの世帯も配給量は同じなので家族が多い世帯には物足りない量かも知れないが、地元民はスマホで団購(団体購入)を利用しているので、極端な食糧不足にはならないだろう。私の住む棟12世帯もグループチャットで連携しているし、古い上海人の友人からもネットでオーダーできるサイト情報がチャットに来るので、私もお願いすれば食料の購入には問題はない。

一番困っているのは、自分で料理なんて作った事がなく毎日会社帰りに日本居酒屋で飯を食っている日本人のオヤジ達だろう。そんな人達を助ける為に、過去日本に住んでいた上海人がボランティアで日本人を助けている人がいたり、会社の中国人スタッフが手配してくれて助かっている日本人も多いと聞いている。でも、料理を作った事がない危機管理能力の低すぎるおっさんの面倒を見るのは大変だろうな。長年上海に関わっている私から言わせてもらえば、日本人より断然中国人の方が懐が深く義理人情に熱い人が多いと思っている。そして、生活能力は圧倒的に日本人より中国人の方がレベルが高いと思うよ。

日本は地震大国なので、今回のようなウイルス問題と大地震や台風災害が重なる事もあるかも知れない事を頭に叩き込み、そんな時どう対処するかシュミレーションし個人も日本政府も対応策を考えておいた方がイイね。

 

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ほとんど毎日PCR検査と抗原検査が続いている

2022-04-19 | 写真日記

使用済み抗原検査キットの一部

 

もうすでに何回検査をしたが覚えてないほど、毎日のようにPCR検査と抗原検査を繰り返している。PCR検査は小区(マンションの単位)内のテントで検査を実施し、抗原検査は自宅でセルフ検査。すでに一ヶ月以上ロックダウンで外出出来ない人が、最近になって感染者に認定されるってどういう事なんだろうね。それを思うと、PCR検査時か宅配時の食料にウイルスが付着して感染したしか考えられない。先にロックダウンが始まった浦東地区では、隔離施設が足りず学校を臨時隔離施設に改装している場所もあるそうだ。通常であれが2週間感染者が出てない小区は、外出が可能になるはずなのに、外出許可が下りないロックダウン状態が続いている小区もあり市民は相当疲弊している。

数日前にPCR検査で列に並んでいた時、防護服を着た人が植物の葉をサンプル採取していたのを見たが、おそらく葉に付いたウイルスの量を調べる為なんだろう。政府発表だと3人の死者が出ているが、3人は80歳以上の老人で隔離施設に入れられた感染者は無症状で元気な人の方が多いと聞いている。上海市民もそうだが、各地方からの応援医療部隊も相当疲れているはず。世界で唯一ゼロコロナ政策を実施ている中国だが、他都市も含め今後どうなるのかさっぱり予測できない。

☆3週間以上も酒抜きの生活が続いているので、今の私の体は相当浄化されているだろうな。

☆元アシスタントだった映像監督のナミ夫妻から、3回目の差し入れが届いた。コロナが終息したら、どうお礼をしたら良いのか今から悩む。

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抗原検査キット20回分と漢方薬が届く

2022-04-17 | 写真日記

抗原検査20キットとマスク20枚とコロナ治療薬2箱

 

ロックダウン中の上海で様々なトラブルが起きているようで、こちらの友人に聞くと食料が一回しか届いてない人達が結構多い。私の住む小区は、今までに3回食料が届いているので恵まれている方だ。一昨日の午後に、抗原検査キット20回分と医療用マスク20枚、そしてコロナ治療薬(漢方薬)が二箱届いた。この漢方の治療薬は国家公認との事で、感染初期段階に服用すると良いらしい。つまり、自分で抗原検査をやり陽性になったら、この薬を飲めという事なのかと勝手に解釈。ロックダウンが続く中、最近になって感染者が見つかる理由がわからない。

今月の24日に帰国予定だったが、ビザの更新が出来ず帰国を6月末に変更した。

 

 

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上海ロックダウン開始から2週間以上が経過

2022-04-15 | 写真日記

1棟(12世帯)ごとに1階から順に2mの間隔を空けて並びPCR検査場へ

 

昨日3回目の食料配給が届いた

 

上海市内ロックダウン開始から2週間以上経過したが、相変わらず感染者は増え続けている。一部の小区で(マンションなどの単位)2週間以上感染者が出てない場所は外出が可能になっているようだが、まだ本来の街に戻るのは相当先になりそう。私が住んでる敷地内にも一昨日感染者が1人出たので、後14日間ロックダウンが延長された。ロックダウンが続く中、その感染者が何処でどういう経緯で感染したのかを知りたいな。その感染者がどの棟で出たのかは知らないが、封鎖はその棟だけで良いと思うのだが、そうはイカの金玉なのが中国のやり方。ロックダウンはヨーロッパでもあったが、スーパーは制限付きで営業していたし住民の買物は制限があるが出来たはず。食にうるさい中国人が、食材を買う事も出来ず完全ロックダウンによく耐えていると感心してしまう。今回のロックダウンを経験して良かった事は、今まで自分の住んでいる棟の住人の顔を知らなかったり、WeChatのグループチャットなどを通じて心配したりされたりで、親近感が湧き連帯感が生まれた事かな。

就労証はすでにネットで更新済みだが、就労ビザの期限が今月の21日で切れる。ビザセンター閉鎖の為にビザ更新ができないが、以前もコロナ問題で3ヶ月ほど自動延長になったので心配はしてない。という訳で、24日の成田行きチケットはキャンセルに。

☆昨日もPCR検査をやったが、もうこれは日課のようなもの。そして、3回目の食料が届いたが、今回は野菜のみ。

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GFX50とオールドレンズ

2022-04-13 | GFX+オールドレンズ

Hektor13.5cm f4.5+GFX50R  f8で撮影

 

カメラのレンズの話 ロックダウン中の部屋の中で

 私が上海に来る前に人物を撮影する時の8x10カメラで常用していたレンズは、KodakのCommercial Ektarがメインだった。このコマーシャルエクターはアメリカ製のレンズで、前世紀のプロや作家の御用達のレンズだった。このレンズの描写は、ほどよいシャープネスでコントラストはやや低くトーンの繋がりが良く軟らかい描写で、ピントが合った部分からのボケ足がなだらかなのが特徴だ。ほどよいシャープネスとは、Apoタイプのレンズのように、人物のまつ毛が針の先を向けられたような描写ではなく、しっとりとまつ毛の柔らかさが表現できるという事。このコマーシャルエクターを一言で言うと、収差をほどよく残しコントラストや解像度をバランス良くまとめたレンズ設計と言い切れる。その良さを理解しシャッタースピードの安定しないACMEのNo.3のシャッターを無理矢理使いこなしていた人が多かった。(このレンズは、他のシャッターに交換するとオリジナルの描写は期待出来ないから注意が必要)

そんなコマーシャルエクターのような描写のレンズに近いのが、ちゃんと手入れされたHektor13.5cm f4.5やElmar135mm f4(Tele Elmar135mm f4も含め)だと私は思っている。これらのレンズは焦点距離が長いのでライカのレンズの中でも人気がないが、GFXなどの中判カメラで使うと35mmフルサイズ換算で108mmになるので、35mmフォーマットのデジカメで使うより中判で使う方が使いやすい焦点距離になる。ただ、これらオリジナルのレンズをそのままGFXで使うとケラレが発生するので、前玉をオリジナルの鏡胴から外しVisoアダプター「16464K(OTZFO)と16472(OTSRO)リング」を併用する必要があるが、このアダプターに交換する事で、最短撮影距離が短くなるので物撮りにも使えて万能のレンズになるのだ。

これらレンズに惚れ込むと同じVisoアダプター「16464K(OTZFO)」と共用出来るElmar65mm f3.5とElmarit90mm f2.8(前玉が外せる初期タイプ)が欲しくなる人も多い。この65mmと90mmもヘクトール同様に素晴らしい描写をしてくれるので、私はViso三兄弟と勝手に名前を付けて愛用している。そして、ズミクロン50mmよりエルマー50mmの描写が好きな人にもお勧め3兄弟だ。では、国産のレンズはどうかというと、旧ミノルタのRokkorを筆頭にペンタックスのTakumarも好きだ。また、オールドレンズの雰囲気を残して設計しているコシナのVoightlanderレンズの一部も常用している。フジ純正のGFレンズもたまに使うが、それを使う場合はRAW現像時にシャープネスを落として現像している。

GFXでこれらオールドレンズを使いRAWで撮影しC1で現像しているが、フィルムシュミレーションは動画用のエテルナやプロネガスタンダードなどのネガ系に変換し軟調のデータを作り、PSで微調整をするパターンがほとんど。ただ、雨の日や太陽が何処にあるのかわからないほどの曇りの日は、PROVIAやASTIAなどのボジ系に変換する事もある。また、モノクロの場合はRAW現像時にもっとも軟調なエテルナに変換し、ハイライトとシャドウ部に余裕を持たせたデータ作りが基本でシャープネスはかけない。そして、最後はPSでモノクロ変換した後で微調整する事にしている。

同じ被写体を最新のデジタル用レンズと古いレンズで撮影し両方をプリントして壁に貼って比べて、どちらが長く写真を見ていられるかというと、私は古いレンズの写真の方に軍配を上げる。もし、AI搭載のロボットに現代のデジタルカメラ用レンズと古いHektorの描写を比べて、どちらを評価する?と聞いたら、きっと現代のデジタル用レンズを選ぶだろうな。

☆Viso関連の記事→コレコレ

 

 

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