海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

ストロボからLEDへ

2023-03-20 | 使える中国製カメラ機材

地下鉄内で仕事

 

すでに7年以上前の事だが、中国では大型ストロボのBroncolorやProPhotoがまだ大量に売れていた時代があり最大のお得意様は服や靴などの製造工場などだった。しかも驚く事に3200Wなど大光量タイプがよく売れていたのだ。当然使うカメラはセンサーの小さいデジカメなので、そんな大光量はかえって使いにくいが、会社側は一番高い値段の機材を入れたという面子も影響もあり売れていたのだ。売る側は大喜びだよね。

今も中国では洋服や靴などは製造したその場で大きな自社スタジオ内で商品撮影が始まる。すでに複数の撮影セットとカメラマン+画像処理スタッフが常駐していて、撮影しながら画像処理しネット画像用に仕上げていく流れ作業になっているのだ。そして、数年前から新規に大型ストロボはほとんど売れなくなった。こんな事になるよと何度も販売店に警告していたのだが、やはり大型ストロボはさっぱり売れず、昨年の暮れに上海と杭州の実店舗を閉鎖。今後は写真も必要だが動画がメインになるので、撮影は間違いなくLED照明に変わり動画からの切り出しを写真として使う時代になる。

時代の流れを先読み出来ない経営者は、海外を知らない文革経験者に多い。最近は香港や深圳の若者が頑張っていて、若者だけが集まり新しいブランドも立ち上がって来ているので、私は相当期待している。以前のブログでも書いたが、今の若者は杭州と成都に集まっているようだが、撮影機材関連はやっぱり香港と深圳だろうな。

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リフレクターを外しペンシルライト専用に

2023-03-18 | 使える中国製カメラ機材

ペンシルライト専用ストロボとして使用

 

写真撮影時に日本人ほど影を嫌う国民はいない。これは、おそらく日本画や浮世絵の影響があるのかもしれない。フィルム時代のプロの撮影現場では、ポジフィルムを使うのがスタンダードだった。なので、ネガと違ってフィルムのラチチュードが狭いので、いかに光をソフトにするかが課題だった。一方の動画ではネガで撮影するので、写真とはライティングがまったく違う。

東京で仕事をしていた時は、時々ストロボのペンシルライトを使って太陽光を演出し撮影していた頃があり、ファッションや物撮りで疑似太陽光を作って仕事をしていた。太陽は地球から遠く離れているので我々が住む地球からは点光源となり影はシャープでキレがある。そんな光を再現するのは無理だが、この光を作るにはストロボのペンシルライトを使うしかなかった。とは言っても、あくまでも擬似太陽光風なので、よく見れば太陽光ではない事がバレてしまうが、結構使えるライティングなのだ。

最近はポケットに入るサイズの照明機材をメインにしているが、ペンシルライトとしてポケットに入るような機材は過去なかった。唯一それの変わりになるストロボが上のゴドックスのストロボ。ペンシルライト専用として買ったので、折りたためるリフレクターは外してしまった。GN11なので光量的には頼りないが、うまく使いこなせば擬似太陽光を演出できる。ラジオスレーブは、同社の安いCT-16で問題なく使える。

☆8年以上前に、こんなストロボが欲しいと提案しCanonの古いフラッシュガンをこの会社の老板(社長)に渡し置いてきた。渡したフラッシュガンの円形リフレクターの作りは精度も良く完成度は相当高かったが、今販売中の円形リフレクターはお粗末としか言いようがないほどオモチャで完成度は相当低い。まぁ、私には必要ない部品だからどうでも良いけどね。それと、GN11の光量だったらもう少しコンパクトに作れるはずだけどね。

☆写真電気工業のストロボは5台ほど持っていたが、全部上海に持ち込み変圧器を通して使っていた。10年ほど前に元アシスタントに全部譲り今も現役で使っているようだ。このSDブランドのストロボチューブはU型チューブで円形のチューブより光の配光が良く多くのファンがいた。U型のチューブを使っていたストロボメーカーは、フランスのバルカーとアメリカのトーマスだけだったが、トーマスが製造をやめた後に写真電気工業が完成度を高め製造していた。その時に特注したのがペンシルライトで、単体ソケットにストロボチューブを差し込むだけのシンプルな構造でリフレクターは無い。

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私の今の照明機材すべて

2023-03-16 | 使える中国製カメラ機材

私のすべての照明機材+039のLED電球Sh50Pro-Sとh50Pro-V 右下は8年ほど前に私が企画したツインアンブレラホルダー

 

職業カメラマン時代は、薬の錠剤から車まで幅広く撮影してきた。現在はそんな仕事なんて来ないので、10年ほど前に大型ストロボなど一式は上海の元アシスタントの元で活躍中。全てではないが、広告写真の物撮りなどは商品をよく見せるために、現実にはありえないような光を演出しなければならない。そんなライティングを長年やっていたので、普段でもついレフを当てたり光を追加し余計な事をしてしまうクセが染み付いている。それらを卒業し、10年ほど前から小型で小光量のストロボとLEDライトのみが私の照明機材になった。仮に大光量の機材が必要になれば、レンタルした方が合理的。

今ここにある機材は100%中国製。気が付けば、日本製の撮影機材はカメラのみという時代になってしまった。カメラ以外の撮影機材も、一部の欧米製を除けばすべて中国製という事になる。その一部の欧米製機材も部品の一部は中国製造の物が多過ぎる時代になっている(地方の工場のラインを見ると面白いよ)。ただ、一部の中国製照明機材は使わない方が良い機材も多く、その代表は電気物のLED照明機材だ。中国は電気の周波数が60Hzで220Vと決まっている。これを標準にするとヨーロッパでは220V50Hz、アメリカでは110V60Hzが標準で、日本は100Vが標準だが西と東で電気の周波数が60Hzと50Hzの二種類があるので、世界で一番電気効率の悪いガラパゴス国になっているのだ。例えば西の60Hzでは問題なくても、東京など50Hzでは問題が起きる可能性が大きい。100V50Hzは、世界で一番不利な条件なのだ。

☆AC電源を使う高出力LEDライトを使う場合は、日本仕様となっていても放熱効果が相当下がる製品も多いので注意した方がイイね。常にAC100Vが安定している訳ではないのと、日本の電気事情を理解してない中国メーカーが相当多いので注意した方が良い。LEDライトを連続点灯している時に突然消灯してしまった場合は、日本の電気事情を把握せず製造している例や電源部のパーツに余裕がない物を使っている物がほとんど。また、製造ロットによってはコストダウンする為に、初期ロットとその後では内部部品を変えている場合もあので、これは外観からは判断出来ない。LEDなどの照明機材は同じような性能の商品があった場合、完全に日本仕様として開発した製品か値段の高い方を買った方がイイね。

 

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上海松江区の自宅周辺

2023-03-14 | 写真日記

自宅の窓から

 

LRTがメイン移動手段

 

料金はバスと同じ2元(約40円)で乗れるLRT

 

隣はホテル

 

付近唯一の高層マンション

 

上海中心部の長寧区から松江区に引っ越して3週間が経過。片付けも含めアレがないコレがないで近所のスーパーで物が揃えられず、結局ネット通販とNitoriやDaisoにお世話になりやっと落ちついた。私が住む近辺をシェアチャリで周ってみたが、やっぱりちょっと田舎。地下鉄は9号線が使えるが、自宅から駅まではLRTで4駅の距離なのでシェアチャリが使える距離だ。松江区には松江大学があり地下鉄9号線に乗ると乗客のほとんどが20歳代が中心で後は若い通勤客が多いので、地下鉄内は私が一番の長老だった事もある。この付近は上海の郊外なので、高層ビルが少ないので圧迫感がないのが良いのと、上海中心部と比べると圧倒的に人が少ないのが良い。付近唯一のモールはコロナの影響で、ほとんど撤退か閉店したようで稼働率は5%ほど。日系はユニクロと薩莉亜(サイゼリア)のみで味千ラーメンも営業しているが、メインの家楽福(カルフール)は閉店中。

☆不動産屋の登記を見ると33平米と記されているが、2階の屋根裏部屋を入れると実際は66平米なので以前の部屋より13平米広い。

 

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自宅のネット開通とエアコン整備

2023-03-12 | 写真日記

中国電信の光ケーブルテスト中

 

ルーターは再利用品だった

 

屋根裏部屋のエアコン整備中

 

引越し前に使っていた中国移動のwifiを引っ越し先で使うつもりだったが、私が住むサービスアパートメントでは中国電信しか使えないとの事で新規契約。以前使っていた中国移動は、携帯とwifiセット料金で月109元(約2018円)と格安でまったく不便を感じなかった。引越した日に近くの中国電信へ行き契約しようと思っていたが、料金が高すぎるので一時保留にした。後で元アシスタントに調べてもらうと、店舗で紹介されたお勧め契約以外に裏ワザ契約が複数あり正規料金の約半額でネット契約。この国は目的に到達する為には色々な方法があり、調べれば様々な裏ワザが使えるという良い例だ。

取り付け工事に来たニーちゃんが持ってきたルーターは、少し汚れがり再使用のルーターだったので値段が安い理由が分かったが私は気にしない。彼にVPNを使っているというと、ルーターが拒否する場合があるが、これがダメなら別のルーターを買えば取り付けてあげるよとアドバイスを受けた。

そして次は、屋根裏部屋のエアコンの排水管交換とエアコンの稼働チェックを無料で受けた。wifi工事もエアコン工事も、すべてスマホで写真を撮り管理会社に送らなければならないシステムになっているようで、以前より相当システム化され厳格になっている。そして、工事スタッフが若くて親切で礼儀正しいのも、ちょっとびっくり(10年以上前は酷かった)。

☆長年上海を見続けてきたが、進歩と進化のスピードがはやい。まぁ、これは大都市圏に限っての事かも知れないけどね。

☆こちらの人達のほとんどがスマホのsimを複数契約している理由の一つは、wifi契約のオプションにsimを複数枚オマケでつけてくれるのサービスがある。

 

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