『シン・ウルトラマン』にホシノ少年が出てスパイダーショットを打つ世界線

2023年04月18日 | オタク・サブカル

 前回の続き。

 『シン・ウルトラマン』の話から、内容的にはやや不満の残るわれわれ一同。

 ではまず登場人物から。

 

 


 1.ベットウ君

 
 後輩戦隊ヒーロー、アニメ、マンガ、プロレスが得意ジャンル。

 好きな『ウルトラマン』の怪獣はテレスドン

 


 2.ワカバヤシ

 元関東人。オタクではなく、映画、文学哲学などにくわしいインテリ
 
 好きな『ウルトラマン』の怪獣は特になし
 



 
 3.カネダ先輩

 SFミステリ、映画、ゲームなどが専門。

 好きな『ウルトラマン』の怪獣はネロンガ

 



 
 4.

 特撮SFミステリ、映画あたりが専門。
 
 好きな『ウルトラマン』の怪獣はドラコ

 


 そんな中、ベットウ君がちょっと違う角度から切りこんできます。


 

ギレルモデルトロ少年の心うんぬんで思い出しましたけど、今回は子供が出るかどうかが、個人的には気になってて」

「えー、オレ特撮にガキが出てくるの大嫌い

「そこを【あえて】出すという手もあったっていうことやろ? あの電話のオウム返しも、昔のウルトラマンと同じセリフをあえて出してるんやから」

「『シンゴジラ』がハードな内容やったから、逆にここは子供向きにシフトするのも、ありかなとか思ったんですよ」

「怪獣モノって、基本はそうだよね。大きいお友達が、どう思ってるかは知らないけど」

「なるほどなあ。やとしたら、まずは小学生が怪獣と戦うシーンとかあるんやろな」

「いや、ないでしょ、そんなの」

「ウルトラマンと言えば、子供のヒーローやで。で、子供番組と言えば、子役が大活躍するのがふつうやろ」
 
「ボク、ヒーローものってあんま知らないんだけど、そういうもんかな」

「それこそ、『ガメラ』シリーズ(旧作)なんかもそうやし」
 
「キミの好きなNHK教育番組と、似たようなもんやな(ワカバヤシ君はNHKマニアなのです)」
 
「ふーん。でも、子供が怪獣と戦うのはムリがあるよ、さすがに」
 
「そら、素手で戦えとは言うてない。武器はいるな。原子力兵器や」
 
「原子力! それはダメでしょ」
 
「そら、子供が怪獣と戦うなら、そんじょそこらの武器では無理や。だから、小型原子炉搭載の光線兵器を使う!」 
 
「どんな映画だよ! このご時世、絶対GOサイン出ないと思うけど。そもそも、そんな危険なもの、どこから手に入れるんだか」
 
「今やったら、ネットで何でも売ってるし、自作という手もあるけど」
 
「『太陽を盗んだ男』じゃないんだから」
 
「いやいや、ジュディダットン理系の子』によると、家の倉庫原子炉を作ろうとした子供もおるらしいから」
 
カッケーっすね。理系はともかく、こういうヒーロー番組に出てくる子供は、行動力だけはある迷惑なガキなんですよ。それを出すかどうかが、結構、映画のスタンスを決めるでしょ」

「『タロウ』がアリかどうかの哲学問題やな」

「まあ武器に関しては自衛隊か、地球防衛軍からガメて来ればええとして……」
 
ムチャクチャ言うなあ。大人に止められるよ」
 
「いやいや、子供番組の子供は、どんな施設でも入り放題やから。江戸川コナンも、殺人現場で大暴れしてるやろ」

「リアリティラインの引き方が、狂ってるよね」

「それか、巻きこまれ型か。少年少女キャンプ場ウラン怪獣が出現!」

「大ピンチっスね!」

「うかつに攻撃すると、子供たちも被弾するかもしれへん。そこで、怪獣をキャンプ場から遠ざけるために、ヘリコプターを使った、決死の誘導作戦を開始する!」
 
「そういうのは、ありそうだね」

 

 

 

ウラン怪獣ガボラ。バラゴン、パゴス、ネロンガ、マグラ-と長い旅の末に到達。かわいい。

 

 


 
「そこでおとりに使うのは、当然ウラン235の入ったカプセル」
 
「え? そんな危険なもん使うんですか?」

「だってガボラは、ウランが大好物やから」

当然の選択やね」

「それだと、怪獣にくわえてウラン放射線でも、被害が出るんじゃないですか?」

「しゃあない。世界を守るには、多少の犠牲はつきものなんや」
 
「この世界のたいがいのことは、で解決できるねん」
 
「それ、アメリカ人の発想だよ」 
 
「当然、その誘導用のヘリにも子供が乗ってる」
 
「また子供か。迷惑だなあ。てか、原子力兵器とかウランとか、そんなヒドイ妄想、よく思いつくもんだね。マジメにやってよ」
 
「いや、ワカバヤシさん、これ元の『ウルトラマン』が、そんな話なんです」
 
「え? そうなの?」


 

  (続く
 

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『シン・ウルトラマン』の実相寺アングルはもうエエとかいう話

2023年04月12日 | オタク・サブカル

 「ちょっとおまえら、オレに特撮の話をさせてくれよ!」


 
 先日、近所の焼き鳥屋で、竹原ピストルさんのような声をあげたのは、不肖この私でした。
 
 ことの発端は、特撮映画『シン・ウルトラマン』についてのこと。
 
 『シン仮面ライダー』も公開されて、大いに盛り上がっている庵野秀明監督の『シン』シリーズですが、なにかと「うるさ型」な特ヲタな方はいろいろと言いたいことがあるよう。 
 
 
 ということで、今回は以前のレディ・プレイヤー1』妄想編に続く、ゆかいなオタク話第2弾
 
 主に40代で、将棋界で言えば「安用寺孝功世代」が中心のメンツなので、いつものごとく、
 
 「若者は置いてけぼり」
 
 といったシロモノになっている、そっとじ物件。
  
 まずは登場人物。
 



 
 1.ベットウ君


 
 後輩。戦隊ヒーロー、アニメ、マンガ、プロレスが得意ジャンル。

 



 2.ワカバヤシ君

 関東人。オタクではなく、映画、文学哲学などにくわしいインテリ
 


 
 3.カネダ先輩

 SFミステリ、映画、ゲームなどが専門。
 



 
 4.

 特撮SFミステリ、映画あたりが専門。


 

 それでは、張り切ってどうぞ。

 



 
  
 
「なにか今日はシャロン君が、特撮の話をしたいって?」
 
「はいはい、こないだようやっと『シンウルトラマン』観たそうで。それでしょ?」

「うん、評価が微妙やったから映画館はスルーしてたけど、アマゾンプライムに入ったから観たんよ」

「こん中で観た人、オレと他だれ?」

「(手を上げながら)はい、一応、映画館で」

「ボクは観てません。怪獣とか、そんなに興味ないし」

「で、どうやった?」

「これが、結構楽しめましたよ」 
 
「そうなんや。オレも割と、な」 
 
「へー意外。僕はもっと、ボロクソに言うかと思ってました」

「そりゃ、多少は言いたいことはあるよ。説明セリフ多すぎとか」

「あるのは、あるんスね」

「《あえてやってる》言うたら、なんでもゆるされるわけちゃうぞとか、ウルトラマンが人間を好きになる理由って別にないやんとか」

「わかるわかる。科特隊何してるんかよくわからんとか、相変わらず庵野は趣味悪いなとか」

「この手の作品で実相寺アングルはもう禁止にしろとか」

「思わせぶりやのに、中身ないのはいつものことやとか」

「基本、オタクへの目配せも多すぎてウンザリやねん」

「どんどん出てくるじゃん」

ダイジェスト版を継ぎはぎしたみたいで、ホンマにシナリオちゃんと練ってるのとか」

「ラストがご都合主義すぎとか」

バディとか強調してたけど、特に機能してないやんとか、言いたいことはあるけど、そこそこ楽しめたんよ」

「そこまでまくしたてて、よくポジティブな結論にいきつけたね」

特撮ファンって、めんどくさい人種なんですよ」

ツンデレやねん」

「いや、どっちかいうたら、1日に100回くらい電話かけてくるメンヘラ彼女ですわ」

「基本的に、上からなんだね」

「この世界、全員が海原雄山やから」

「これはまあ、《イマイチやで》って、最初にハードルをうんと下げられてたってのは大きい」

「あ、それ、いい観方っスね」

「これが、《なに? 令和に初代ウルトラマンが映画でよみがえる? しかも庵野秀明樋口真嗣の『シンゴジラ』コンビ? 絶対に観に行かな!》」

「《今日この日から、あたらしい特撮の歴史がはじまる(ピシッ)》みたいなテンションで観てたら、全然ちがってたと思うぞ」

てらさわホークさんとか、そんな感じやったらしいですけどね」

「それは災難や。あれはハズレって聞いといて、ヒマつぶしで気軽に観に行って、《言われてるほどはヒドくないやん》くらいがベストな鑑賞法」

「あとは、これ映画としての評価は60点くらいやねんけど、やっぱ怪獣がたくさん見れたのが、単純にうれしかったね」

ゴメスとかも出てたしな」

「最初の3分は、ホンマにゴキゲンでしたよ」

「『パシフィックリム』みたいな、冒頭から大サービス

「あんな怪獣出てたら、もう日本なんか住まれへんけどな」

「だから、そこはええねんけど、ストーリーとか追うといろいろと言いたいことが出てきて……」

「でも、それ言うたら『パシフィック・リム』かてスカスカやないですか」

「まあ、あれも偏差値でいうたら35くらい」

「オレが小4の時に書いた怪獣ドラマのシナリオみたいな。でも、あれはええのよ」

なんでですのん」

「うん、言いたいことはわかるよ」

「『パシフィック・リム』はアホでええのよ。ギレルモ、全然ゆるせる」

「でも、『シン・ウルトラマン』はダメなんだ」

「アカンねえ、なんでやろ。ギレルモはマジの【少年の心】で創ってるから、かわいいのかも」

「『シン・ウルトラマン』はオールドファン向けっぽいもんな。もう大人の俺らやから、そう思うだけかもわからんけど」

「その閉じた感じがイヤなんかなー。マンガ版の『20世紀少年』とかもそうやったけど」

「『20世紀少年』は好きだけど、言いたいことはわからなくも……」

「こっちはイマイチ共感しきれてないのに、なんかその人の思想とか美意識を語られてるときの気まずさというか……」

「あれ? コイツのいう「ロック」とか「ノスタルジー」があんまり入ってけーへんけど、メッチャうっとり語ってはる……」

「なんか、『そうでっか……』としか言いようない、みたいな」

「ちょっと帰りたいなーってなってる状態の、先輩の飲み会みたいな。でも、頭空っぽにして、怪獣だけ見たら楽しいですよ」

「【巨大長澤まさみ】も観れるしな」

「ねー、そういう個別のあれこれはいいんやけど……」

「そもそも、シャロン先輩は庵野演出が合ってないという問題が」

「エヴァもテレビシリーズしか見てないしねえ」

「『パシフィック・リム』の底抜けはいいけど、『シン・ウルトラマン』のそれはアカン」

「アカン! でも、理由はよくわからん

「でも、悪口は言うと」

「悪口ちゃうねん。これは【】やから!」

「愛っていうたらなんでもゆるされると思うのは、『サイキック青年団』と桂南光のお家芸や」

「今なら、鬼越トマホーク

「やっぱ、悪口ですやん!」

 

続く

 
 

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今週のダンジョンズ&ドラゴンズ占いで、あなたもダイスの出目アップ!

2023年02月28日 | オタク・サブカル
 お天気のあとは占いのコーナー、皆さんおはようございます、占い担当のモルデンカイネン黒田です。
 
 今週はいかがおすごしでしたか。楽しいゲームライフをむかえるために、週末のラッキーチェックしましょう。
 
 それではウィークエンドD&D占いスタートです。
 
 
 今週の1位はマジックユーザー
 
 スリープのダイス運が爆発。ゴブリンオーク相手だと、戦闘担当者の出番がなくバトルが終わってしまうかも。
 
 AC9でも攻撃が当たらないから、前に出て「戦う魔法使い」のチャンスだね。シルバーダガーで戦うときは、4面ダイスを緑のカラーで出目がアップ。
 
 新しくおぼえる呪文は「ホールドポータル」にすると意外なところで使えるかも。ラッキーアイテムは赤のローブ
 
 
 2位はファイター
 
 AC4までのモンスターには8割近い命中率。特にオグルには大ヒット。
 
 レベルアップできれば、ヒットポイントが最大値の伸びるから、宝探しには貪欲に。面倒がらずに銅貨銀貨も集めておくと、エルフのプレーヤーと仲良くなれるかも。
 
 回避率も高いから、いつものノーマルスォードでなく、日曜日は思い切ってハルバードで行っちゃう? でも、ラッキーアイテムはイスカリオの剣
 
 
 3位はシーフ
 
 全体的に低調。鍵開け壁昇りなど、ミスが多いでしょう。
 
 ヒットポイントに自信のない人なら、バックスタッブは厳禁! 間違いなく、一撃であの世行きだからネ。
 
 セービングスローもあぶないから、金曜の夜はダイスの素振りをしておこう。THAC0の値を間違って、命中してるのにハズレ判定にしてしまうミスにも気をつけて。
 
 罠解除にも不安があるから、10フィート棒は忘れずに。ラッキーアイテムは一つの指輪
 
 
 
 最下位はクレリック
 
 ダイス運は最悪。不意打ち判定はことごとくダメになるので、他の人に振ってもらいましょう。
 
 あと、つい調子にのって、場の空気を壊す言動ことにも注意。イラッとしたDMマスタースクリーンの陰でダイスを操作されて、ムリヤリ殺されちゃうかも。
 
 明日は前に出ず、地味にターンアンデッドマッパーに専念しましょう。
 
 あえてコーラーもかって出れば少しは悪運回避。ラッキーアイテムはコンティニュアルランタン
 
 
 以上、今週の週末D&D占いでした。それではみなさん、よい週末を。ハバナイスウィーケン!
 
 
 
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「桜玉吉三部作」ついに完結 劇場版『乾物くん』絶賛公開中

2022年05月29日 | オタク・サブカル

 映画『乾物くん 能天気の子と人類創世記』を観る。

 マンガ家の桜玉吉さんが、原作を手掛けた映像作品といえば、まず山崎タカシ監督がメガホンを取った、SF特撮映画である

 『宇宙戦艦スコプ』。

 また、セガ非公認のゲームアクション大作

 『ソニック・ザ・グッホジッヘ』。

 この2つがあるが、ここに名作『乾物くん』も、ついにスクリーンデビューを果たした。

 どちらも、初出時から非常に評価も高く、『スコプ』は、あのライムすター宇多丸さんが、


 「あの伝説のSF映画『スポーツマン山田』を超えたかもしれない……」

 
 と大絶賛。

 また外伝的内容ながら『ソニック・ザ・ヒッチコック』でハリウッド進出も果たしたソニッくなどとくらべて、この『乾物くん』は玉吉さん本人も言うように、

 

 「キャラが立ってない」

 

 ということで映像化は不可能と言われていたが、これでついに「玉吉三部作」が完成することになり、ファミ通で連載していた『しあわせのかたち』時代からのファンである身には、これはなかなかに、感慨深いものがあった。

 ストーリーとしては、おなじみ

 「乾物ランド

 の王子である乾物くんが、家来である

 「するめ」「ほししいたけ」「のり

 で結成された「乾物三人組」とともに、人間界で大活躍する乾物アクションコメディーだ。

 今回の劇場版は話のスケールも大きく、乾物くんが世界の破滅を阻止するために戦うというもの。

 とある事情で家出することになった、主人公の「乾物くん」こと乾物太郎は、フェリーに乗って東京へとやってくる。

 船内では、荷物の中にカナダ映画の傑作『ザ・キャッチャー』のビデオテープが入ってるところなど、さりげなく今後の波乱を予感させて、早くもドキドキするが、物語はまず、乾物くんが一人の少女と出会うところから、動きはじめる。

 このころの日本は異常気象により、「マコンド村か!」と、乾物くんも空にツッコミを入れるほど、もう何年もがやまない天候が続いていた。

 そこで世間では、祈りによって晴天を呼び起こす「天晴女」の都市伝説が流布するが、まさに主人公が出会った女の子ヒナこそがそうだったのだ。

 晴天乾物は相性がいいと、太郎とヒナは意気投合するが、2人の間にはいくつかの壁が存在した。

 なんといっても、彼女ときたら夜はガールズバーで働き、その疲れはスチームサウナで癒やし、立て板に水とよくしゃべるも、その内容はやや我田引水がすぎる。

 そこは魚心あれば水心だと思うわけだが、なにを言っても焼け石に水、蛙の面に小便で、ついにはケンカになり覆水盆に返らず。

 あまつされ、野球の話になれば、

 

 「よく打つチームが好き」

 

 と言ってはばからないのだから、「乾物」くんは頭をかかえるしかない。

 中盤以降の展開は、ネタバレになるので避けるが、最後は結局、世界は大雨の末に水没し、人類は滅亡してしまう。

 もちろん、ヒナの「天晴能力」を使えば、それは防げたかもしれないが、これは使えば使うほど彼女を消耗させ、「人柱」として世界の安定と引き換えに犠牲になってしまうのだ。

 

 「それはムリっしょ」

 「自分を犠牲に世界を救うとか、マジ昭和の発想だよねー」

 

 現代人であるこのカップルはアッサリそう決意し、チキンラーメンなど食べているうちに、いつの間にやら世界は海に沈む。

 だが、それはさすがに後味も悪く、そのことはダシにこだわる「乾物」には少々おさまりが悪いのか、

 

 「人間はいなくなった。でも、世界は終わらない」

 

 乾物くんはそう宣言すると、

 

 「この海の中にボクが溶けこんで、人類創世、いや再生のための新しい《海》になろう」。

 

 なんと乾物くんは、絶滅した人類をふたたび地球によみがえらせるべく、自らがダシとして、その「」になろうという収束。

 最後の場面、無人となった地球の夜で、乾物たちが溶けこんだ《》をかきまぜる、ヒナの後ろ姿で物語は終わる。

 それはまさに、

 「生命のスープ

 の世話をやく、すべての生みの親である「大地母神」であり、カレル・チャペックの古典『R.U.R.』のような深い余韻を残す。

 なかなかに感動的なラストだが、このあたりについて乾物くんは、

 

 「大衆って、結局こういうお涙頂戴がすきなんでしょ?」

 

 主人公らしくない、ドライなことをインタビューなどで語っており、ヒナも、

 

 「ま、世界滅んだけど、映画はもうかってよかったよね!」

 

 こちらもメチャメチャにカラッとしていて、さすがは「晴れ女」の頭に「天」がつくだけある。

 桜玉吉さんのマンガ原作ということで、ポップで楽しいギャグ作品だが、ずいぶんと壮大で神話的なところもあり、まさに「三部作」の完結編に、ふさわしい内容と言えるだろう。

 『妻が干し椎茸だったころ』の中島キョウコさんも大絶賛の『乾物くん』。

 世知辛い世の中で、心が渇いたアナタにも、おススメです。

 

 

 

  記念すべき連載第1回作品

 

 「乾物三人組」初登場の回。

 

   感動の最終回。

 

 

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誇大への情熱 妄想『レディ・プレイヤー1』大発表会4

2022年05月04日 | オタク・サブカル

 前回(こちら)に続いて、『レディ・プレイヤー1』を自分流にアレンジする『妄想プレイヤー1』大座談会。

 

 ■登場人物


1.ベットウ君。通称「マリーエンケーファー」。

 後輩。戦隊ヒーローアニメマンガプロレスが得意ジャンル。

 中2病語録は「僕は30歳で死ぬ」。


 

2.ホンドウ君。通称「クーゲルシュライバー」

 ゲームバカ映画が得意ジャンル。

 中2病語録は、自己啓発セミナーの自己紹介で「将来の夢、世界征服


 

 3.ワカバヤシ君。通称「シュタウプザウガー」

 元関東人。オタクではなく、映画文学哲学などにくわしいインテリ

 中2病語録は「ボクには音楽が《見える》ことがある」


 

 4.ドイガキ君。通称「キュールシュランク」

 洋楽猟奇系武道など、オタクというよりサブカルの人。美少年も好き。

 中2病語録は「生まれ変わったら凡人になりたい」


 

 5.カネダ先輩。通称「ヴィンケルメッサー」

 SFミステリ映画ゲームなどが専門。

 中2病語録は「まったく、愚者を演じるのも一苦労だな」


 

6.。通称「ゼーヴェーレ」。

 特撮SFミステリ映画あたりが専門。

 中2病語録は「将来はモナコに住むつもり。稼ぎすぎても、あそこなら税金が有利だから」


 

 

 

 ■その10

 大ボスの怪獣、あなたならなにを選ぶ?


 

 「ミンスク仮面


 

 「ドルアーガ


 

 「ツチノコ


 

 「アンゴルモアの大王


 

 「クトゥルフ


 

 「ジャンボキング


 

 

「ノストラダムスは遠くなりにけり、か」

 「でも、五島勉の本は今でも、再販されて、また売れてるらしいですよ」 

 詐欺師とストーリーテラーって、紙一重なんだなあ」 

 「昔、オウム真理教の道場に行っとき、似たような話、死ぬほど聞かされたよ」

 「似たようなというか、五島勉が元ネタやから。てか、そんなとこ、行くなよ」

 好奇心旺盛な友だちに、誘われたんです。オレの友達、変なヤツばっかや」

 「ところで、ジャンボキングって、タイラントじゃないんスね」

 「タイラントは、ベタ中のベタやから」

 「ベタでもええやん。ジャンボキングって、ネーミングもすごいよな」

 「ジャンボキングって、なんかの怪獣?」

 「あ、それは警察きますよ」

 逮捕やな。【将棋打つ】とか【潜水艦沈む】と一緒やで。逮捕や。死刑な」

 「警察が処刑するって、どんな無法国家なんや」 

 「法で裁けん悪は、それ以上の【正義の暴力】で制圧するしかないんや」

 ダーティハリーか」

 「それ、ネットでヘイトや言葉狩りに、大暴れしてる人と同じな気もするけどなあ」

 「でも、ジャンボキングは、カウラっていうチョイスも、どうかしてますよね」

 「ふつうはガランバキシムドラゴリーやんな。ここ、デットンかどうか、迷ったけどな」

 「たしかに、着ぐるみヘタリ怪獣って萌えやなあ」

 再生エレキングとかですねえ」  

 

 

 

 


  

 ■その11

 それに対抗するあなたメカヒーローは? 



 ジェットアローン宇宙刑事ギャバン


 プロジェクトグリズリーのスーツとPL時代の清原和博


 ゴルゴングオシシ仮面


 ロボコンジャンボマックス


 バトルフィーバーロボユン・ピョウ


 ジェノバジャンボーグA


 

 

 「一番の見せ場やけど、案外むずかしい」

 「だって、原作と映画で、もう先に言われてるもん」 

 ジェットジャガーとかレオパルドンを封じられたら、これはツラい」 

 「でも、さすがに、ジェノバは出えへんかった」

 「あの映画の主演は、杉作J太郎でやるべきやんな」

 「森崎ウィンより、竹内義和やろと。あ、主人公やなくて、ノーランが竹内アニキでもいいかも」

 「『サイキック青年団』聴いてると、そうなるわ」

 「ヒーローも、自分が変身せなあかんと考えたら、変なん出せないんスよね」

 バロム1とか、ダサいもんなあ。その意味では、プロジェクトグリズリーのスーツはいいな」

 「そうでしょ。バカっぽいけど、ちょっと着てみたいっていう」

 ジェットアローンて何?」

 「ほら、エヴァに出てきた炉心融解の」

 「めっちゃ、ガシャガシャ歩くやつな」

 「オレ、本放送のときにベットウにすすめられて見たエヴァが、よりにもよってこの回やってん」 

 「タイミング悪いなあ」

 「全然おもんないやん! ってなって、ちょっとケンカしたもんね」

 「でも、再放送で見たら、おもしろかったでしょ?」

 「せやねん。だから、めぐり合わせってあるよな。人の出会いなんて、ちょっとのことで移ろいゆくのよ。だから、世界にはこういうスレ違いで出会えなかったカップルとか、一杯おるんやろうなあって、切なくなったわ」

 「なんだか、しんみりしてるけど、要はハズレ回見てキレただけの話でしょ(笑)」

 

 

 


 

 ■その12

 あなたにミッションを課す「ハリデー」の正体は?


 

宮内洋


 松岡修造


 マルクス・アウレリウス・アントニウス


 中島らも


 千石イエス


 安田均


 

 

 宮内洋って、ハリデーと全然イメージ違うやん」

 明るいよなあ。てか、あの人やったらよそに頼らんと、自分でなんでも解決できそうや」

 「それがええんですやん。『ジャッカー電撃隊』みたいに、ボーッとした主人公なんか、全然食ってほしい」

 「それもう、ちがう映画になってるやん」

 松岡さんも、そうじゃないの?」

 「松岡さんは意外とあるから」

 「そうそう。ケガとか多くて、苦労人やし。センスが狂ってるだけで」

 ナンシー関が、松岡さんと長嶋一茂同じって言うてたけど……」

 「全然違うって! 松岡さんはハリデーやけど……」

 「一茂はそうじゃないもんな。直美さん、違うよって。てかむしろ、ヤスキンさんも宮内洋側や」

 「あの人も陽性ですもんね。でも、ボスに着いて行きたい気持ちはわかるッス」

 「『D&D』やって、『ロードス島』読んで、『ソードワールド』やって、SF読んでの世界やからな」

 世代的に、らもさんはドンピシャだね」

 「ウチら世代のお笑い芸人が、みんなダウンタウンの影響受けたみたいに、文化系人間は、らもさん読んでる」

 「そう考えたら、これが【正解】かもしれへんね。それで言うたら、カネダ先輩は何?」

 「あれ? おぼえてない? イエスの方舟

 「おぼえてますけどね。あの人出てきて、がんばってイースターエッグ探そうとか思いますか?」

 「思うやろ。だって、クリアしたら【セックス教団】の教祖になれるんやで。死ぬ気で、がんばるっしょ!」

 「ああ! たしかに!」


 

 

 

   

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止められるか、俺たちを 妄想『レディ・プレイヤー1』大発表会3

2022年05月03日 | オタク・サブカル

 前回(こちら)に続いて、『レディプレイヤー1』を自分流にアレンジする『妄想プレイヤー1』大座談会。

 

 ■登場人物


 1.ベットウ君。

 後輩。戦隊ヒーローアニメマンガプロレスが得意ジャンル。

 ネットにあがる違法動画は、絶対に見ないというエライ人。ちゃんとお金を払うため、いつも金欠。

 


 2.ホンドウ君。

 ゲームバカ映画が得意ジャンル。

 女の子がいるお店で絶対に「チェンジ」をしないというポリシーがあり、「エロは一期一会」という名言(?)を残した。

 


 3.ワカバヤシ君。

 元関東人。オタクではなく、映画文学哲学などにくわしいインテリ

 最近おもしろかった本はトマス・ピンチョン『重力の虹』。読むのはいいけど、ススメてこないで!

 

 


 4.ドイガキ君。

 洋楽猟奇系武道など、オタクというよりサブカルの人。美少年も好き。

 夜中に泣きながら「さみしい……」と、友人に電話しまくるメンヘラさん。

 


 

 5.カネダ先輩。

 SFミステリ映画ゲームなどが専門。

 昔、オリックスがチーム名を募集していたとき、考えて送ったのが「オリックス・ススメイチオクヒノタマズ」。

 


 6.

 特撮SFミステリ映画あたりが専門。

 最近興味があることは、各国レーション(軍隊食)のメニュー。

 


 

 ■その7

 失恋相手にダンスを申し込む場面で舞台となる、映画と流れている音楽は?

 


「『ロケッティア』とSSTバンド


「『シベリア超特急』と【閣下音頭】」


「『小さな恋のメロディ』と【シンドバッドのぼうけん】」


 

「『天井桟敷の人々』とセックス・ピストルズ


「『時計じかけのオレンジ』とワンダバ


「『イントレランス』の古代バビロンとミッシェル・ガン・エレファント


 

 


 「『ロケッティア』あったなー。みんなで、映画館に観に行ったね」

 「ボクとシャロンさんとカネダ先輩で、タダ券もらったから」

 「おもしろかったけど、見終わったあと、ひとつもに残ってない」

 さいとう夫婦の『バックパッカーパラダイス』ってマンガによると、あれ南米で大ヒットしたんやて」

 「らしいね」

 「上映中も大盛り上がりやねんけど、でも最後にロケッティアが星条旗をバックに決めポーズ撮ったところで、一斉にシラケるっていう(笑)」

 「アメリカって、嫌われてんだねえ」

 「あんま、言わんといてほしいけどなあ(←アメリカ留学経験あり)」

 「とかいいつつ、オマエ、フランス映画選んでるやんけ! アメリカ映画観ろや、この非国民!」

 「ボクとシャロン君は、映画の趣味が全然合えへんねん」

 フェリーニウッディアレンに、エリックロメール。はー、ちゃんちゃらおかしいで」

 「あー、イヤやな。ジムジャームッシュとか、そういうのやろ?」

 「そうそう、そういうのんですわ。ドアホ! オマエは『ロケッティア』を観ろ、バカ者!」

 「そうや。『デスレース』も観ろ!」

 「『片腕カンフーと空飛ぶギロチン』もな」

 「『悪魔の毒々おばさん』も、お忘れなく」

 「『アカシア』を観ずして、アントンと映画を語ってほしくないっスね」

 「え? なんでオレ、こんなに責められてるの?」

 

 

 

 



 ■その8

 水晶の鍵ゲットのためにクリアしなければならないゲームは?

 


マイケル・ジャクソンズ・ムーンウォーカー


イーガー皇帝の逆襲


ヘルメット


バルーンファイト


クルードバスター


アイドル八犬伝


 

 

 

 「『マイケルジャクソン』は基本やなあ」

 「いいっスよね。ボク、これきっかけでマイコーのCD買うようになったんで」

 吉田戦車いわく《セガはこのゲームを作るために生まれてきた》」

 「ボク、ゲームはくわしくないんだけど、『クルードバスター』ってなに?」

 メガドライブのゲームっス」

 ベットウカネダ先輩は大のセガファンなのよ。その影響で、オレもメガドラはやったなあ」

 「ソフトの貸し借り、したッスよね。『バトルゴルファー』とか」

 「でも、昔は変な縛りプレーとか、ようしてたよなー」

 「どんなゲームでも、絶対にレベルマックスにしますよね」

 「【魔法なし】クリアとか、基本でしょ」

 「『ラングリッサー』の一面で、イルザックだけで勝つまで延々ねばったり」

 「『ドラクエ3』は全員レベル99にして」

 「やってたねえ」

 「『ファイナルファンタジー』も全員レベルマックスにして」

 「たいしたもんや」

 「で、シャロン君に、どっちもセーブデータ吹っ飛ばされてんなー」

 「【切腹】【死んでおわびする】っていう文化は、こういうときにあるんやなーと、しみじみ思ったね、あれは」

 「でも、セーブデーター消えても、1からやり直したり、元気やったなあ」

 「なんで、あんなにヒマやったんやろうね」

 RTA動画とか見てたら、昔の自分を思い出すもん」

 「ワシらが言うのもなんやけど、その時間でデートとかバイトでもした方が、絶対いいけどね」

 「でも、こっちの人生も、楽しいっしょ!」

 「うーん、それも否定できへんから、困りもんやねんなあ(苦笑)」

 

 

 

 


 

 ■その9

 劇中で使われる、あなたにとっての「手榴弾」は?

 


コルトパイソン.357マグナム


ストームブリンガー


ボタンパンチ


オルゴン・エネルギー


ライトンR30爆弾


バリツ

 


 

 

 フロイト流にゆうたら、ここは大事やね」

 パンツァーファウストとか」

 カシナートの剣

 メイプルリーフクラッチ

 秘剣電光丸

 「てか、ワカバヤシはキルケウィルスやないんや」

 「『虹色定期便』な。あれくらいからか、NHKオタクの巣窟って知られだしたん」

 「露骨にプロレスネタとかやってましたし。痛いなあ、思ってましたわ」

 オルゴンエネルギーって、なんやったっけ。ヴィルヘルムライヒか」

 筋肉少女帯の『機械』聴いてたから、これやろと」

 マッドサイエンティストって、なんであんな中2ゴコロをくすぐるんだろう」

 「そういや、カネダ先輩の友達に、趣味爆弾作ってる人いましたよね」

 「なんか、近所の工事現場爆発させたらしいけど、ちょっとした騒ぎになって」

 「リアル昭慶爆発か。よう、捕まりませんでしたね」

 「他にも、自分は大阪ヤンキー100人をたばねる総長やって、ずっとついてた奴とか」

 「みんな、いろいろ、やらかしてるなあ」

 若気の至りって、おそろしいよな」 

 「これ、昔から疑問やってんけど、ボタンパンチって、ミヒャエルエンデ原作にあんのかな」

 「ないやろ。あったら、エンデは天才やで。てか、おまえ独文科出身やのに、読んでへんのか?」

 「うーん、なんかエンデは苦手なんです。心きれいな人が好きそうですやん」

 「シャロン君はヨゴレやもんな」

 「ボタンパンチないんかー、エンデ全然わかってへんやん。アイツ、たいしたことないな。ザコやん」

 「それ、どういう視点からのダメ出し?(笑)」

 

 

 

 

続く

 

 

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ドリュー・バリモアならこう言うね 妄想『レディ・プレイヤー1』大発表会2

2022年05月02日 | オタク・サブカル

 前回(こちら)に続いて、『レディプレイヤー1』を自分流にアレンジする『妄想プレイヤー1』大座談会。

 

 ■登場人物


 

 1.ベットウ

 この中では後輩。戦隊ヒーローアニメマンガプロレスが得意ジャンル。野球も好きだが、高校野球は大嫌い。24時間テレビもキライ。

 


 2.ホンドウ

 ゲームバカ映画が得意ジャンル。2002年のワールドカップでロシア戦の後、警備を強行突破して、2人で狂乱の道頓堀橋を見に行った思い出あり。

 


3.ワカバヤシ

 元関東人。オタクではなく、映画文学哲学などにくわしいインテリ。飲み会で西田幾多郎やヘーゲルについて語りだし、女子を置いてけぼりにする暴れん坊。

 


4.ドイガキ

 洋楽猟奇系武道など、オタクというよりサブカルの人。美少年も好き。酔うと電話越しにギターをかき鳴らしながら、自作のラブソングを熱唱するアレな人。

 


 5.カネダ先輩

 SFミステリ映画ゲームなどが専門。免許もないのに、やたらと車にくわしいが、本人曰く「モテるために暗記した」らしい。

 


 6.

 特撮SFミステリ映画あたりが専門。ドラマ『ミニチュア作家』を録画しそこなって、このところ落ちこみ中。


 

 

 ■その4

 

 レースの邪魔をする2匹モンスターはなんですか?



 

次藤洋早田誠


 

REX巨大松坂慶子


 

いじわるばあさん海原雄山


 

エド・ゲインアンソニー・パーキンス


 

トリフィドと『クレイジー・クライマー』のゴリラ」


 

グエムルハングラー

 


 

 「自分が言うのも変ですけど、ここはふつう怪獣ちゃいますのん?」

 海原雄山は怪獣でしょ?」

 「まあ、味皇のほうは大阪城を壊してたけど」

 「当時はあれ破壊したいうたら、アンギラスゴモラ、味皇やもんな」

 「じゃあ怪獣かー」

 「なんだか、ミルクボーイの漫才みたい」

 「この巨大松坂慶子って何?」

 「知らん? 『さくや妖怪伝』。安藤希がええのよ」

 「オレ、ホンドウにDVD借りて観たけど、衝撃やったなあ。あれは怪獣や。いい意味でのB級

 「コイツ、『REX』といい『シベ超』といい、な映画ばっかり観てるなあ」

 「『REX』は観たとき、みんな《これ、やってんなー》て思いましたよね」

 「なんでみんな、覚醒剤カレーに入れるんだろうね」

 とか匂いを、ごまかせるからちゃう?」

 「『さくや』の巨大怪獣は今やったら、えみちゃんにやってもらうのがエエかも」

 「【漫才で笑わせ、司会でうならせ、今度は演歌で泣かせます】、でしたっけ?」

 「最後は特撮で暴れます、か。これは、人気出そうだね」

 YouTubeチャンネルで、やってほしいよね」

 

 

 

 

 

 


 ■その5

 あなたが戦うノーラン・ソレントの正体は?



 

坂本金八


 

桔梗屋利兵衛


 

宮脇健


 

ゲーリー・オールドマン


 

金子信雄


 

ウルトラ・スーパー・デラックスマン

 


 

 坂本は大ボスの器かなあ」

 やられキャラの方が似合いそう」

 「ヒドイこと言うてるなあ。オレは好きやけどな」

 「ボクもキライじゃないよ。ま、このメンツと相性が悪いのは、たしかかもしれないけど」

 山田洋二とかも、苦手なんスよねー」

 「なんとなくやけど、ファン層はカブってそうやな」

 「山田は『息子』とか『学校』とか、学校の課外授業で見さされて、全然刺さらんかったなあ。『小さいおうち』は良かったけど」

 「あれは、原作がウェットじゃないから」

 「逆に、ケンちゃんはモロに悪者キャラやな」

 「ドラマのスタッフ正座させて『キミとキミ、クビ』とか、おもしろ半分に切り捨ててたらしいやん」

 素敵やなあ。マコーレカルキンやん」

 「好きな女の子に、どう告白したらええかわからんから、札束積んだっていう」

 「その理由が『それを見たら、両親大喜びするから、彼女もそうかと思った』っていう」

 「すげえ、おもろい話やけど、切なすぎて笑えんわ」

 「ボクはこういう悪役は、梶原一騎とか劇画のイメージなんスけど……」

 スピルバーグは、そっちじゃないよな」

 ティムバートンもそうだけと、スポーツマンヤッピーだよね」

 「ティムの《ボクはスポーツマンが嫌いだ。彼らは笑いながら、ボクをドブにたたき落とした》ってセリフが、好きで好きで」

 「今思いついたけど、主人公のアバターを、つのだ大山倍達にしてさあ」

 「はいはい」

 「敵のラスボスを、本物マス大山にするってのはどう?」

 「それいいね!」

 

 

 

 

 


 ■その6 

 ノーランを助ける凄腕女秘書フレーナは?


 


 

志穂美悦子


 

24周目のシルビア


 

茂森あゆみ


 

デミ・ムーア


 

ドリュー・バリモア


 

クロエ・モレッツ

 


 

 「ここは全然、ヒロインと入れ替え可やもんな」

 「『バトルロワイヤル』の宮村優子とか」

 「『ふたりの王女』の姫川亜弓とか」

 「『東への道』のリリアンギッシュとか」

 「でも、ドリューバリモアとかクロエモレッツって、悪役のイメージないけどなあ」

 「あー、そんなん関係ない、ない。オレはただ、ヒットガール蹴り殺されたいだけなんや」

 「オレはバリモアから、ヒップアタックやな」

 「お二人とも、人生楽しいでしょ。あ、これホメてないですよ」

 「まあ、理想の死にざまではありますけどね。ボクは実写版の『鋼鉄天使くるみ』でお願いします」

 「そういや、シャロン君って、ドリューバリモア主人公の小説か、お芝居を企画してなかったっけ」

 「あー、あったなー。ドリューが男の様々な悩みを、結婚することによって解決していくヒューマンドラマ」

 「タイトルなんやったっけ」

 「たしか、《ドリュー・バリモアのアタイが結婚してあげる!》やったかな」

 「それ、ちょっと読みたいかも」

 「ドリューは悩めるダメ男と、気風よく結婚してくれる、メチャクチャいい女やねんな」

 「そういやここ、芦田愛菜ってどう?」

 「あー、それは、強敵やなー。勝てる気せえへんねえ」

 完璧超人だから」

 「ボクらなんか、あっという間に支配されそうですねー」

 「『パシフィックリム』は最後、菊地凛子やなくて、愛菜ちゃんが戦ったらよかったのに」

 「愛菜ちゃんが負けたら、滅ぶ方も、あきらめつきそうやな」

 「芦田愛菜はともかくとして、ボク、あの映画ダメですわー」

 「なんで? サイコーな映画やん」

 「だって、世界を救ってくれるのはええけど、その2人がつきあってたら、見てるほう冷めますやん」

 「それは別にいいでしょ(笑)」

 「ゴメン、オレ、学生時代に運動部キャプテンで、女子部員とつきあって、全国目指してたわ。そういうこと?」

 「それです、男子校出身のボクに土下座してください」

 「なんて、わかりやすいルサンチマンなんだ」

 「オレも、ちょっとシラケる派かも。まあ、愛菜ちゃんはしっかりしてるから、その辺、公私混同もせんやろ」

 「いやあ、ああいう子が不良とか好きになるのは、お約束でしょう」

 「みんな、あの子のなにを知ってるんだ(笑)」

 「オレが気になるのは、デミムーアやな。『G.I.ジェーン』がすごいよね」

 最高やろ」

 「あー、あれか。腕立てのシーンで、死ぬほど笑ったなあ。」

 「あそこだけで、肉体改造に1億円かけた甲斐はあったよ。若者たちにも、観てほしい」

 「デミは大マジメで、やってたんやけどねえ」

 

 

 

 

 

続く

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オレにもっと語らせろ! 妄想『レディ・プレイヤー1』大発表会

2022年05月01日 | オタク・サブカル

 ゴールデンウィークである。

 長期休みは、積読になっていると、たまっている映画を消費する予定。

 完全にオフってるし、どうせ連休に人なんて来ないので、いつも以上にタレ流し記事になる模様。

 将棋にネタに関しては、これまでバラバラに書き散らかしていたのを、年表形式にまとめようかと画策中。

 地味な作業なんで、結構時間がかかりそうというか、ふつうに挫折しそうだけど、コツコツやっていきます。できるかなあ。

 ということで、連休脱力企画第一弾は、完全に身内ネタということで、『妄想レディ・プレイヤー1』のメイキング。

 これは、みんな大好き映画『レディ・プレイヤー1』の登場キャラクターを自分好みに置き換えて、「脳内上映」を楽しもうという貴族の遊び(詳細はこちら)。

 私はボーッとした人間なので、学校の先生バイト先の仲間からよく

 

 「なにを考えてるのか、よくわからない」

 

 とか言われがちですが、まあ、だいたい、こういうことを考えているんです。

 

 ■登場人物


 1.ベットウ君。

 先輩を立ててくれる、いい後輩。戦隊ヒーローアニメマンガプロレスが得意ジャンルだが、プロレスの話をしてくれる人が少なくてさみしい。

 


 2.ホンドウ君。

 ゲームバカ映画が得意ジャンル。その独特の発想で「鬼才」と呼ばれることも。不思議なカリスマ性で、コミュ力爆高のモテ男

 


3.ワカバヤシ君。

 元関東人。オタクではなく、映画文学哲学などにくわしいインテリ。比較的常識人のようだが、深く付き合うと奇人だとわかってくる。

 


4.ドイガキ君。

 洋楽猟奇系武道など、オタクというよりサブカルの人。美少年も好き。

 


5.カネダ先輩。

 われわれを『D&D』『ソードワールド』など、TRPG沼(ここにいるのは、皆そのメンバーなのです)に引きずりこんだ戦犯。SFミステリ映画ゲームなどが専門。

 


6.

 特撮SFミステリ映画あたりが専門。アニメ、マンガ、ゲーム、プロレス、アイドルなど、王道オタク趣味には意外とウトいけど、そういう人の話を聞くのは大好き。

 

 

 


 ■その1

 あなたのアバターと、カーレースに参加する乗り物はなんですか?



 

剛球超人イッキマンサイドマシン


 

サンソン大門軍団のスーパーマシン」


 

怪盗ジゴマローラースケート


 

サファイア王女ポケバイ


 

岸部シローの沙悟浄とジェットモグラ


 

快獣ブースカ犬ホームズのベンツ」


 

 

 

 「これ、どの項目もそうやけど、答えって無いようなもんやよな」

 無限に出てくるから、キリないんですよね」

 空飛ぶパトカーズバッカーマシンドルフィン

 グラタンメカブトンラリー

 小松崎茂の架空SF戦車とか」

 一堂零が乗ってた、ジャングラーの自転車は欲しかったなあ」

 「キーワードは【バカカッコイイ】でしょ」

 「わかる。監督やってなかったら、新庄剛志でもよかったもん」

 「たしかに、バカでカッコイイ。昭和のノリ」

 ヒーローものって、基本的にそういうところあるでしょ」

 「音楽でいえば、フレディマーキュリーとかかな」

 小林旭とか」

 「ファッションが、中2病やったりするねん」

 グラサンかけてたり、スカーフまいてたり、背中にギター担いでたり」

 「それこそ、ビッグボスが似合うやん」

 「ちゅうか、『怪傑ズバット』リメイクするなら、ビッグボスで決まりやろ」

 「オレは昔から、『藤岡弘探検隊』を継ぐのは松岡修造しかないと思ってるで」

 「キミたち、ふだんから、そんなことばっかり考えてるんだね(笑)」

 

 


 

 



 ■その2 

 あなたが恋に落ちるヒロイン「アルテミス」のアバターは?


 


 

雪子姫


 

真野妖子


 

日高のり子


 

バーバレラ


 

さびしんぼう


 

森永奈緒美


 

 

 「ここはノンとメッチャ迷いました!」

 能年ちゃんやなくて、の方ね」

 「どっちにしても、気の強い女性が好きなんだね」

 クールビューティーツンデレ。難問やわな」

 「ボクはここ、宍戸留美でもよかった」

 エルピープルとか」

 アクビはすてきな子!」

 仁藤優子

 谷本重美のおっこらせ日記」

 カネダ先輩は、ホンマに昔から変わりませんねえ」

 「学生のときから、ずーっと一択らしいですやん。あの伝説のセリフなんやったっけ?」

 「カネダさんが大富豪やとして、そこに、さびしんぼうがあらわれて」

 「『あなたの財産が欲しいから、遺言書いて、これ飲んで』って毒杯渡されたら……」

 「1ミリもためらわずに飲み干すってやつね」

 ソクラテスみたいだなー。それ、今でも変わらないんですか?」

 「変わらんね」

 「スゲー!」

 

 

 


 ■その3

 心ゆるせる相棒「エイチ」のアバターは?


 

 

レンタヒーロー


 

ジェイガン


 

ノッポさん


 

野村義男


 

Aチームのコング


 

岸田森


 

 

 「濃いメンバーやなあ(笑)。中身、女の子やのに」

 「プレーヤーが女子なら萌えるっていう視点やと、レンタヒーローかな」

 メトロイドみたいにか。あれはシャレてたな」

 「なんなんでしょうね、あの男が着てると思いこんでたバトルスーツから、美人が出てきたときの衝撃度」

 「それこそ、【メトロイド現象】とか、名前ついてるんちゃう?」

 ジェイガンの正体が美女って、メチャクチャええわ。最高!」

 「まあ、シャロン君もオレも『ファイアーエムブレム』に人生捧げてるから」

 「あ、シンプルに、ミギーっていうのもあったかも」

 ねずみとか」

 イガラシ慎二なんてどうッスか?」

 「ところで、岸田森って、坂田モータースSRIのどっち?」

 「それは決められへんから、あえてボカしてるんです。いやー、どっちもええなー」

 「『怪奇』のほうやったら、その子、メンヘラなんちゃう?」

 狂気人間やったりして」

 「『蘇る金狼』だったら、イヤだよねえ」

 

 

 

 

 

 (続く

 

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「テリー・ファンクよ、ジャイアント馬場の元子夫人について応えよ」と『サイキック青年団』で竹内義和は言った

2022年04月29日 | オタク・サブカル

 「だからオレ、そこをバトルフィーバーロボに変えるってゆうたやろ!」

 先日、そんな怒りのメッセージを送ってきたのは、カネダ先輩であった。

 これだけ聞けば、なんのこっちゃだが、話は先日の『レディ・プレイヤー1』についてのことに、さかのぼる(詳細はこちら)。

 そこでホンドウ君とういう男が、

 

 「自分で登場人物をカスタマイズした、オレ・プレイヤー1を考えよう!」

 

 と提案し、そこから皆ボンクラ丸出しで、それぞれの妄想を語りまくったのだが、そこに問題があるという。

 その中で、映画のラストに出るガンダムを、自分ならどのメカにするかという質問に、カネダ先輩は「ロビー・ザ・ロボット」を提案。

 SFファンの先輩らしいチョイスだったが、その少し後に気が変わって、「バトルフィーバーロボ」に変更したそうなのだが、それを私はすっかり忘れていて、ロビー・ザ・ロボットのまま載せてしまったのだ。

 それが先輩の逆鱗に触れたらしく、この人類の歴史的には死ぬほどどうでもいいが、オタク男子のボンクラトークだと、万死に値する間違えに、訴えを起こしたわけだ。

 もちろん、議事録なんか取ってないから、多少の間違いは勘弁してほしいが、同じスカタン仲間として、先輩の怒りも理解できなくもないので、ここに書いておこう。

 カネダ先輩が「オアシス」で、一緒に悪と戦いたいメカは、ロビー・ザ・ロボットも捨てがたいがバトルフィーバーロボということになりました。謹んで、おわびします。

 これでいいでしょうか、先輩。

 もういい歳した大人なのに、おそらくは世界史上もっとも、だれの心にも響かないメッセージを、ありがとうございます。男を見ました。

 まったくもって他人のことは言えないが、かくのごとく、オタクというのは非常にめんどくさい生き物である。

 ふだんは、おとなしい人が多いが、いったん自分の「ホーム」の話となると、これがメチャクチャにあつかいにくくなるのだ。

 カネダ先輩なんか、あやまれば、ゆるしてくれるだけ寛容だが(まあ、そもそも妄想トークでマジ切れもおかしいですが)、他の面々は私と同じ「コドモオトナ」なので、まあ、やらかしているのも1度や2度ではない。

 ざっと思い出せる範囲であげてみると、たとえば後輩ベットウ

 プロレスファンの彼は、

 

 「プロレスって、八百長なんやろ?」

 

 というイジりには慣れっこで、軽い舌打ちくらいでスルーできるが、「無知」にはきびしいらしく、「新日」と「全日」を間違ったり、

 

 「馬場と猪木って、戦ったとき、どっちが勝ったん?」

 

 みたいなことを言われると、とたんにになり、われわれ先輩にも容赦なく胸ぐらをつかんできます。

 

 「ちゃんと勉強してから、もの言うてください!」

 

 かくいう私も、以前彼に、

 


 「ジャイアント馬場の奥さんって、どんな人?」


 

 と、たずねたとき、なんともいえない深みのある表情をされたことがあった。

 ラジオ番組『サイキック青年団』にテリー・ファンクがゲスト出演した回を聴いていて、竹内義和さんが、

 


 「馬場さんの奥様の、元子夫人についてどう思いますか?」


 

 と質問したところ、番組の雰囲気が、急激におかしくなったことがあったのだ。

 テリーは怒りだしたのか、わけのわからないことを喚きはじめ、トークの半ばで、突然CMに飛んでしまったりしたわけだ。

 その理由が知りたかったのだが、ベットウ君は哀れな子を見るような目で、

 


 「そういうのん、あんま言わんほうがええッスよ」


 

 なんとなく、たしなめられてしまった。

 「そういうのん」って、一体どういうのん?

 私はプロレス音痴なので、いまだにこの世界の地雷が、どこにあるのかわからへんなあ。

 

 

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『プラモ狂四郎』 スクラップ&ビルドによる、「クラフトマン」倉田太の闇ビジネス

2022年04月06日 | オタク・サブカル

 「プラモがボロボロに壊れる設定は、ヒドかったよなあ」

 先日、LINEにそんなメッセージを送ってきたのは、友人テンマ君であった。

 そこで前回は、『プラモ狂四郎』に出てくる模型店「クラフトマン」店主である倉田太氏の、ゆがんだ性的指向について考察したが(→こちら)、そもそもこの作品は、そういうサディスティックなキャラクターが多く、たとえばこの人。

 

 

 

 とってもナイスな悪役、蔵井明市郎くん。

 この格好は、ドイツだと逮捕されます(マジ)。部下の2人も、なにげにいい味。

 

 

夢の対決、ガンダム対ドイツ軍。

今はメーカーのかねあいで、まず不可能な「異種格闘技戦」が魅力だった。

ザブングルvsザク(『ゴッドマーズ』のゾンデ装着)とか、ダンバイン対零戦とか。

 

 蔵井君が従える「ジオン少年隊」なるモデラー男子たち(たぶんクラスでは陰キャ)。

 「蔵井財閥」御曹司の彼は、コスプレ少年をはべらせ、「総帥」と呼ばせるなど、

 「金があったら、こんなこともできるんや!」

 と子供たちに、多くの夢をあたえてくれた。

 

 

 蔵井君はシミュレーションの中で小学生の女の子を拉致し、「捕虜」と称してで縛るわ、京田君に睡眠薬を飲ませ(おいおい……)、やはり拉致し、「プラリング」なる自分に一方的有利な条件で戦ってボコボコにするわと、やりたい放題であった。

 なにか、ミリヲタシミュレーションゲーマーの評価を決定的に下げている気もするが、なかなか素晴しいヒールっぷりであった。

 そんな蔵井君に「危険なプレーはやめなさい!」とか説教していた倉田氏だが、彼の方もなかなかなのは、前回も語った通り。

 ちなみに倉田氏は「プラモ帝国エンペラー」のリーダー山根くんにも、

 「相手のキットを、メチャメチャにすればいいってもんじゃない!」

 とかエラそうに語ってたけど、こんなにさわやかな「オマエが言うな」など、聞いたことがない。

 思うに、もうひとつ、氏が子供のプラモを無残に破壊する理由には、

 「ビジネス

 これにもつながるのであろう。

 シミュレーションによるバトルの末、プラモを失った子供は、次の戦いにそなえて、当然新しいキットを購入することになる。

 また、修理しようというツワモノも、当然その材料であるポリパテやバルサ材、塗料などが必要となる。

 それを買うのは、どこか。

 当然、倉田氏の経営する「クラフトマン」である。

 そう考えれば、氏のやっていることが、非常に理論立ったビジネスシステムであることが、よくわかる。

 「少年好きなサディスト」である氏は、子供たちのプラモ愛やゲームへの情熱を利用して、シミュレーションマシンによる合法的な破壊活動を行う。

 それによって傷ついた、少年の涙と悲しみをすすり、欲望を満足させるだけでなく、くわえて「実利」も得る。

 なんという、悪魔的なシステムであろうか!

 まるで、子供たちを意のままに操る悪魔、パイパーのようではないか。まさに死の商人

 さらに言えば、やはりプラモシミュレーションを別ルートで作ったサッキー竹田氏は、ゲーム内のメカがやられると、プラモのみならず、プレーヤーにもダメージが行く(なんで?)システムを作り出した。

 

 

 

 

 

こんな危険なゲーム、子供がやるなよ……。

 

 

 

 倉田氏は「なぜそんなことを……」と愕然としていたが、このやりとりから推測するに、どうやら氏はサディズムは肉体ではなく、

 「精神的なものであるべき」

 という美学があるのだろう。

 直接のダメージは邪道である、と。

 このあたり、実に奥が深く、澁澤龍彦氏あたりに考察していただきたいところだ。

 もっと言うと、その後シミュレーションを使った全国大会があるのだが、そこで使う「バイオバッジ」にも、プラモが傷つけばプレーヤーもケガをするという仕様がある。

 

 

 

 

 

 こんな大会、今なら間違いなく炎上で中止だ。

 なぜ、そんな手間をかけてまで、子供に痛い思いをさせねばならんのか。しかも、プラモで。

 どうやら、このあたりに業界のがありそうだ。

 「女子高生との、ふしだらを目当てに教員免許を取る」的なゆがみが感じられ、真相の解明が急がれるところである。

 

 

 

 

容赦なくぶっ壊されるパーフェクトガンダム。

 

 

味方だからって油断できない。ストリーム・ベース小田さんによる「かわいがり」。

小学生に「取り外せる装甲」をイチから作れと……。

 

 なんたって、倉田氏はこの全国大会に備えて、訓練用に、

 「プラモが破壊されないシミュレーションマシン」

 これを作っているのだ。

 

 

 

 

 

 順番逆だろ! 

 ふつうは、ただのシミュレーションマシンだけ作って、オプションで「壊れる」ようにするのが順番ではないのか。

 手間暇かけて、わざわざ大変な仕様で発表する。

 そこには、「どうしても、子供たちのプラモをバラバラにしたい

 という、氏の深い情熱がうかがえる。

 我が街大阪には、「難波秘密倶楽部」なる、蛙亭イワクラさんも通った大人の社交場があるが、まさにこの「クラフトマン」の2階こそ、

 「いたいけな子供が、一所懸命に作ったプラモデルを、思う存分に破壊したい!」

 という、特殊な趣味を持った紳士の集う、「東京模型倶楽部」なのだろう。

 そんな倉田氏は、その後「クラフトマン」を発展的解消し、骨董屋を営んでいるという。

 これまでのやり方を見ると、そこでどうやって利益を得ているのか、容易に想像がつくというものだ。

 「プラモシミュレーションの生みの親、逮捕!」の文字がネットニュースを賑わす日も、そう遠くないのかもしれない。

 

 

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『プラモ狂四郎』 クラフトマン店主、倉田太氏の闇 なぜプラモシミュレーションで破壊活動が行われるのか

2022年03月31日 | オタク・サブカル

 「プラモがボロボロに壊れる設定は、ヒドかったよなあ」

 先日、LINEにそんなメッセージを送ってきたのは、友人テンマ君であった。

 プラモが壊れる設定とは、前回まで読んでいただいた方にはわかっていただけるであろう(→こちらなど)、『プラモ狂四郎』のおはなし。

 プラモシミュレーションなる、自作のプラモをバーチャル空間で戦わせるという、今でいうEスポーツのはしりというか、そういうゲーム。

 

 

 プラモシミュレーションを3年(!)で開発した、模型ショップ「クラフトマン」の店長、倉田太氏。

 

 そんな、モデラーメカ好き、また格闘ゲームマニアなども泣いて喜びそうな機械が登場するわけだが、これにちょっと変な機能がついているのである。

 それが、

 「シミュレーションの中で受けたのと同じように、プラモデルもダメージを受ける」

 劇中で、ガンダムの右腕がザクのバズーカで吹っ飛ばされれば、その通りにプラモも手が取れている。

 アッガイがビームサーベルで手首を切られたら、プラモのそれも一刀両断

 その他、マゼラアタックティーガー戦車に木っ端みじんにされたり、コアブースターに破壊されたリックドムブラウ・ブロがバラバラになったりと、勝っても負けても、容赦なくプラモはぶっ壊れるのだ。

 

この丁寧に、マーキングまでほどこされたザクが……。

 

 

こうなります。

 

 

遊園地のイベントで飾られるほどのガンキャノンが……。

 

こんな風にボッコボコに。

 

 

 なんでも、プラモをセットしたカプセルに装備されたレーザー光線や、マジックハンドで破壊活動を行うとか。

 

 

 マスターによれば、

 

 

 ということらしいが、なんでわざわざ、そこまで手間かけて、プラモを壊すのか意味不明である。

 せっかく丹精込めて作った作品を、こんなところでスクラップにされては、やる気も失せるというものだ。

 なぜ、「マスター」こと倉田太氏は、こんなヤバい機能を搭載させたのか。

 『狂四郎』を愛読していた、当時の子供たちはアレコレ頭をひねったわけだが、まず考えられるのが、

 「マスターのゆがんだ性的指向

 プラモが壊れれば、子供は悲しいものである。

 マンガに出てくるモデラーたちは、それでもガッツで立ち上がり、なんなら燃えないゴミ同然になったキットを1から修理して、再戦を挑んだりもするが、まあ現実は、なかなかそうもいくまい。

 まあ、ふつうは泣きます。ワンワン泣きます

 そら、必死でお小遣いをためて、あるいは親に泣きついて、なんとか買ってもらったプラモ。
 
 それも、当時のガンプラブームは一種異常で、「ガンダム」「Gアーマー」「60分の1ドム」のような人気キットなど手に入るはずもなく、買えても「ゾック」みたいな不人気作。

 または、

 「ザク強行偵察型

 みたいなマイナーメカと、抱き合わせで金を払わされたりする(当時のおもちゃ屋は全員強制労働キャンプ送りでいいと思う)。

 そこまでして手に入れた血のキットを、組み立てて、色塗って、パーティングラインも消して、なんなら細かい改造までして、シミュレーションでドッカンバラバラ

 ようそんな、ヒドイことするな! か、アンタらは!

 となれば、答えはひとつであり、倉田氏はそれを「楽しんでいる

 少年好きの氏は、子供が無残に愛機を破壊され、身も世もないと泣き崩れる姿に、性的な興奮を感じているのだ。

 たしかに、そう考えれば、無駄な作業を増やすことになる破壊用の「レーザー光線」や「マジックハンド」を付与する、高いモチベーションになるだろう。

 その視点で見れば、上図の、

 

 「土曜日の夕方、ここにおいでよ」

 

 というセリフも、なにか違ったニュアンスにも取れるではないか。

 プラモシミュレーション開発の裏には、こんなねらいがあった。

 「クラフトマン」店主の倉田太、要注意人物と言えよう。

 

 (続く

 

 

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田宮模型のマスコット・キャラクター「プラモのモ子ちゃん」礼賛

2022年03月25日 | オタク・サブカル

 『HOW TO BUILD GUNDAM』を買う。

 

 『ホビージャパン』の編集部が出したムックで、なつかしのモデラー集団「ストリーム・ベース」のメンバーなどを中心とした、ガンダムのプラモデル作品集。

 ということで、前回まで(→こちら)は『プラモ狂四郎』をはじめとする、当時のプラモブームの思い出などを語ってみた。

 そこで、もうひとつそれ系のネタで思い出すのが、あるキャラクター。

 それは「プラモのモ子ちゃん」。
 
 というと、私と同世代かそれ以上の歳の男子は、「あー」と言ってくれるだろうが、モ子ちゃんとは藤田幸久さんが描くタミヤ(田宮模型)のマスコットキャラクター。
 
 子供のころ、クラスの多くの少年が『ドラえもん』目当てに『コロコロコミック』を購読する中、ひとり『コミックボンボン』を買っていた私が、『プラモ狂四郎』とともに楽しみにしていたのが、モ子ちゃんのページ。

 ウサギの「ラビくん」とコンビを組んで、主に戦車などスケールモデルや、それを題材にしたジオラマの解説などをしてくれるのだが、これがインパクト抜群。

 

 

 

 

 

 

 

 

 さすがに当時の資料は残ってないけど、Brandon Grahamさんという方がアップされてました。

 そもそも子供というのは、NHK学習番組学研の「ひみつシリーズ」など講座モノの本や番組を好むものだが、これがさらに

 「プラモデルの作り方」

 とあっては、もうテンションも上がりまくり。

 しかも教えてくれるのは、かわいい女の子であって、小学生だった自分にとってはお姉さんだが、ともかくも、

 

 「若い娘さんが、プラモを教えてくれる」

 

 という夢のような妄想で、今ならYouTubeなどで、いくらでもあるだろうけど、いわばそのはしりだったのである(ホンマかいな)。

 内容もマニアックで、

 

 


 「車体前方にエンジンを配置することで防弾性を高め、他の戦車でも一部見られた二重装甲が、このメルカバでは車体前面にほどこされています」

 「ガスタービンは小型、軽量で部品が少なく、信頼性、整備性が高いものの、防塵装置、燃費という問題がありました」


 

 

 などなど、小学校低学年にはチンプンカンプンであり、まったくオタクというのは今も昔も

 「力の加減がわからない」

 という生き物であるなあ。ガチすぎるだろ。

 そういえば、『狂四郎』でも京田君のライバルだった丸山君が、砂漠の戦車戦(ティーガーvsマゼラアタック&クラブガンナー)で、

 


 「こいつをたおすのにアメリカ軍は五台の戦車を必要としたんだ」

 「戦車は上面装甲が弱いはず」


 

 といった、小学生とは思えぬ渋い知識を披露していた。早熟のエリート(なんのだ?)といえよう。

 

 

 

スケールモデラー、景山陽君の作ったタイガー1型。

その圧倒的パワーで数的不利をものともせす、主人公チームを撃破。

 

 

 モ子ちゃんで思い出すのは、高校生のころだったか、友人とオタク話で盛り上がっていたところ彼が、

 「そういや、米軍や自衛隊の中には、戦闘機の機体にモ子ちゃんのイラスト描いて飛んでるパイロットがおるらしいで」

 軍の兵器にモ子ちゃん!
 
 勇者というか、阿呆というか、オタクの本懐というか、とにかくすごい自信であり、痛車ならぬ「痛機」。

 ただ、これはちょっとおもしろすぎということで、

 「おまえ、話つくんなやー」

 「いやー、ネタとしていいセンスしてるけどさー」

 なんてツッコミを入れたものだが、これがどうも本当の話のようで、それが、たぶんこれ。

 

 

 

 たぶん、プラモデル好きだった少年が、その愛があふれて、本当にパイロットになってしまったのだろう、ガッツマンであるとしか言いようがない。

 

 (『プラモ狂四郎』クラフトマンの闇編に続く→こちら


 

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「手に職」をつけたければプラモデルを作ろう!

2022年03月19日 | オタク・サブカル

 前回(→こちら)に続いて、『HOW TO BUILD GUNDAM』のお話。

 

 

 

 

 

 子供のころ『プラモ狂四郎』にあこがれ、

 

 「オレも、ポリパテやプラ板を使って、プラモデルをカッコよく改造する!」

 

 なんて、あこがれた我々世代の子供は、せっせと、そういう情報を集めることとなる。

 そういうとき、指南役を名乗り出てくれるのが、この『HOW TO』。

 ジャンク部品を使った工作や、塗装におけるウェザリング技術など、あれこれとプラモ制作や改造に役に立つ知識が満載なのだが、これが一言でいえば濃い

 論より証拠で、実際に見ていただければわかるが、こんなこまかい作業、子供だった私には無理です。

 

 

 

 

 

 

 というと、そりゃまあ『ホビージャパン』は専門誌なんだから、多少はむずかしいことも言うっしょ。

 という意見はあるかもしれないが、これが少年誌のハズな『コミックボンボン』のプラモ特集のページも、ほとんど同じようなことが書いてあったものだ。

 

 「キャノン砲は木材をけずり出して自作」

 「背中のランドセルはパテを土台にプラ板で作成」

 「ミディアとコアファイターはフルスクラッチで用意した」

 

 そんなん小学生には、できませーん!

 あまつさえ、

 

 「よくゲルググはキングタイガー云々だと言われるが、著者にはМe262に思えてならない。大別して戦闘型のゲルググとキャノン装備で構成するTeL52シュツルムフォーゲルと言った感じか」

 

 みたいな、マニアックすぎるこだわりを語ったりと、もうこっちはパーティングラインも消せない素人どころか、貧乏やから塗料を買うもないんや!

 素組だけしたプラモデルで、バーンとかドーン言うて遊んでただけの子供には、ハードル高すぎますわ。

 

 

 

 

 

バンダイの偉い人、川口名人による、やさしくも熱血な指導。

こんな緻密な作業、小学生に要求すなよ……。

 

 

 それに臆したわけではないが、もともとこまかい作業が苦手な私は、子供のころこそブームも相まって、ガンプラをちょこちょこ買ったりしたが、その後はまったく無縁となった。

 せいぜい、なにかでヒマなときに科学特捜隊ジェットビートルを作って塗ったくらいで、大人になってマスターグレードとか見て、おどろいたりしていたド素人のままである。

 それでひとつ残念だったのが、大人になって一時期、アルバイトで便利屋みたいなことをやっていたときのこと。

 ここでは、ちょいちょい家のベランダに、ペンキを塗るみたいな仕事があったのだが、そのついでに、おふろ掃除をしたり、水道のパッキンを代えたり、キッチンをみがいてピカピカにしているとき思ったものだ。

 

 「あー、建物って、巨大プラモみたいなもんなんやなあ」

 

 ヤスリかけたり、マスキングテープを貼ったり、ドライバーでネジをグルグルやったりしていると、

 

 「うーん、昔、もうちょっとマジメにプラモデル作って塗装したりしてたら、案外とこういう大工仕事に役立ったかもなあ」

 

 なんて考えたもので、ゲーム好きが高じてプログラマーになった友人も結構いるし、 

 

 「子供が勉強せず、プラモデルで遊んでばかりいる」

 

 と嘆いている親御さんも、もしかしたらそれが将来「手に職」に結びつくかもしれないので、温かく見守ってあげてほしいがどうか。

 

 (プラモのモ子ちゃん編に続く→こちら

 

 

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ホビージャパンの『HOW TO BUILD GUNDAM』で、気分はプラモ狂四郎

2022年03月13日 | オタク・サブカル

 ホビージャパンMOOK『HOW TO BUILD GUNDAM』を買う。

 『ホビージャパン』の編集部が昔に出したムックで、なつかしのモデラー集団「ストリーム・ベース」のメンバーなどを中心とした、ガンダムのプラモデル作品集。

 私はプラモデルやフィギュアというものに、さほど興味のないタイプの男子だが、先日も言ったように(→こちら)、子供のころは『プラモ狂四郎』を目当てに『コミックボンボン』を買っていた世代なので、この時代のアニメモデルには多少の思い入れはある。

 1981年発売だから、えらい昔だ。たしか、友達が持ってたのを、読ましてもらったんだよなあ。

 そこで今回、電子書籍で見つけたのを機に読み直してみたのだが、これがなつかしさもあいまって、すこぶるおもしろかったのだ。

 

 

 

 

 

 

 『狂四郎』ではプラモシミュレーションというマシンを使って、バーチャル世界でプラモ同士のバトルをやるわけで、よく言われるが、おそらくは『ガンダムビルドファイターズ』に多大な影響をあたえている。

 

 

 

 

 自分が作ったプラモを操縦できる!

 ちゃんと、パーティングライン(部品と部品の継ぎ目)まで再現されているのが、すばらしい。

 

 それを、一介のプラモ屋のオッチャンが作ったというのがスゴイが、そこで魅力的だったのが、これが単に「ガンダム」とか「ザブングル」ではなく、「そのプラモ」が戦うこと。

 なので、そのキットの特性が反映されるわけで、

 

 「リックドムは、首が後ろに回らない」
 
 「144分の1ゲルググは、腕が肩より上にあがらない」

 

 という弱点があるため、そこをねらわれたりする。

 

 

 

 

 リックドムの弱点を2つを突かれ敗れるの巻。あくまで「プラモ」が戦っているのだ。

 

 

 

 再戦時に首を回転できるよう改造してきた足立くん。さすが「プラモ帝国エンペラー」(ネーミングセンスもすばらしい)のメンバー。

 

 

 そのあたりの指摘がガチなのは、ときには、

 

 「リアルタイプガンダムの欠点」

 

 なんていう、今では考えられない商品への悪口があったり、そのあたりの「あくまでプラモ」というルール設定が絶妙だった。

 

 

 

 

 

 

 ならばとモデラーたちもそれをおぎなうために、改造に血道をあげたりして、

 

 「Gアーマーにまたがるため、ガンダムの股関節に、旧ザクリックドムの部品を使う」

 「グフのヒートロッドを、ハンダ線と糸ハンダで作って破壊力アップ」

 「モーターライズセメントコーティングで、3倍のパワーになったタイガー1型」

 

 

 

 

 

 

 

Gファイターにまたがるため、ガンダムの股関節が開くように改造。

こういう工夫が勝利につながり、そこがおもしろい。京田君の日本語が、ちょっと変なのはご愛敬。

 

 

 また『狂四郎』初期のはずせない名シーンが、

 

 

 

 

 

 

 こんなん見せられたら、

 「オレもプラ板パテ買ってきて、プラモをカッコよく改造する!」

 てな気分にも、なろうというものだ。 

 で、そういうときに色々と教えてくれるのが、『ボンボン』などでその種の解説をしてくれるストリーム・ベースの皆さんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今のメチャクチャ出来がいいガンプラにくらべると、「まあ、こんなもんか」という感じだが、私が子供のころなんかは、見てビビったもの。

 こっちは色塗るだけでも、めんどくさくて肩で息しとるのに、ヤスリでみがくわ、汚し入れるは、デカールは貼るわ、その他諸々の細かい作業とか、ようわるわ!

 その手間ひま考えたら、あの素朴なキットから、ようここまでやれるわと感心します。

 モデラーって、すげえよなとしみじみ思い、今でもプラモ作りがうまい人は尊敬してしまう。

 ゲルググキャノン背景にある宇宙空間が、ちゃんと真っ暗なのも当然ながら「わかってる」感あり。

 うーん、これが動いて戦ったら、どうなるんだろうとワクワク。

 嗚呼、早くプラモシミュレーションが、実現しないかなあ。

 もっとも、負けたらプラモがバキバキに壊される鬼仕様は、勘弁してほしいですが。

 子供が一所懸命、作ったのに……。

 

 (続く→こちら

 

 

 

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大童澄瞳 原作 アニメ『映像研には手を出すな!』がおもしろい

2020年02月09日 | オタク・サブカル

 アニメ『映像研には手を出すな!』が、ガッツリおもしろい。

 人にはそれぞれ思い入れのあるジャンルというのがあるもので、元野球部員は『ダイヤのA』とか、元ロック少年だった現ロックオジサンには『ボヘミアン・ラプソディ』とか。

 そういった「これ、オレの話やから」というジャンルが、私の場合「文化系の部活」をあつかったもの。

 過去にも初野晴「ハルチカ」シリーズや(→こちら)、ドラマ『アオイホノオ』でも語ったが(→こちら)とにかくこの手の物語に弱く、まさに『映像研』などドンピシャなところを突いてくるなとワクワクさせられるのだ。

 私は若いころから、文章を書いたり舞台に立ったりするのが大好きな「表現したい」さんだった。

 高校では某文化部に所属し、文化祭をはじめ各種イベントで走り回った。

 そこからも落語をやったり、演劇をやったり、自主映画を手伝ったり、ミニコミ誌を作ったりといった青春を、やったりとったりしたもの。

 仲間を集めて、企画を立てて、会議して、金がなければバイトして、脚本を書いて、稽古して、ケンカして、受けてスベッて、泣いて笑って転がって。

 そこには金も才能も大してないが、熱意とアイデアだけはムダにあって、とにかく鬼の数ほど深夜のファミレスで過ごしたものだった。

 人生がつまらないという人は、一度舞台に立てばよい。そんな悩みなど、一瞬で吹き飛ぶはずだ。

 だからだろうか、私は自分と同じく「イケてない」人が、

 「リア充がねたましい」

 「クラスの一軍にあこがれがあった」

 なんていうのが、今ひとつ理解できない。

 だって、彼ら彼女らのやってることなんて、流行りのテレビか、あとはオシャレとかヒットソングとかそんなんの話ばっかりで、ちっともおもしろくなかった。

 その想いは、文化祭の出し物でクラスメートが、当時流行っていたコント番組の完コピを披露していたときピークに達したのをおぼえている。

 なんて、つまらないんだ。

 その理由は、今ならわかる。別に流行のコピーがダメなのではない。好きなものをマネたくなるのは創作の基本のキだ。だから、コピバンとかも、全然OKである。

 でもきっと、彼ら彼女らがやることの中に、決定的に欠けているものがあったのだ。

 それはまさに浅草氏の言うような、だれになにを言われようが、笑われようが無視されようが絶対にゆずれない自分だけの、

 「最強の世界」

 これを持っている子がいなかったから。

 たまさか、そういう人と組むことがあるとすぐわかって、彼ら彼女らは「なんかやろうぜ!」という声は勇ましく、飲み屋ではものすごく盛り上がるのだが、その後、本当に企画やアイデアを持ってくる人はひとりもいないのだ。

 だからこそ、それを持っているヤツに出会えたときは震えがきた。

 「重ねてみますか」

 「合作しようよ」

 「入部がダメなら、新たに部をつくりゃあいい話じゃないですか」

 そのイチイチに反応してしまうのだ。そんなん「よっしゃ!」とガッツポーズだよ。

 そうだ、ダメなら作って、創ればいい。それだけのことなのだ。

 だからこれは本当に言いたい。今がつまらないという若者は、いや若者でなくとも中年でも、おじいさんおばあさんでも全然。

 仲間を集めて、アニメを作ろう。もちろん、小説でも演劇でも映画でもゲームでもバンドでもお笑いでもYouTubeでも、なんでもいい。

 もし私が浅草水崎コンビに出会ったら、上田早夕里『華竜の宮』みたいな海洋SF撮ろうって誘うよ。

 ハインラインの『人形つかい』とか、マイクル・コーニイ『ハローサマー・グッドバイ』とか、池上永一『シャングリ・ラ』(戦車対少女だ!)なんてイメージでもいい。画は描けないけど、シナリオの部分を手伝わせてよ。

 それがムリなら、熱意や才能を持ってるヤツ探して、おだてて、すかして、嘘八百でだまくらかして「諸々のサポート」してあげてもよいではないか。金森君のように。

 ペンを取ろう、舞台に立とう、カメラを回し、プログラムを組もう。

 それだけで、そんな簡単なことだけで、行けるんだから。

 私たちの夢みる、自分だけの「最強の世界」に。

 

 

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